狐花火 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 388
感想 : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396344757

感想・レビュー・書評

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  • ぼろ鳶シリーズは必ず一回はホロリとさせられるなぁ

    オールスター感謝祭を間にはさみつつ
    これから活躍しそうな新人たちを登場させつつ
    親と子いや師と弟子の絆に感動させつつ
    火消しの矜持をしめしつつ
    ちゃんと次回以降の引きも用意

    完璧すぎて鼻持ちならないので★4w

    今回も面白かった!

    • みんみんさん
      メロリンおはよう!
      鼻持ちならないって笑
      毎回まんまとワクワクさせられてクッソ〜ってなるわよ(´Д` )
      熱い!顔も熱苦しい笑笑

      メロリンおはよう!
      鼻持ちならないって笑
      毎回まんまとワクワクさせられてクッソ〜ってなるわよ(´Д` )
      熱い!顔も熱苦しい笑笑

      2022/07/11
    • ひまわりめろんさん
      みんみんおはよう!

      愛憎は紙一重ですよw

      欲しい時に欲しいのがちゃんと来るんだよね〜
      もう依存症ですわ

      深雪さんと新之助のいつものやり...
      みんみんおはよう!

      愛憎は紙一重ですよw

      欲しい時に欲しいのがちゃんと来るんだよね〜
      もう依存症ですわ

      深雪さんと新之助のいつものやりとり挟めときましたね〜(いつものお薬出しときますねの言い方で)

      そして分かってるんですよ
      どうせ次回作(今読んでる)でいつものやり取りと違うパターンか最後の最後まで引っ張った末にいつものやり取りを出してきてほろりとさせられるんだよ!

      もう!
      2022/07/11
  • 〈羽州ぼろ鳶組〉シリーズ第七作。

    第一作「火喰鳥」に登場した天才花火師にして明和の大火を引き起こした下手人・秀助と同じ手口での火付け事件が連続する。秀助は火刑に処せられ死んだはずだが、実は当日秀助の頭には覆面が被せらていた。まさか秀助は生きていて、再び犯行を始めたのか? それとも秀助を操っていたあの黒幕が別人を秀助に仕立て、江戸を再び混乱に陥れようとしているのか。
    折しも火消番付に載った火消したちが何者かに喧嘩を売られ襲われる事件も続く。二つの事件は繋がりがあるのか?

    冒頭ページの登場人物の数にビックリ。
    しかしそれもその筈、各火消し組の頭や副頭クラスが合同で臨時のチームを組んで火消しに当たったり、複数箇所で同時に起こる火事に各火消し組総出で対処したりと読者サービス満点の盛り上がり。
    これだけ火消しが出てくると混乱しかかるのだが、医師の心得がある燐丞や江戸一番の纏師・漣次に喧嘩の強い秋仁などキャラの書き分けもしっかり出来ている。
    何と言ってもこれだけの火消しスターたちがどのように火消しをするのか、ワクワクする。

    肝心の連続火付け事件だが、「火喰鳥」で秀助と源吾が対峙したその後の物語が挿入されながら展開する。
    その物語を知れば今回の事件が秀助によるものなのかどうかは分かっていく。
    「火喰鳥」では救いようのない物語に思えたが、この回想により、ほんの少しではあるが光明が見えた気がする。そしてその光を別の形で継ぐ者がいてくれたことが何より嬉しい。

    前作「夢胡蝶」で源吾が激しく反発した日名塚要人だが、今作では少し人間らしさが見えた。それを引き出した源吾の妻・深雪はさすが。そして彼女の付き合いはますます広がり、源吾が突っ込むのを躊躇するほど。そのうち将軍にまで行き着くかも知れない。

    春の人事異動や、『鳶市』と呼ばれる新人・中堅火消しのドラフト会議みたいなくじ引き、新人火消したちの合同訓練など、火消しの面白い仕組みもまた一つ知ることが出来た。
    そしてあまりに激しい火事は、火薬を投げ込んで消すという、油田火事の消火みたいなやり方も興味深かった。

