たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に (祥伝社文庫)

著者 :
制作 : 栗俣力也(原案) 
  • 祥伝社
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本棚登録 : 234
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396343767

感想・レビュー・書評

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  • これは読み始めたらとにかく最後まで読み切りたくなるね。面白かったー。できれば何も事前情報なしで読んだほうがいい。本当の嘘つきは嘘つきっぽくない人だ、なんて邪悪な目で読んでいくともったいない。素直な心で「そっち!?」とひっくり返りながら読んで最後に泣く。
    怖い、優しい、楽しい、面白い、だけど、やっぱり、怖いね、恋って。

  • 佐藤青南、原案・栗俣力也『たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に』祥伝社文庫。

    原案有りのミステリー小説とは珍しい。しかし、冒頭で躓き、余り物語に入り込めぬままに結末を迎えた。若い男女の恋愛とアニメがやたら登場したことで拒否反応を示したのだろう。おじさんには無理な作品。

  • 「嘘つきは泥棒の始まり」とは昔から言われている格言だ。「平気で嘘を言うようになれば、良心がなくなって盗みも平気ではたらく人になる」という戒めであり、「だから嘘をついてはいけないのだ」となる。

    一方で「嘘も方便」という言葉があり、こちらは 「目的を遂げるためには時には嘘をつくことも必要になる」という意味だ。ただし、この言葉には「悪事のための嘘はダメだ」という意味も込められているので勘違いしてはいけないようだ。

    そのほか、「可愛い嘘」とか「嘘八百」のように嘘にまつわる言葉がたくさんあるのは、人が嘘をつかずに生きていくのは難しいからだろう。他愛のない嘘やちょっとした誇張は許されるだろうし、場合によっては助けられることもある。大切なのは、その嘘によって傷ついたり利益を損なったりする人が出るかどうかということではないだろうか。

    佐藤青南さんが書かれた「たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に (祥伝社文庫)」は、ミステリーの衣をまとったラブストーリーだ。サイコパスな人物に恐怖を覚えながらも、ピュアな恋愛感情に胸を打たれる。そんな物語だ。

    主人公の伊東公洋は、司法書士の資格取得を目刺しながら働く真面目で優しい青年。勤務する事務所はワンマン所長が怒鳴り散らすブラックな会社だが、理不尽なことにもめげずに仕事に勉強に真摯に取り組んでいる。

    ある日、友人の森尾に連れられて行った店で、大学生の小田奈々と出会う。お店のマスターに紹介されたのが縁で公洋と奈々は連絡を取り合うようになるが、一緒に食事に行ったり映画を観に行ったりしているうちに、公洋は奈々の明るさに惹かれていく。

    一方、職場では同僚の峯岸祐子が公洋に好意を示すようになるが、その態度や行動が徐々にエスカレートしていく。自分の願望を達成するためには非道な「嘘」をつくとこもいとわない祐子は、ついに公洋を窮地に追い込む行動に出てしまう。

    二人の女性を巡って窮地に追い込まれていく主人公の心情が、スピード感のある展開と相まって読み手にどっと押し寄せてくる。ラストに向けてどんでん返しの繰り返しで、思いもよらない結末に息を飲んでしまう。しかし、そこには言い様のないピュアな愛情が浮かんできて、ミステリーの衣を着たラブストーリーなのだということを思い知らされる。

    物語の原案を考えた栗俣力也さんは書店員。人目をひく売り場づくりで数多くのヒット作を作り、「仕掛け番長」の異名を持つ名物書店員。この小説も栗俣力也さんが物語のアイデアを練り、佐藤青南さんが内容を膨らませて小説にした作品だ。ぐいぐいと惹きつけられるストーリー展開は、読者に一番近い場所にいる書店員のアイデアだからこそだろう。そういう意味でも一読する価値のある一冊だと思う。

  • 書店員さんが企画した作品らしい。
    一気に読めるし、何も考えずに読めばおもしろいので、
    あんまり本読まない人にオススメかな
    ただ、表紙の女の子はナナなのか、ユウコなのか謎。

  • 「嘘つきな君」とは誰なのか。だけどその前にまず、話の真ん中くらいでびっくりして、読んでいくとだんだんなるほどと思いながら、最後にそうだったのか、とびっくりしながら納得。

  • さらさらと読みやすい文章で飽きることなく読了しましたが、「どんでん返し純愛ミステリー」としてはもう一歩、読者を裏切るような展開が欲しかったなと思います。最後、ある女性が真実を語る場面が出てきますが、その伏線も文章中に見当たらず、取ってつけたご都合主義のように感じてしまいました。作品全体としては、佑子の主人公への執着・歪んだ愛にはリアリティがあり、どうなってしまうのかとページをめくる手が止まらず、最後まで楽しめるお話だと思います。

  • 衝撃のどんでん返し、というのが気になって読んでみました。

    なるほどーとは思いましたが思ったほどの衝撃度はなかったかな。

    それでも読みやすい文章で最後まで一気に読むことは出来たので面白かったです。

  • 最近よく見かけるワンアイディアの恋愛ミステリ。
    この手の小説は先が見通せてしまった瞬間につまらなくなってしまうのが欠点。
    それから結局は偶然に頼っていることがわかるとさらにゲンナリとしてくる。偶然が必然だと思えるような筆力にはなかなかお目にかかれない。

  • 突如、2人の女性に想いを寄せられ、戸惑う司法書士を目指す真面目な好青年の行く末。
    その真面目さ、優しさゆえに、ひとつ年上の女性から好意を寄せられる青年。
    居酒屋で出会った、年若い女の子からは初対面で「デートしよ」と…。
    モテ期からの甘酸っぱい青春ラブストーリーかと思いきや…ストーカー、復讐、嘘、殺人…ホラーテイストなミステリーでした。

    ストーリーもエピソードも悪くないけど、プレゼンがもう一歩…トウノケイゴ(読めば分かる笑)が書き下ろしたなら、きっともう少し読み応えのある作品に描いてくれたんだろうな…と思うような少し残念な読了感。
    2018.04.08
    今年の7冊目

  • 女性不信になるわっ!こんな女子ばっかりちゃうから!
    とりあえずなんとかしてどっちとも縁切って新しい出会い探そう!っと主人公に言いたい。

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著者プロフィール

佐藤 青南(さとう せいなん)
1975年生まれ。男性。
熊本大学法学部に入学するが途中で除籍し、上京してミュージシャン活動を行う。『ある少女にまつわる殺人の告白』で第9回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、2011年同作でデビュー。2016年、『白バイガール』(実業之日本社)で第2回神奈川本大賞を受賞。

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