少女A (祥伝社文庫 し 14-6)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396343309

感想・レビュー・書評

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  • 職業に貴賤は無いが、なかなかに特殊な職業であることは間違いない。昨今は本作同様、誑かされこの道に足を踏み込んでしまったという悲惨なニュースも多い。結末は希望が多分に含まれているが、真っ暗な袋小路よりは救われる想い。
    あらすじ(背表紙より)
    女優になる―幼い頃からの夢を抱いて上京した少女・花崎小雪は、大手芸能プロのオーディションでけんもほろろにあしらわれ、プライドを引き裂かれた。失意の底に沈んだ小雪が縋ったのは、偶然声をかけてきた街頭スカストの井出。しかし、井出に連れていかれたのはアダルトビデオの現場だった!決して誇りを失わず、トップAV女優として君臨した女の愛と信念の物語。

  • 新堂冬樹『少女A』祥伝社文庫。

    最近、ネットや新聞などでも取り上げられているAV女優スカウト問題がテーマに黒新堂と白新堂の鬩ぎ合いが繰り広げられる。果たして、勝つのはどちらか…冒頭の黒新堂的な展開から一転、白新堂が顔を見せるや、ご都合主義的な展開と結末に全てが台無しに。

    幼い頃から女優になることを夢見ていた花崎小雪は大手芸能プロダクションのオーディションを受けるために単身上京する。結果は大惨敗…失意の底に沈んだ小雪に声をかけてきたのはAVプロダクションのスカウトマンの井出だった。井出に騙され、アダルトビデオに出演した小雪は…

  • やっぱり新堂さ冬樹さんの本は読みやすい。
    よくありそうな話しだったけど、最後良かった〜と思える。

  • 始めは同性として小雪のあまりの愚鈍さに今時こんなに簡単に騙されないでしょう、と呆れ果て、けれどAV業界を引退して母親となった小雪にはママ友目線で応援したくなり最後には小雪の娘、空を守りたく小雪と同じ母親目線になり読んでいました。

    業界の内容は一昔前の様な古い印象を受けましたが、一人の少女Aが、どんどん成長して行きラストに向けて娘を守る為の決断はあっぱれでした。

    自分自身の人生ですが、やはりどう生きるかで家族に及ぼす影響の大きさもひしひしと感じた作品でした。

  • この結末は…なんかちょっと現実感がない。

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著者プロフィール

1998年作家デビュー。2003年『忘れ雪』が大ベストセラーとなる。『ある愛の詩』『あなたに逢えてよかった』と続く“純恋小説”という新ジャンルを打ち立て、話題となる。著書に『動物記』『ブルーバレンタイン』など多数。近年、『虹の橋から来た犬』がスマッシュヒットとなる。

「2023年 『なごり雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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