    事件の方は消化不良な部分がある。まだまだあの黒幕との闘いは続くということだろう。それでもこんなに気持ちの良い、スーパー火消し達がいる限り江戸の町は大丈夫。

    • あやごぜさん
      このシリーズ面白そうですね。同著者の“くらまし屋稼業 シリーズ”と、どちらを先に手を出すか迷っています(笑)
      このシリーズ面白そうですね。同著者の“くらまし屋稼業 シリーズ”と、どちらを先に手を出すか迷っています(笑)
      2020/10/03
    • fuku ※しばらくお休みしますさん
      あやごぜさん
      コメントありがとうございます。
      どちらも面白いです。くらまし屋稼業シリーズの方が作品数は少ないので、追いかけやすいかも知れ...
      あやごぜさん
      コメントありがとうございます。
      どちらも面白いです。くらまし屋稼業シリーズの方が作品数は少ないので、追いかけやすいかも知れません。
      2020/10/03
    • あやごぜさん
      なるほどです!ありがとうございます(^^♪
      なるほどです!ありがとうございます(^^♪
      2020/10/03
  • シリーズ第7弾。
    今回は第1弾からの宿題の解決編のような回だった。
    第1弾で発生した狐火。
    解決したはずの狐火に似た付け火が、またもや江戸の街を恐怖に陥れる。
    本当にあの狐火なのか、それとも他の誰かが模倣したものなのか。
    ぼろ鳶組を中心に、江戸の火消集団が結束して謎の付け火に挑む物語。

    火とはつくづく不思議だ。
    一瞬にして家屋を燃やし人の命さえ奪うこともある火事もあれば、見る者全てを感動させる花火もある。
    元は同じ火であるはずなのに、使い方でこんなにも異なるなんて。
    人の気持ちを簡単に惑わす炎。
    そんな炎が憎らしい。

    今回も終章が切なくて泣ける。
    秀助の意思を継いだ藍助が、将来立派な火消になることを私も信じてる。

  • 回想の描写と現在進行形の火付けの事件が、交互に進むスリル。回想の主体の秀助の心の哀しみが、切々と謳いあげられる。大事なものを人に奪われるから狂うし、でも、それで他人を傷つけることは、自分が大切にしているものを人から奪うことであって、それでもそんな自分に大切なものを思い出させてくれるのも他人であって。。。。
    傷つくことを恐れて、人と上っ面で付き合ってないで、こんな風に人を想うということを、自分も経験してみたい。

    久々に心のヒダを揺さぶられた。

  • 「羽州ぼろ鳶組」の7冊目。遂に出てきやがったな、一橋治済。

    今回は、序章から秀助が生きているような火事が起こったり、一橋が姿を現したり、唐笠・日名塚要人が火消としても手腕を見せたり、番付狩りが横行したり、鳶市が始まったりと、のっけからてんこ盛り。
    そこに火事が起こったものだから、急遽の火消連合が組まれて、これがまた豪華絢爛。火消番付に載っている猛者が次々と活躍し、読んでいてワクワクした。
    ひと山終わってからは、ぼろ鳶と唐笠が連なって秀助(?)探しと番付狩りの謎を追う。駿河台で起こった火事に秀助の回想が絡まり進む話はいささか消化不良も、藍助という鳶市の落ちこぼれが思わぬ役割を果たして落着。
    なんとなく第一巻から続く話に一区切りついた感じだが、話の中に織り交ぜられた火消しの先達たちや鳶市で雇い入れられた新手の火消したちの話は世代交代も感じさせ、これからの話の膨らみにも期待。
    そう思って読めば、源吾の新之助に対する己の頭で考えさせる育て方や鳶市での試技や新手の火消したちへの教練にも味わいあり。

    一橋は最初に登場しただけで全く火の粉を浴びぬまま。早いとこギャフンと言わせてやりたいぜ。

  • えっ、秀助が生きている?!

