玉麒麟 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396345044

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第8弾。
    今ままで読んだ中で一番わくわくした。

    ぼろ鳶組頭取並・鳥越新之助。
    ぼろ鳶組のムードメーカーで人懐っこく、いつも明るい好青年。
    あの新之助が豪商一家惨殺及び火付けの下手人?
    しかも豪商の娘を人質に逃走中?
    まさか嘘でしょう?
    もう新之助のことが心配で心配で、仕事中も落ち着かなかった。

    改めて感心したのは、新之助が老若男女問わずいかに周囲の人達に愛されているか、ということ。
    新之助の無実を信じるだけでなく救おうと躍起になる仲間達。
    ぼろ鳶組だけでなく他の火消集団からも信頼されていることに、読んでいて胸がアツくなる。
    それにしても新之助の、剣豪としても腕前は圧巻で惚れ惚れした。
    そして、今までの回で登場した、ちょっびり曰く付きの火消達が、案外いい奴だったことが分かって見直した。
    新之助のお陰で、江戸中の火消達の結束も強くなったのではないか。
    子供の頃から「新庄の麒麟児」と呼ばれる新之助も、今回の事件をステップに、源吾を支える真の「玉麒麟」となる道も遠くないはず。

    深雪に似たところもある琴音とは、いつか結ばれてほしい。
    新庄藩や家族の安泰か新之助の命か、板挟みになり悩む源吾に対し、「出奔致しましょう」「離縁します」とキッパリ言い切る深雪には今回も惚れ惚れした。
    辰一の「あいつもきっとお前を待っているはずだ。信じて頼れ」にも痺れた。
    登場人物達の関係性も深まり、シリーズもますます面白くなってきた。

  •  江戸の火消し、ぼろ鳶組が活躍するシリーズ第8弾。

     今巻はいよいよ新之助が主軸となって物語が展開し、火消しの活躍だけではなく、剣劇の醍醐味も味わうことができました。

     そこに今まで登場した火消したちが関わって、それぞれの味を出しながら、新之助をサポートしていく所では、シリーズ物の楽しみを味わうことができました。

     また、若き鬼平が真犯人に迫るミステリー要素も加わり、物語の深みを感じました。

     おまけに新之助の恋もどうなることやら、裏でうごめく政権争いも謎が深まるなど、まだまだこの先が気になって仕方がありません。

     そして何と言ってもこの題名がこの物語にとてもふさわしいと読み終わって改めて思いました。

  • シリーズ8巻目!めっちゃ面白い、一番好き!
    これまでの巻はこの鳥越新之助という人の人となりを
    皆に刷り込ませる長い伏線であったのではと思うほど。
    新之助、カッケー!!!
    琴音の代わりに「惚れてまうやろー」と
    心の中で何回も叫んだよ(笑)

    火消し達の男気に今回も大満足。

  • 玉麒麟 ー 羽州ぼろ鳶組シリーズの8作目
    2019.03発行。字の大きさは…小。

    一気に読む。読んでいると、次はどうなるのだと思いが強くなります。
    今回は、火事のシーンが無いのが意外だった。
    また、剣客としての新之助とお見合い相手のお嬢さんの関係がどうなるのか気になって仕方がないです。
    このまま離れ離れになるのか、再会するのか気になります。

  • 今回は、府下十傑にも選ばれる、新庄藩火消し頭取並、鳥越新之助があろうことか見合いの相手の大店「橘屋」の押し込み強盗の罪を着せられ娘を連れて逃亡。

    なんともショッキングなストーリーが主軸。
    そして、新之助の人となりを知っている火消したちは、何かがおかしいと訝しがる。

    新之助の冤罪を晴らそうと決死の作戦。組を超えて応援する火消したち。

    なんとも、男気あふれる展開だ。

    内面まで掘り下げる描写も見事!

  • 新之助にもついに春が!!
    って思ったけど…
    そんなにすんなりとはいかないのね(笑)

  • 第八弾
    新之助の見合い相手の一家が押し込みに、そして新之助が娘も拐した犯人として、よく思われていない火消し達にも
    やはり背後には一橋一派の意を受けた火盗改めが
    動きを封じられたぼろ鳶組、ここ危機を救うのは長谷川の息子

  • ぼろ鳶シリーズ第8弾。


    本著では見合い話から、火付けの下手人として追われるという新之助がメインとなる。
    数多の鳶が登場するが、それぞれの個性が光り、作者の上手さを感じる。

    なんでもかんでも一橋が絡んでくる展開はちょっと無理も感じるが、鳶たちだけでなく、他の登場人物たちも活躍するためには仕方ないのかもしれない。

    琴音じゃなくても、新之助には惚れてしまうだろう。
    新之助と琴音の関係や、橘屋がなぜ襲われたのか、今後の展開も目が離せない。

  • 今巻はぼろ鳶組頭取並新之助がメインの巻。剣客としての新之助とお見合い相手のお嬢さんとの手に手をとっての逃亡劇と二人の逃亡劇に纏わる謎解きが物語の中心で火事要素が薄い珍しい巻かもしれないです。
    個人的には剣劇がたくさん読めてたのしかったです。特に辰一vs.新之助はわくわくしました。辰一はMARVELの住人だと思います。
    新之助も琴音さんもお互い初恋なのかな。初々しい可愛い二人でした。二人が再会しもしかしたら夫婦になるところまでシリーズで読めればうれしいです。
    羽州ぼろ鳶組シリーズは映像が浮かぶシークエンスが多いので映像化したらおもしろそうだと思います。でも実写だと火事の描写や剣劇の描写にお金がかかりそうですね。

  • 私のお気に入りの新之助が大変な目に!なかなか格好よかったのですが、なんだか急に成長してしまって…まだもう少しへらへらとお茶目なかわいい新之助でいてほしいと思う母目線…。今回は源吾と同世代が活躍。なんかいいわ。あ組の銀次とか派手さはないけど、地道に一番大切なことを積み上げていくタイプだし、藍助もいい頭のとこに行ってよかったね。でも、やっぱり加賀鳶好き!実はぼろ鳶より好き!しかし、一ツ橋は何を考えてるのやら。次は大丸の復讐か?

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著者プロフィール

今村 翔吾(いまむら しょうご)
1984年、京都府生まれの時代小説作家。ダンスインストラクター、作曲家、埋蔵文化財調査員を経て専業作家となる。
2016年、『蹴れ、彦五郎』で第十九回伊豆文学賞の小説・随筆・紀行文部門最優秀賞、2016年『狐の城』で第二十三回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞をそれぞれ受賞。2017年『火喰鳥』が単行本デビュー作となり、啓文堂書店時代小説文庫大賞を受賞、「羽州ぼろ鳶組」シリーズとして代表作となる。2018年「童神」で第十回角川春樹小説賞を受賞し、『童の神』と改題されて単行本発刊。同作が第8回本屋が選ぶ時代小説大賞候補となると同時に、第160回直木賞の候補に。

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