- Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396344757
感想・レビュー・書評
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ぼろ鳶シリーズは必ず一回はホロリとさせられるなぁ
オールスター感謝祭を間にはさみつつ
これから活躍しそうな新人たちを登場させつつ
親と子いや師と弟子の絆に感動させつつ
火消しの矜持をしめしつつ
ちゃんと次回以降の引きも用意
完璧すぎて鼻持ちならないので★4w
今回も面白かった! -
〈羽州ぼろ鳶組〉シリーズ第七作。
第一作「火喰鳥」に登場した天才花火師にして明和の大火を引き起こした下手人・秀助と同じ手口での火付け事件が連続する。秀助は火刑に処せられ死んだはずだが、実は当日秀助の頭には覆面が被せらていた。まさか秀助は生きていて、再び犯行を始めたのか? それとも秀助を操っていたあの黒幕が別人を秀助に仕立て、江戸を再び混乱に陥れようとしているのか。
折しも火消番付に載った火消したちが何者かに喧嘩を売られ襲われる事件も続く。二つの事件は繋がりがあるのか?
冒頭ページの登場人物の数にビックリ。
しかしそれもその筈、各火消し組の頭や副頭クラスが合同で臨時のチームを組んで火消しに当たったり、複数箇所で同時に起こる火事に各火消し組総出で対処したりと読者サービス満点の盛り上がり。
これだけ火消しが出てくると混乱しかかるのだが、医師の心得がある燐丞や江戸一番の纏師・漣次に喧嘩の強い秋仁などキャラの書き分けもしっかり出来ている。
何と言ってもこれだけの火消しスターたちがどのように火消しをするのか、ワクワクする。
肝心の連続火付け事件だが、「火喰鳥」で秀助と源吾が対峙したその後の物語が挿入されながら展開する。
その物語を知れば今回の事件が秀助によるものなのかどうかは分かっていく。
「火喰鳥」では救いようのない物語に思えたが、この回想により、ほんの少しではあるが光明が見えた気がする。そしてその光を別の形で継ぐ者がいてくれたことが何より嬉しい。
前作「夢胡蝶」で源吾が激しく反発した日名塚要人だが、今作では少し人間らしさが見えた。それを引き出した源吾の妻・深雪はさすが。そして彼女の付き合いはますます広がり、源吾が突っ込むのを躊躇するほど。そのうち将軍にまで行き着くかも知れない。
春の人事異動や、『鳶市』と呼ばれる新人・中堅火消しのドラフト会議みたいなくじ引き、新人火消したちの合同訓練など、火消しの面白い仕組みもまた一つ知ることが出来た。
そしてあまりに激しい火事は、火薬を投げ込んで消すという、油田火事の消火みたいなやり方も興味深かった。
事件の方は消化不良な部分がある。まだまだあの黒幕との闘いは続くということだろう。それでもこんなに気持ちの良い、スーパー火消し達がいる限り江戸の町は大丈夫。-
このシリーズ面白そうですね。同著者の“くらまし屋稼業 シリーズ”と、どちらを先に手を出すか迷っています(笑)このシリーズ面白そうですね。同著者の“くらまし屋稼業 シリーズ”と、どちらを先に手を出すか迷っています(笑)2020/10/03
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あやごぜさん
コメントありがとうございます。
どちらも面白いです。くらまし屋稼業シリーズの方が作品数は少ないので、追いかけやすいかも知れ...あやごぜさん
コメントありがとうございます。
どちらも面白いです。くらまし屋稼業シリーズの方が作品数は少ないので、追いかけやすいかも知れません。2020/10/03 -
2020/10/03
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「羽州ぼろ鳶組」の7冊目。遂に出てきやがったな、一橋治済。