    ページを開くや否や、1巻の筋書きが繰り返され、混乱してしまった
    秀助は、小塚原刑場で処刑されたはず・・・

    しかし、あちこちで明和の大火と同じ手口の火災が起こる。秀助は、生きているのか?
    火災を起こす狙いは、何なのか?

    時、同じくして、番付に名を連ねた火消しが襲われるという番付狩りが横行する

    この二つの事柄は、同一人物の仕掛けではないかと、否が上にも想像力を掻き立てられる

    さらに興味深い鳶市という催し。裕福で人気のある火消組が優秀な人材を独占しないよう、
    走力、梯子登り、俵投げの三つの種目で、その実力を判定し、札に欲しい人物の名を書き投票する。重なれば抽選

    3年以上の経験がある鳶は、希望の組に入れるという
    今でいう、プロ野球のドラフトとFAだなと思った

    その鳶市での新人No. 1の慎太郎と何の取り柄もなかった藍助の対比も興味深い

    そして、この巻、何より切なく心揺さぶられたのは、両手を無くしてしまった秀助の最後の1ヶ月の様子が明らかになったことだ
    その側に秀助が起こした火事で孤児になった藍助がついていたこと。
    3人の火消しによって秀助が人間らしい心を取り戻したことが何よりの救いだった

    鈍足・非力、しかし火の読みだけは天才的な藍助の火消としての成長も今後の楽しみとして見守りたい

  • シリーズ1巻の火喰鳥に続く物語。
    火付けの仕立人の視点で語られる当時の事件と結末までの空白期間。
    ぽつりぽつりと入る過去話には何とも胸が締め付けられる。
    彼の本当の人となりが分かり、もっと早く源吾たちと出会えていたらと思わずにいられない。

    火消達も世代を意識した流れがあり、自らの誇りと技術を受け継がせようとする源吾、それを受けて成長する新之助たちの師弟関係が描かれている。
    どんどん源吾に似てきてる新之助、1巻では想像できないくらいに頼もしくなったなぁ。
    これからも彼らの成長が楽しみ!

  • えっ?秀助が生きてる?
    確かに処刑されるところを源吾達は誰も見ていない…

    源吾に二ヶ月くれと言った秀助
    空白の二ヶ月に何があったのか!
    もう泣かせにきたの分かってるけど泣ける(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    新人鳶のドラフト笑
    落ちこぼれの藍助
    今回もまだまだ謎を残すキャラがいる…
    きっとそのうち語られるのね…
    だから次を読みたくなる…

    ズルいぞ今村翔吾!


  • ぼろ鳶組7冊目。
    1作目の明和の大火事件の裏話といった趣。
    前6作のうちに登場した、江戸のいろいろな組の火消しが連合となって火消しにあたる場面は胸熱。
    選抜メンバーで試合に臨む日本代表のよう。
    で、その場面が作中では序盤なのだから、たいへん贅沢な作品だと思う。
    今回もとても面白かった。
    つぎが楽しみ。

  • 新たな火消志願者を採用し、訓練に励む季節。
    明和の大火を引き起こした花火師・秀助の手口を思わせる付け火が頻発し、源吾らは再び火消し連合として連携し、真の下手人を追う。


    シリーズ第一巻の中で語られなかった、秀助と源吾のやりとりを回想として挟み、深いところで互いを認めあったからこその心情を描くことで、あらためてあの事件までの経緯を辿り直し、またその中で生まれた縁が新たな出会いを連れてくる面白さ。
    沁みるわー。

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著者プロフィール

1984年京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。’20年『八本目の槍』で吉川英治文学新人賞、同年『じんかん』で山田風太郎賞、’21年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで吉川英治文庫賞、’22年『塞王の楯』で直木賞を受賞。他のシリーズに「くらまし屋」シリーズ、「イクサガミ」シリーズがある。

「2023年 『風雲 戦国アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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