- 祥伝社 (2020年9月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784396346591
作品紹介・あらすじ
妻に避けられ、娘に呆れられ、息子の嫁とはかみ合わず……女が黙ったときは危険信号!
鈍感すぎる男たち、変わらなきゃ長い老後に居場所なし!定年世代の新バイブル、待望の文庫化。
大手石油会社を定年退職した庄司常雄。悠々自適の老後を夢見ていたが、良妻賢母だった妻は「夫源病」を患い、娘からは「アンタ」呼ばわり。気が付けば、暇と孤独だけが友達に。そんなある日、共働きの息子夫婦から孫二人の保育園のお迎えを頼まれ……。崖っぷちオヤジ、人生初の子守を通じて離婚回避&家族再生に挑む! 長寿時代を生き抜くヒントが詰まった「定年小説」の傑作。
感想・レビュー・書評
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身近な知り合いで再生される「定年オヤジ」。著者の筆力でもあり、それだけ日本にありふれた現象を正確にとらえた名作とも言えるし、だとしたら、本作を読みながらの嫌悪感は、全く他人事ではない!身に迫るリアルである。あなたがオヤジ側ならそれを矯正し、著者の“オヤジ改造計画”の被験者になるべきだ。あなたが妻の側ならば、本書は、日々の社会的な抑圧に対するカタルシスになるかもしれない。
決して悪いオヤジではないはずだが、家事を女性任せにして生きていくという旧世代の価値観は、必然的に不公平なひずみを齎していく。その決定的な転換点は「定年」だ。どうにかバランスを取っていたのは、オヤジが外で働いていたから。退職することでその均衡は崩れる。さらに、その均衡は「定年」よりもっと前、子育ての段階で生じていたのだが、オヤジは気付いていない。結果、妻は「夫源病」を患い、オヤジは避けられ始める。
そんなある日、共働きの息子夫婦から孫二人の保育園のお迎えを頼まれ、オヤジは人生初の子守に挑む。イライラとモヤモヤが、スッキリしていく感覚。オヤジの成長をご堪能あれ。
で、ちょっとだけ私のレビューっぽい事を書くと、本書で言っていた「女性に家事を任せて、男性の労働を最大限搾取するという構造」は、近代の政策によるものだ。法律が生活を変え、それがアニメや映画の文化スクリプトに取り入れられ、社会的なコンセンサスになる。考えてみれば、至近のコンプラ社会だって、国の政策によって作られてきたムードだ。そう考えると、そのせいで「少子化」を生み出していることも否定できない。官僚は本書を読み、少子化の本質を理解すべきだとすら思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
非常に面白かった
この話では、夫婦間、子育て、仕事を舞台にそれぞれの認識の違いが良く描かれている
個人的に、人は一人一人
【同じ価値観をもった人間、同じ空間で事実と直面しても全員見えかた、感じかたは全く違う】
と思っています。
妻は長いこと専業主婦していますが
妻からすれば…日中居眠りしたら俺に怒られると思っている(笑)
子供らもそれに驚き
なぜなら、
そんな事言ったことないし
思ってもいないし
主婦の仕事は大変と思っている
けど妻からすると そうらしい
そのくらい見えかた、感じかたが違う
別に頭に来ないし、そうなんだ!って感じ
大事なのは、それに気づいて
[ツッコミを入れてあげる]事だと思う。
この主人公のお父さんは
どんなに古い考えでも、頑固だったとしても、どんなに年月かかっても【気づける能力】があった素敵なお爺さん
なぜこんなにカチカチな考えでなのに、気づけるか…それはこのお爺ちゃん【読書家】だからだと思う
少なからず読むという事は
他人の意見に耳を傾ける行為だからだ
出来れば自分の興味のない本を手にとり続ければ、恐ろしいほど視野の広い人間になれると思います。
※だから結局俺が何を言いたいかって言うと…
【川遊びは、土屋太鳳か能年玲奈が白いワンピースでパシャパシャ遊んでそうな浅い川で遊ばないと危険だよ!】って事!! -
妻たちはスカッとする小説なのだろう。
僕も面白く読めた。しかし…
妻が何も言わなくなったときは恐ろしい…
主人公の庄司常雄は格別にしょうもないので、極端な例だとして、少しでもドキッとしたオヤジたち(僕も含めて)は、熟年離婚をされることを見据えて、まだ一緒にいてくれる間に戦略的に家事に精を出し、娘や息子と仲良くしておいた方がよい。
残念ながら、手遅れの可能性が高い。
でも、せめてひとりになっても生きていけるように… -
結婚している男性諸君!
