最低の軍師 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396343545

感想・レビュー・書評

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  • 時は永禄八年。 上杉輝虎が下総国臼井城に侵攻を開始した。 
    上杉1万5千 守る臼井の兵は、北条の援軍を加えても2千250余。 
    北条の武将松田孫太郎は、意見が紛糾する城内をまとめるため、道端の易者を軍師に仕立てた。
    白井浄三である。 
    謙信の関東攻略というマイナー?な話をうまく扱っています。 虚実交えたストーリー構成、キャラクターも立っています。 
    歴史に詳しくなくても、とても楽しめる一冊。 

  • 歴史小説だが、知っている史実は上杉と北条が関東の覇権を争っていたというだけで実際の戦いなどは全く知らない。有名な武将も上杉輝虎しか出てこないのでストーリー展開は読めない。
    臼井城の攻防戦がメインストーリーであるが、城下の農民との折衝なども描かれていてリアル。
    軍師の白井浄三は実在の人物ではあるらしいが、フィクションがかなり入っているようでマイナーな人物に肉付していくのは作者の想像力であり面白さがある。

  • 舞台は戦国時代、原氏の治める下総臼井城。上杉輝虎来寇の知らせに、北条方からの援軍は、松田康郷率いるわずか250の兵。城方の当惑と捨て石にされることへの疑義。松田のとった策は、易者である白井浄山を北条家随一の軍師に仕立てて、北条方が力を入れてると信じ込ませることだった。義のための戦いなら何をしてもいいのかという疑義。たとえ最低の軍師と罵られようとも、義のためになくなっていい命などない、という浄三のつぶやきが印象に。城方といえど、領民といえど、もちろん一筋縄ではいかず。浄三と河田長親の幼少期の因縁。その後の流浪の際に知り合った足利義輝の薫陶と戦のない世を終わらせるという理想と挫折。その際に抱いた上杉輝虎への憤り。戦術も何もない籠城軍へ授けた幾つかの策。そして最後に打った大きな策は、ギリギリのところで間に合ったが、それは...、と。河田長親のいうところが本当であったとしても、やられる方がおとなしくやられる義理はないし、それで打ち砕かれるだけの策であればそれまでのこと、とも思えるが、浄三がどう思い、どう自らに言い聞かせたかは行間から読み取るしかない。痛快なようでいて苦さも残し。

  • 最低の軍師というタイトルに惹かれて手に取りました。
    舞台は上杉輝虎の関東出兵(臼井城の戦い)。
    数的不利の中上杉軍を退けた謎の易者(当時の軍師は易者=易を立てる人)。
    奇抜な戦で大軍を退け勝利したにも関わらず、なぜ最低の軍師と呼ばれるのか?!

  • 臼井城というと地元のすぐ近くで車などでもよく通る場所。そんな近くで臼井城の戦いがありあの上杉謙信を退けたというのは知っていたがその謙信を退けたのが白井浄三という軍師だったのは初めて聞きその名前も初めて知った。上杉謙信が義の人というイメージがあるもののその義の人というのも違う目線から見ると全く違う上杉謙信になることが分かり驚愕した。しかしこの謙信はとっても良い。松田孫太郎という人物も初めて知った。「赤鬼」と呼ばれた猛将が北条家にいたとは。浄三の主人である足利義輝と上杉謙信の密約見て見たかった!

  • 戦国時代、印旛沼近くの小城をめぐる戦いを描いた歴史小説。
    読みやすかったのですが、戦が絡んでいるのに緊迫感が感じられなかったのと、人物の描き方が何となく表面的で、物語に入り込みにくかったです。

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著者プロフィール

1987年栃木県生まれ。2013年『うつろ屋軍師』が第19回歴史群像大賞に入賞し、デビュー。2015年、同作が第4回歴史時代作家クラブ賞新人賞候補になる。他の著書に『殿さま狸』『くせものの譜』がある。

「2017年 『決戦!賤ヶ岳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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