狐花火 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 112
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396344757

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第7弾。
    今回は第1弾からの宿題の解決編のような回だった。
    第1弾で発生した狐火。
    解決したはずの狐火に似た付け火が、またもや江戸の街を恐怖に陥れる。
    本当にあの狐火なのか、それとも他の誰かが模倣したものなのか。
    ぼろ鳶組を中心に、江戸の火消集団が結束して謎の付け火に挑む物語。

    火とはつくづく不思議だ。
    一瞬にして家屋を燃やし人の命さえ奪うこともある火事もあれば、見る者全てを感動させる花火もある。
    元は同じ火であるはずなのに、使い方でこんなにも異なるなんて。
    人の気持ちを簡単に惑わす炎。
    そんな炎が憎らしい。

    今回も終章が切なくて泣ける。
    秀助の意思を継いだ藍助が、将来立派な火消になることを私も信じてる。

  •  江戸の火消したちが結集し、猛り狂う炎に挑む「羽州ぼろ鳶組」シリーズ第7弾。

     続編7弾となってもこの物語の勢いは止まらず、この巻も一気に読ませて頂きました。

     今回もぼろ鳶組の火消したち一人一人の活躍はもちろん、他の組の火消したちの活躍も楽しめました。

     この巻では、物語の発端に関わる重要なエピソードになっており、今までの物語の世界にまた新たな深みが出た感じがしました。

     おまけに個性豊かな江戸の火消したちが団結して火と戦う展開に夢中になりました。

     ますますこれからの物語が気になってしかたありません。

  • またぞろ秀助を思わせるような火付け事件が続く。
    時を同じくして、番付に名のある火付けを素手で襲う輩が出現。
    二つの事件を追う。

    今回も、それぞれに登場人物がよく書き分けられていて、その裏の人生なども映し出すような素晴らしい物語になっている。すごい!!

  • 火消の人事異動とか、新人火消しをドラフトみたいに指名したりとか
    とっつきやすい話からはいるから面白いんだよねぇ。

    そして、オールスター戦まであって、面白いぃ。

    新人研修もいろんな組からの指導者が
    師としてでてきたりして
    面白いし、
    トレーニング方法も理に適っていて
    なるほどぉという感じ。

    今も、昔も火消しは体が資本なんだなぁ。

    今の私にめっちゃイメージしやすくて
    この、とっつきやすい感じがこのシリーズの面白さでもある。

    ベテランも新人も中堅もそれぞれの成長を目指す。
    今作も面白かった。
    いつも必ず人情がベースにあって
    それも気持ちいい。

    要人までも巻き込む深雪ににんまりした。

  • 死んでもなお利用されようとしてるなんて悔し過ぎる。秀助をこれ以上踏みにじらないでほしい。火消し連合、めっちゃ豪華な面々。かっこよすぎる。でも、登場人物が多くなってきすぎて、ぼろ鳶自身にスポットが当たることが少なくなってきてるような…。要人さんの過去、気になりますね。あと新之助のお見合い。裏がありそうで気になります。気をつけてほしい!今回は遖晴太郎にめっちゃ笑わせていただきました。

  •  2018-12-08

  • 羽州ぼろ鳶組シリーズ第7弾。
    二年前、明和の大火の下手人として、小塚原で火刑となった秀助。奴が使った独特な火付けが、二年の時を経た今、再び江戸の町を焼く。果たして、秀助の仕業なのか…。

    7作目にして、シリーズ初巻の総まとめのような本作。なるほど、二年前に源吾と秀助の対峙の後にこんな事があったのね…。秀助の狐火事件は、本当に切ない…。
    今回も笑いあり、涙ありの盛りだくさんな展開。
    個人的には、秀助が最後に人間らしさを取り戻すきっかけを作った人物に出逢えて本当に良かった。その人物には是非とも、立派な火消に育って欲しい。
    そして、今回も事件の黒幕は分かっているものの、実行犯の確保には至らなかったので、これからもどんどん物語は続いていく予感ワクワク。次作が楽しみです。

  • 番付狩り、金五郎、慶司、秀助、要人。

  • 第七弾
    今回久しぶりに読む、意外とこれまでの経緯を覚えている
    過去の火付け犯人の手口に酷似した放火が発生
    背後の謎を追いながら、色々な事柄が進行
    新人火消しの共同での訓練、父のしがらみを解き放つ若者、
    天才花火師と放火犯の意思を今後に生かす若者
    そして隠密としての火消しを目指す者と盛りだくさん
    消火の描写は素晴らしい

  • 自由も目的もなく、日々を過ごしてきた一橋が見つけた目標、そこに立ちはだかる田沼。思い通りに進まないことに逆にゲームの駆け引きのような楽しさを感じてるのかもしれない。一橋にとっては江戸の町が火事で焼け野原になることも、ゲームの一手としか思わないのだろう。
    ある意味か可哀そうだとも思うが、そんな遊びに付き合わされる人々はいい迷惑だろう。

    新たに一癖も二癖もありそうな鳶が登場し、今後の展開も楽しみ。

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著者プロフィール

今村 翔吾(いまむら しょうご)
1984年、京都府生まれの時代小説作家。ダンスインストラクター、作曲家、埋蔵文化財調査員を経て専業作家となる。
2016年、『蹴れ、彦五郎』で第十九回伊豆文学賞の小説・随筆・紀行文部門最優秀賞、2016年『狐の城』で第二十三回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞をそれぞれ受賞。2017年『火喰鳥』が単行本デビュー作となり、啓文堂書店時代小説文庫大賞を受賞、「羽州ぼろ鳶組」シリーズとして代表作となる。2018年「童神」で第十回角川春樹小説賞を受賞し、『童の神』と改題されて単行本発刊。同作が第8回本屋が選ぶ時代小説大賞候補となると同時に、第160回直木賞の候補に。

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