出来るだけ早いうちに読んでおくべし!!もう直ぐにでも読むべし!
奥さんに別れられたくないのであれば!!!
今、今の態度が本当に大事ですよ!!!!
正月に帰省する兄に、何か小説あったら持ってきて!とお願いしておいたら、本当に持ってきてくれた(笑)
私の長女は23歳。
長男は20歳になる。
私はずっとフルタイムで働き続けてきた。
今も働いている。家事も育児もしながら、保育園に預けてほとんど1人で家事をこなし、ここまでやってきましたよ。
泣いたよ。この作品。
本当に涙がでる。だって、私のことをわかってるんだもん!!!
私が辛かったこと。
大変だったこと。
本当に何もかも投げ出して逃げてしまいたくなったこと。
全てが書いてある。
何もかも全てがリアルなのだ!
そうだよ、こういう時、本当に大変だったんだよ。
こんな時、本当に泣きたかったんだよ!
全部作者は理解して下さっている。
こんなにわかってくれてる人が今まで居ただろうか???
垣谷先生!!本当に凄い!!
貴女は全ての女性の代弁者だ!!
あー!こんなにも小説に感情移入出来たことがあっただろうか!!
本当に素晴らしい作品。
全ての日本人に読んで頂き、何かを感じて頂きたい作品だった。
押し付けるな!
みんなやってみたらいい。
どれだけ育児しながら家事することが大変なのか。
やってみたらいい。
やったことのない人間には絶対にわからない( ̄^ ̄)-
ゆうママさん
こんにちは。同世代でしたか!私は今年年女で(笑)娘も寅年です。がるるる〜。
いや、ホント時が経つのはあっという間ですね(^...ゆうママさん
こんにちは。同世代でしたか!私は今年年女で(笑)娘も寅年です。がるるる〜。
いや、ホント時が経つのはあっという間ですね(^^;;
2022/02/06 -
bmakiさん、こんにちは♪
そうでしたか・・・・
今年ですか。私は目の前にやって来ようとしているその時って、すぐなんだろうなぁ・・・・ウ...bmakiさん、こんにちは♪
そうでしたか・・・・
今年ですか。私は目の前にやって来ようとしているその時って、すぐなんだろうなぁ・・・・ウサギなので。
私は結婚してから仕事をしていません。
bmakiさんに睨まれそうですね。私だって、パートでもいいから、息子の塾代だけでも稼ぎたかった。
丈夫ではない体を恨めしく思います。
話が暗くなってしまいました。
今、らんたん、を読んでいます。遅読の私、ブ厚く字の小さい本は大変。でも読み終わった時の読後感、達成感は素敵なものがありますね。
bmakiさんの仕事場での皆様の思い、いい読書環境にうらやましい限りです。
<(^0^>)
2022/02/06 -
ゆうママさん
ウサギさんでしたか!一個違いですかね(^-^)
私はたまたま働き続けられる環境にあっただけで、人それぞれ事情は違います...ゆうママさん
ウサギさんでしたか!一個違いですかね(^-^)
私はたまたま働き続けられる環境にあっただけで、人それぞれ事情は違いますから、睨むだなんてことは無いですよ(^-^)
外に働きに出るより、絶対専業主婦の方が仕事大変ですから!