今回は、序章から秀助が生きているような火事が起こったり、一橋が姿を現したり、唐笠・日名塚要人が火消としても手腕を見せたり、番付狩りが横行したり、鳶市が始まったりと、のっけからてんこ盛り。
そこに火事が起こったものだから、急遽の火消連合が組まれて、これがまた豪華絢爛。火消番付に載っている猛者が次々と活躍し、読んでいてワクワクした。
ひと山終わってからは、ぼろ鳶と唐笠が連なって秀助(?)探しと番付狩りの謎を追う。駿河台で起こった火事に秀助の回想が絡まり進む話はいささか消化不良も、藍助という鳶市の落ちこぼれが思わぬ役割を果たして落着。
なんとなく第一巻から続く話に一区切りついた感じだが、話の中に織り交ぜられた火消しの先達たちや鳶市で雇い入れられた新手の火消したちの話は世代交代も感じさせ、これからの話の膨らみにも期待。
そう思って読めば、源吾の新之助に対する己の頭で考えさせる育て方や鳶市での試技や新手の火消したちへの教練にも味わいあり。
一橋は最初に登場しただけで全く火の粉を浴びぬまま。早いとこギャフンと言わせてやりたいぜ。 -
回想の描写と現在進行形の火付けの事件が、交互に進むスリル。回想の主体の秀助の心の哀しみが、切々と謳いあげられる。大事なものを人に奪われるから狂うし、でも、それで他人を傷つけることは、自分が大切にしているものを人から奪うことであって、それでもそんな自分に大切なものを思い出させてくれるのも他人であって。。。。
傷つくことを恐れて、人と上っ面で付き合ってないで、こんな風に人を想うということを、自分も経験してみたい。
久々に心のヒダを揺さぶられた。 -
かなり間を開けてのシリーズ読了。
久しぶりの源吾と深雪、ぼろ鳶のみんなに会えて気分が上がりました。
源吾も深雪もやっぱり素敵すぎる。
そしてまた新之助が一層格好良くなってたなぁ。
表題からもお察しのとおり、本作は「あの秀助が再び!?」とハラハラの展開。
…なのですが、意外や意外、まさかの展開に翻弄されっぱなしでした。
秀助のエピソードにしんみりしつつ、江戸の火消しが集結して胸アツ!!
いや~、ぼろ鳶やっぱり最高に面白かったです! -
羽州ぼろ鳶組シリーズ7作目
今作は江戸火消しのオールスター戦のようなお話でした。
各頭取の個性が適材適所で活かされていてとても面白い。 -
娘を亡くした父、親を亡くした男の子…小さな子どもがちょくちょく登場するのが反則…感情移入しすぎて疲れた…苦笑。いやーあ、うまい具合にそこらじゅうが繋がっていて、気持ちいい。登場する火消たちの根性や気合いを、現代を生きる子どもたちに、同様に身につけろとは言わないから、少しでもかっこいいと思ってほしいなあ。
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ぼろ鳶組7冊目。
1作目の明和の大火事件の裏話といった趣。
前6作のうちに登場した、江戸のいろいろな組の火消しが連合となって火消しにあたる場面は胸熱。
選抜メンバーで試合に臨む日本代表のよう。
で、その場面が作中では序盤なのだから、たいへん贅沢な作品だと思う。
今回もとても面白かった。
つぎが楽しみ。
鼻持ちならないって笑
毎回まんまとワクワクさせられてクッソ〜ってなるわよ(´Д` )
熱い!顔も熱苦しい笑笑
鼻持ちならないって笑
毎回まんまとワクワクさせられてクッソ〜ってなるわよ(´Д` )
熱い!顔も熱苦しい笑笑
愛憎は紙一重ですよw
欲しい時に欲しいのがちゃんと来るんだよね〜
もう依存症ですわ
深雪さんと新之助のいつものやり...
愛憎は紙一重ですよw
欲しい時に欲しいのがちゃんと来るんだよね〜
もう依存症ですわ
深雪さんと新之助のいつものやりとり挟めときましたね〜(いつものお薬出しときますねの言い方で)
そして分かってるんですよ
どうせ次回作(今読んでる)でいつものやり取りと違うパターンか最後の最後まで引っ張った末にいつものやり取りを出してきてほろりとさせられるんだよ!
もう!