希みの文 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396345914

感想・レビュー・書評

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  • 風の市兵衛シリーズの26作目
    「希みの文 ー 風の市兵衛 弐」シリーズ(第二期)6作目
    2019.12発行。字の大きさは…小。

    江戸では、本両替商の主人・堀井安元と筆頭番頭の林七郎が、小間物商の萬屋手代・根吉を自ら首をくくって死に追いやった事の詮議が奉行所で行われた。
    そして、本両替商の堀井は、家財没収の上お取り潰し、主人・安元たちは罪を問われる。
    大阪では、市兵衛、小春、良一郎、富平が江戸に向かって出発するが。
    途中の宿場で、市兵衛に果たし状が渡された…。

    【読後】
    毎回 読むのを楽しみにしているのですが、今回は、スッキリしないし、面白くない。残念です。
    今回は、本両替商の堀井の詮議、辻斬りに有った女の件、前回から続く刺客の3本建てである。
    この3本建てが上手くなかったように感じた。
    また、本両替商の堀井の詮議は、良く書けていない。
    辻斬りに有った女の件では、中途半端で面白くない。
    刺客の話も、最後になぜ刺客の村まで市兵衛が、行かなければならないのか。もう少し、物語を作ってもいいのではないか。最後は、室内で戦うが太刀を自由に振るっているようだが、そんなに広さがあったふうに思えない。
    どうも3本ともスッキリした終わり方でない。

  • 2019年12月祥伝社文庫刊。書き下ろし。シリーズ26作目。大阪の市兵衛と江戸の鬼しぶの話が平行で進む。なーんだ、二つの事件は全く関係無いんだ。がっかり。市兵衛の風という生き方が格好良い。

  • 「風の市兵衛 弐」(第二期)第六弾。(通算・二十六作目)

    まだ大坂にいる市兵衛さん達。今回は百姓の女房が辻斬りに遭った件の真相調査を依頼されます。
    犯人の侍は本当にクズで、被害者のお橘さんに土下座で謝罪してほしいくらいでしたが、現実的な示談になった感じです。
    そして、いよいよ江戸に戻る旅路で、前回市兵衛さんに闘いを挑んできて破れた室生さん関係の方々が、また一方的に決闘を申し込んできます。
    それにしても決闘を申し込む理由が「そっちの都合でしょ!」と言いたくなってしまう程一方的なのに、受けてあげる市兵衛さんへの態度が良くないですよね~。
    市兵衛さん、今回もお疲れ様でした。次巻はやっと江戸ですかね・・。

  • 第二十六弾
    またしても大阪で世話になった人のために又しても真相究明に
    江戸・大阪に関係する騙りも決着
    しかし因縁の刺客との対決が

  •  旗本の家柄ながら元服後すぐに出奔。大坂で商売と算術を、奈良の興福寺で剣術を学び、江戸に戻って臨時雇いの用人稼業で生計を立てる唐木市兵衛の活躍を描く、時代サスペンス。大坂編第3部。
     シリーズ26作目。第弐部6巻。

          * * * * *

     大坂3部作のエピローグ的な位置づけだからか、表看板となる事件はちっぽけで市兵衛にとっては明らかに役不足でした。案の定すぐ片が付いてしまいました。

     ただ秘する花のごとき剣戟シーンである「彦根の剣豪一族」との闘争は目を引く内容でした。
     卑怯の誹りを受けようとも手勢を連れて市兵衛を取り囲み、矢の雨を降らせてでも討ち取らんという武門の執念を見せる剣豪一族。
     宮本武蔵と吉岡道場の一件もあることから、説得力はあると思いました。
     ( ただし、市兵衛の圧勝に終わるとはいえ後味がよくなかった。)

     その代わり、お茂の後日談はよい口直しで、うまい収め方だと思いました。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    唐木市兵衛に返り討ちにされた刺客の一族が、復讐を誓い市兵衛の身辺探索を始めた。一方、大坂に情が移り江戸への出立を渋る小春を、亡姉の親友お茂が訪ねてきた。幼馴染みが辻斬りに遭い、生死の境をさ迷っているという。犯人捜しを始めた市兵衛だったが、己れの居場所を刺客に突き止められてしまう。良一郎らを先に発たせた市兵衛は、自ら死の罠に飛び込み…。

    令和2年7月13日~16日

    発売されてから、随分待って手に入れました。
    複数の事件と言うのか、出来事を交差して進んでいくので、如何つながるのか、最初は不明でしたが、最後になってやっと分かりました。

  • 敵討ちって、どこまで続くものなんだろうね?

  • 今回は、何かホッとした。これで重いしがらみが断ち切れれれば、この後の話を読むのが楽になる。市兵衛自体は、魅力的な人物だから、先が楽しみだ。

  • 大坂シリーズ最後は卑劣な馬鹿息子へのお仕置きに、平行して江戸で起こっていた両替屋 堀井問題なのでさが、どちらも大人の解決っほくて爽やかではない。
    また、彦根藩保科家のパートは必要だったかな?た思わせる後味の悪さ。
    これらのモヤモヤを最後のお茂さんの手紙が一気に解消してくれました。

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著者プロフィール

(つじどう・かい)
1948年高知県生まれ。早稲田大学第二文学部卒。出版社勤務を経て作家デビュー。「風の市兵衛」シリーズは累計200万部を超え、第5回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞、ドラマ化でも好評を博した。著書には他に「夜叉萬同心」シリーズ、「日暮し同心始末帖」シリーズ、単行本『黙(しじま) 』など多数。本書は講談社文庫初登場作品『落暉に燃ゆる 大岡裁き再吟味』に続くシリーズ第二作となる。

「2022年 『山桜花 大岡裁き再吟味』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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