農ガール、農ライフ (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 219
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396345235

感想・レビュー・書評

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  • てっきり農業ドップリの話かと思ってましたが
    もっと奥ふかく
    女性の生き方をテーマにしてて面白かったです

    農業も思い立ってやろうとしても、すぐには出来ない現状も良く表現出来てて
    主人公が畑を借りれる時は既に本作の中盤までかかってるのも
    凄い表現力!

    女性達がいかに強く、逞しく生きていくかが描かれた作品。

    人との出会いの価値観、タイミングも人それぞれだし

    静代さんや、ヒトミさんの
    結婚に踏み切る心変わりも凄い大事な能力だと思います。

    昔から【嫌よ嫌よも好きのうち】とか言うけど それは本当で

    好きって事も、嫌いって事も共通点があって
    【自分が かなり気になってる】って事だと思う

    たまに自分が嫌いと思ってる事も
    思い込みで言ってるだけで
    実は凄い気になってて本当は興味がある事だったりすることもあるので

    自分はたまに嫌いな事や物…人も見直すようにしてます

    ※だから結局話が変わるけど…俺が何を言いたいかって言うと…
    【キャンドル ジュンさんの右耳 気になるよね?】って事!!

  • めちゃめちゃ面白かったです。垣谷さんの作品はほんと読みやすく、ブロガー、婚活、農業問題、SDGs等々現代社会の様々を取り入れていくのが巧みです。勉強になります。
    さて、物語は主人公の久美子が派遣切りにあい、同棲していた彼からもフラれるというという事態から始まります。就職氷河期で何とか入った会社は倒産、派遣切りにあった今、天涯孤独です。
    そんな久美子が選んだのは「農業」。
    農業大学校に半年入学します。そこから悪戦苦闘の日々が続きます。
    私はかつて職場体験で農家さんに研修にいきました。すっごくハードでくたびれ果てるとはこの事だと思いました。柔道の合宿や寒稽古の方が楽に思えてくるほどです。これに寒さ、暑さ、天災などが絡んでくるのだからもう頭が下がります。心から誓った、ありがとう生産者さん、感謝して食べますとの思い。
    そうこうして畑の横で倒れていると、なんとも清々しい。健全に生きているという実感がわいてきます。なんだか癒されます。田んぼをやったときもそんな素敵な時間がありました。でも毎日は無理だ。
    こんなに端正込めてるのに、儲からないなんておかしいとも思いました。
    現代社会の逆風を受けながらも、久美子が道を切り開いていく場面はわくわくします。結局は人と人との繋がりが大切だと思わされました。
    読後感もとても良かったです。
    また、家庭菜園をしようかな、猫の額ほどの庭だけど。

  • 何度もピンチになりながらも
    やれることを模索して立ち上がる久美子。
    もがきながら前に進む姿に
    思わずエールを送りたくなりました!
    「ウフフと声を出して笑ってみた。
    大丈夫だ。まだ行けるぞ、自分。」

  • 表紙のイラストやタイトルをみると、かる〜いサラッと読める本かしら...?いや〜垣谷さんの本だからまさかそんなことは...。何度も読もうと思って、手に取ったり下ろしたり。やっと本日一気に読了。で、やっぱりなんか重たいテーマ、伝わってきた〜。

    農業をする難しさと楽しさ。日常生活の安定と不安定。煌びやかな生活と質素な生活。就業の自由と規則。様々な両極端を見せられ、自分の現状と照らし合わせて不安になることもしばしば。そして最終的には、自分の幸せと思う判断基準とは。深く考えさせられました。最後は結局、人との繋がりが1番大事なのかなあ、と。

    毎日の生活では、マイナス方向に行かないよう備え考え、様々なものを安定させようと必死になるけれど、今目の前にある小さな幸せというものもきっちり捉えて見逃さないようにしていきたいですね。

