菩薩花 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396344238

感想・レビュー・書評

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  • 火消番付ーいつの時代も順位に拘る男の多いこと。
    己の力量もさることながら、お家の評判にも繋がるのだから気になるのは当たり前かもしれない。
    番付の大関・関脇陣の火口を奪って炎を消し去り、一気に大関へランクアップしようとする火消もいたりして。
    そんな火消の元々の意義を覆す輩がいたりすると、只でさえ火事が多く、喧嘩っ早い男達の多い江戸の街も大騒動が勃発すること間違いなし。

    シリーズ第5弾。
    いつもぼろ鳶組のような、不器用だけれど一本気な男達を見慣れているせいか、私利私欲に走る火消がいること自体に怒りを感じた。
    今回も様々な人達との出逢いがあったけれど、源吾にとって一番喜ばしい出逢いに、今か今かと待ちわびた人達も安堵したことだろう。
    無事かの方との約束も果たし、周囲の皆にも祝福され、今後のぼろ鳶組の活躍もますます楽しみだ。
    火消菩薩・深雪のご加護があればぼろ鳶組も安泰に違いない。

  •  江戸時代の火消したちが活躍する「羽州ぼろ鳶組」シリーズ第5弾。

     今回は、魅力ある火消したちが活躍するだけでなく、火事の裏に潜む巨悪の謎を解いていくミステリー仕立ての展開で新たな魅力を感じさせてくれました。

     少しずつ謎が明らかになるにつれ、一筋縄ではいかない武家社会に火消しの男たちが立ち向かっていく様子はとても読みごたえがありました。

  • 2020年2月16日、読み始め。
    2020年2月18日、返却の為、178頁にて中断。

    今村翔吾氏(1984年~)の作品を読むのは、初めて。
    今回読んだのは、羽州ぼろ鳶組シリーズの5冊目になるようだ。

  • 羽州ぼろ鳶組の第5巻。
    全く、実に丹念に物語を考えたのだろう。
    この田沼意次という老中の時代は、一番文化が爆発的に栄えた時代といって良い。江戸も活気があり景気も良い時代だった。町民に活気があるということは、町民の民度、識字率も圧倒的に、この時代の他国を圧倒していた。

    この物語は、すでに戦がなくなった時代。
    町火消しを描く物語は他にもあったが、大名火消し、武士の火消しというジャンルからの目線はあまり類を見ない。

    町火消しや大名火消しの制度が整い、数が多くなると縄張り争いなども増える。手柄を争うことも。
    そんな現場の丁々発止や、それを見守る町人の眼差し。
    火事に乗じての事件。

    探索もなされる、謎解きもなされる。

    複合した魅力が大きい作品なのだ。
    そして命をかけての仕事となれば、その組みの人々の人情、情愛も描かれる。

    今回は、まんまと読者の目も騙されるミステリー仕立て。ますます目が離せない作品。

  • シリーズ5作目。
    江戸にもどった源吾や新庄藩のメンバー達の
    活躍が楽しみぃと読み始めた。

    最初の所で、
    すっかり悪い奴かと思ったら、
    ほんとに悪い奴がほかにいた!
    もっと、がっつりやっつけてほしいくらいだった。
    内記め!ムカつく。

    でも、今回も火消したちの活躍がよかった。
    自分の仕事をきちんとすることで仲間に繋がっていくのが
    いつも気持ちいいなぁと思う。

    新之助ってホントに強いのね。
    新之助の十傑は、すごい!

    火消しがその時代、とても人気あって番付ができるくらいっていうのは
    うなづけるなぁと思う。
    ほんとは火事なんてないほうがいいんだけれど。
    火消しの道具もすごく興味深い。
    ちょっと見てみてみた。

    異名をつけたり、それがちょっとカッコ良くて
    よいわぁ。

  • 今回の主役は仁正寺藩の柊与市と火消番付。消防や医療って人命に関わるものだから人気とは別物だという意識がこのシリーズを読んできてもまだ思ってたんですけど、藩が消防にお金をかけるのも削るのも人気次第というのは悲しいかな現実なんですね。そもそも火喰鳥復活もそんな理由でした。苦労人で人情家、熱血漢の若い与市にはたまらなかったでしょうね。前作の夜哭烏の火消出動妨害も腹が立つ手口だと思いましたが、今回の事件の方がもっと腹が立ちました。子供を巻き込んだり、親という立場を利用したり、一番許せません。八重洲河岸定火消の進藤内記、まるで教祖様ですね。気持ち悪いし、虫酸が走る。お七&お琳、子供探偵みたい。与市も好きな人物になりましたが、また一人お気に入りの人物が…隻鷹の詠兵馬様。やっぱり加賀鳶なんですが(笑)かっこよすぎる。大音勘九郎より好きかも。源吾、とうとう親になりましたね。いざというときはやっぱり女の方が肝が座って強いです。

  •  2018-05-19

  • 羽州ぼろ鳶組シリーズ第5弾。
    “火事と喧嘩は江戸の華”、ゆえに火消番附は町民の大事な娯楽の一つ。また、火消にとっても番附は一年の己の活躍を現す誇りそのもの。その為か、仁正寺藩火消・柊与市は消し口を奪って自らの手柄にしようとまで画策する。
    同じ頃、番附表を担う読売書きが姿を消した。真相を追う新庄藩火消・松永源吾らが行き着いたのは、「菩薩」と名高い八重洲河岸定火消の進藤内記の裏の顔だった…。

    今回も安定の面白さで、つい、ププッと吹き出してしまいそうな場面も満載でした。
    源吾以上に、深雪の子が産まれるのを今か今かと、もうドキドキ、そしてソワソワ。火事場のシーンももちろん面白いんですが、赤ちゃんが無事産まれたのか、ついつい先が気になって読むスピードが上がります。
    父になり、新しい番附も出、ますます活躍が期待される新庄藩の行方が、こちらもますます気になって仕方ありません。

  • シリーズ5作目。

    いきなり5作目から読んだので、登場人物たちの立ち位置や関係性が分からず、楽しみきれなかった。
    しかし、魅力的なキャラクターが多かったので、次作も読んでみようと思う。

  • 図書館で借りたのに、番付表が付いてた
    欲しくなって本屋で文庫本見たらついてない…
    と思ったらホームページにあった!

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著者プロフィール

今村 翔吾(いまむら しょうご)
1984年、京都府生まれの時代小説作家。ダンスインストラクター、作曲家、埋蔵文化財調査員を経て専業作家となる。
2016年、『蹴れ、彦五郎』で第十九回伊豆文学賞の小説・随筆・紀行文部門最優秀賞、2016年『狐の城』で第二十三回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞をそれぞれ受賞。2017年『火喰鳥』が単行本デビュー作となり、啓文堂書店時代小説文庫大賞を受賞、「羽州ぼろ鳶組」シリーズとして代表作となる。2018年「童神」で第十回角川春樹小説賞を受賞し、『童の神』と改題されて単行本発刊。同作が第8回本屋が選ぶ時代小説大賞候補となると同時に、第160回直木賞の候補に。

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