今また垣谷先生の作品を一冊読み終わりましたが、この先生の作品は、女性の気持ちを理解してくださっていて、何を読んでもしっくりくるんです♪
会社へはマイカー通勤なので、到着してから15分とか、お昼休みご飯を食べた後の15分とかでチビチビ読書してます(笑)
2022/02/11
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改造計画という名ではあるものの、実際に計画的にオヤジを改造したというより、偶然が重なり気づけたオヤジの話かな…
私のまわりにもこの主人公、常雄と同じような考えを持つ男ばかり…
これを計画的に改造するのはやはり周りを巻き込んで緻密に計画しないと上手くいかないどころか逆効果になる可能性を妊む。
その、周りの協力体制というのがなかなか難しく、計画すら立てられないのが現実だ。
常雄を時間がかかりつつも見事に変身し、息子までを巻き込むという偉業を果たしたわけだが、私の周りの男性陣、さていかにして改造できるか…
なかなか道は険しい。
そして、たった5年前に書かれた小説なのに、コロナ後の世界は定年オヤジが遊んで暮らせるような経済的余裕がない人ばかり。
今どき、定年後に海外旅行、ゴルフ三昧できる人なんて少ないだろうな…とあまりの世の中の変化の早さに哀しくなったりもしてしまった。 -
あっという間に読み終わった。
世の家庭を持つ女性陣の気持ちがミステリーっぽく、時にサスペンス?も感じさせつつ、コミカルな要素も取り入れて世の男性陣に迫ってくる様子がリアル過ぎて凄い。
戦後働き詰めで長時間労働を強いられた男性陣
一方で家庭の一切合切を担う事になった女性陣
そして時は流れ高度経済成長の中、男女雇用機会均等法の名の下で女性活躍社会が招いた少子化社会の顛末が、どの家庭にも身近に差し迫った問題として訴えかけてくる。
日本社会?政府?のせいにする気は毛頭ないが、情報過多社会の現代だからこそ、何が正しくてどう進んだらいいのか、競争化社会や家事育児の毎日に翻弄されている中でもしっかり見極めなくてはならない時期に来ているなぁと心底感じた。
それにしても、常雄が語る神話。
三つ子の魂百までとか、
母性は生まれつき備わっているとか・・・
そう!お父さんは古いのではない。
これらは全て神話なのだ。
私も感覚が神話に洗脳?汚染?されている部分が時々あるので、結婚する気のない百合絵の言葉には度々ドキッとした。
作中に出て来る台湾から来た玲玲のお父さんの話も印象的だった。
台湾と日本を比較しただけでこうも違うのか・・・
日本人の働き過ぎと男尊女卑の風潮は、日本が世界から遅れをとっている大きな一因なんだろうと思う。
隣の芝生は青い・・・のように大きなスケールで諸外国との違いを考える以前に、そもそも自分が築いた家庭の内情に無知過ぎると、常雄さんのように大企業の鎧が無くなった後、本当に家族からも世間から取り残されるだろう。でもなぁ、そんな働き詰めのお父さんも被害者だよなぁ。
24時間働けますか!?とか堂々とCMしていた時代の言わば企業戦士だもんなぁ。
なんだか切なくなってしまった。
垣谷美雨さんの凄いのは、これを社会が招いた悲劇で終わらせず、長寿社会で定年後生きる術を手探りで模索し、同じ悲劇を後世に引き継がせないように働きかけるという希望を見出してくれている所だと思う。
そして女心と男心の心情対比が実に見事に描かれている。これは身近にリアルなモデルでも居るんだろうか・・・
世の女性陣の悲痛な胸の内をよくぞここまで代弁してくださった。その事に心から感謝したい。
女が黙った時は危険信号!!