    ではとりあえず、目の前のふかふかお布団できっちり幸せな睡眠を..zzz...。

  • 「老後の資金・・」の垣谷氏の本を見つけたので購入しました。女性の目線でのお金や介護等が詳しく書かれています。
    この本も就職難の時にやっと社員として入った会社が潰れて、派遣として色々な会社に行くものの派遣切りに合い、その上、同棲していた相手にも追い出されて行き場を失うという悲惨な状況。テレビで見た農業が良かったので、そちらに舵きり。実際には田舎の人々は知らない人には農地を貸さないんですね。行政が間に入ってくれてもダメ。最後は本人次第。安易に脱サラや退職後に田舎で自給自足は無理なようです。また、女性一人では難しいと結婚を勧められて、合同お見合い会に参加。冷めきっていた新しく友人になった人達が、いつの間にか結婚。
    悲惨な内容では有りますが、明るく描かれているので、軽く読めます。

  • 一人の女性が、どう人生を選択して生きていくか、というお話。農業の困難さも分かりやすくて、面白かったです。

  • 「何とも、たくましいヒロインだな」と思いました。
    仕事も失くなり、同棲相手からは別れを告げられ、失意のどん底にいたところ、偶然テレビ番組の「農業女子特集」を見て農業をすると決めて、田舎に引っ越して農業大学で学び、農村で暮す。
    本当に切羽詰まっていて「これしかない!」と思ったのだろうけど、行動力は凄いなと思いました。

    私の実家の辺では田畑は沢山あります。でも、専業農家の方はほとんどいません。兼業農家の方の方が多いです。
    色んな事情で農業は大変だとなんとな〜く思っていました。そんな大変な事も作品には書かれていて、少し知ることが出来ました。

    ヒロインの切羽詰まった「これしかない」という思いと、真面目な性格で、人にも恵まれて、農村ライフをものにしていく様は力強くて、ちょっぴり羨ましくも感じました。
    面白かったです。

  • 派遣切りに遭い、同棲相手の男性と別れることになり、路頭に迷いそうな主人公久美子がたまたま見たTV番組に奮起し、農家になろうとする。

    久美子のような、芯が強く真っ直ぐ進める人は多くないと思うけど、それでも頑張って生きようとするエネルギーとか、人生は人それぞれでみんな違ってみんな良いんだと前向きになれる1冊だった。

    この本を手に取ったのは、実は私は夜中は工場で働いてるが、昼間は旦那の実家の果樹園を手伝ってるというのが理由だったりする…笑

    この作品では有機野菜が登場し、農業学校に通い、実際に土地を借りに行く…とかかなりリアルな農業の一面が書いてある。
    主人公久美子の前向きさがとても良い1冊なんだけど、実際農家をやってると、農家側の気持ちもわかる部分もあって何とも複雑な気持ちになった笑
    長くなりそうなので割愛( ¯ω¯ )笑

    でも作中の久美子の反論というか、納得いかないのはすごくわかる。
    私の住む地域でも"新規農家募集!"とかやってるみたいだけど条件が厳しいし、実際やるとなっても自給自足で暮らしていくってのは本当に難しいと思う。
    それでも、久美子のような力強さで農家にチャレンジしてくれる人が増えたらいいなと思う。

    あまり身近にない"農業"の実態がよく書かれているので、農業を知るにはオススメ。
    さらに、人間本気になれば人生どうにでもなる。やりたいように頑張れるって力をくれるそんな1冊でした。

  • 派遣切りにあった日に同棲相手から別れを切り出された主人公・水沢久美子32歳。TVで見た農業女子を目指すが、波瀾万丈の物語が始まる。まあ、苦労して最後は報われる、お約束的展開ではあるが、こう言うお仕事系の話は好きです。

  • ベルゴさんの本棚で見つけ図書館予約

    農業、そのおかげで命を繋いでいるのに
    身近に何も知らなくって……

    うーん、なるほど

    八方ふさがりの中でも道を見つける
    やはり「久美子、がんばれ!」
    って応援したくなる

    ラストはうふふですね

    ≪ 農ライフ たやすくはない 農ガール ≫

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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