これは本当その通りだと思う笑
家庭を持つ全ての方へ是非オススメしたい一冊
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『定年オヤジの改造計画』垣谷美雨氏
ほっこり ★★★★★
辛辣 ★★★★★
置き替え ★★★★★
【こんなひとにおススメ】
「最近、パートナーとのコミュニケーションがうまくとれていない、、、断絶しているかも。」
「熟年離婚。聴いたことはある。増えているらしい。まさか、うちは大丈夫だろうな?」
「食事、洗濯含めた家事。うーむ。苦手だ。このままだったらまずいかな・・・。」
【購読動機】
読者レビューがきっかけです。
「世の男性諸君。歳を重ねる前に読んだ方がいいかもよー」。
【著者との出会い】
垣谷さんの書籍は、初めてです。
1冊目から「おもろー」「うーん、これは我ごととしてとらえないと・・・」という、笑顔と気づきの多い読書体験となりました。
読書の秋。気持ちが軽くなる1冊を・・・とお考えの方にぴったりです。
【内容】
<主人公と家族構成>
60歳定年退職。妻は専業主婦。子供は二人。長男は結婚し未就学児がふたり。長女は大企業の総合職で奮闘中。
<退職後・・・>
満喫をしようと思ったが、やることがない・・・。
図書館に行くが、暇を持て余す。
そんな折り、長男夫婦から「保育園の送り迎えのお願い」が・・・。
<妻との会話>
妻は、夫と一緒になると「閉所恐怖症」。」原因は不明だが、夫と一緒にいる空間が「ストレス」そして「鬱」の原因に・・・。
長男夫婦の申し出に対して、妻は拒否。
夫が全面的にやるのだが・・・。
【読み終えて】
パートナーは、元をたどれば他人です。
共同生活が長くなり、勝手な勘違いを持ち、それがパートナー側で「マイナス」「負担」を生んでいることがあるのかもしれない・・・という気付きを与えてくれます。
「日常五心」という言葉があります。
はい・・・素直
すみません…反省
おかげさま・・・謙虚
私、やります・・・奉仕
ありがとう・・・感謝
身近なひとに気持ちをもって自然に伝えることの訓練やその積み重ねも大切なのかもしれないなあ・・・と思うのでした。 -
垣谷美雨さん7冊目。本作もタイトルのイメージとは裏腹に清々しく面白かった。
主人公は、大手企業で部長職まで務めたのち定年退職&嘱託で勤務していた企業が倒産し、完全にリタイアした還暦過ぎの男性。笑ってしまうほど意固地で考え方も古いが、本人は至って真面目。妻や娘に愛想を尽かされている。そんな男性がリタイア後に、家族や息子家族、孫、旧友や故郷岩手の兄弟など、周りの人と触れ合う中で自らの考え方を改めていく。この人は自らを顧み変わることができているが、それができない人も多かったりするのではないだろうか。本作では家庭内の女性の地位に重きが置かれているが、やはり日本全体の働き方も大いに関係があるとと思う。有休が取りにくかったり、無駄に長時間労働だったり、、そうした風習を変えていくことは間違いなくワークライフバランスに好循環を生み出すと思う。主人公の夫婦仲も最初は最悪だったが、考え方、振る舞いを変えることで、いくらでも状況を好転できることがよく分かった。 -
本当に分かりやすく男尊女卑の描写が次々と…
苦手な方は気分が悪くなるかもですが救いもあるので最後まで読んでいただきたいです
垣谷さんのお話は分かりやすく問題点が描かれていてしっかり解決まで描かれるので読んでいてスッキリします
教育と自身のアップデートの大切さを感じました -
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面白かったし、たくさんのことを考えさせられた。
本の中では、主に夫側が悪役のようになっていたけれど、いやいや、男性も大変です。
要するに、男も女も、どんな立場の人もそれぞれの環境でみんな大変だし、いつも疲れている。
大事なのは、思いやりを持つこと、想像力を働かせること、相手を否定しないこと。
ラスト、息子も改造されてよかった!
★追記★
専業主婦の私が日々の生活をまあまあ楽しく生活できるのは、夫のお陰なんだと改めて理解した。
お弁当も、ありがとう!って言ってくれるし、
夕飯も、美味しかったー!って言ってくれる。
ものすごい達成感というわけではないかもしれないけれど、もっと美味しいものを作ろう♥️とは思える。
(無論、どうにも作りたくない!って時はあるけれど)
子供が成長してから、夫源病にならないように今から予防しなくては。
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垣谷美雨さんの本は6冊目。
『七十歳死亡法案、可決』以外は毎回母にも見せていて
(↑ちょっと気が引けるので)
今回は私が読む前にまわしました。
そしたら読んでいる途中でも
何か言いたくなるらしくて。
「私まだ読んでいないんだから、言ったらダメ」
と釘を刺す私。
自分が読んでみて、なるほど。
読みながら思ったことを
そばの誰かに言いたくなる本。
老若男女問わず。
だから家族とか友だちとか
数人で一緒に読んで
ああだこうだ語り合うのに
良い本だと思います
垣谷美雨さんの小説って。 -
著者初読み。
「老後の資金がありません」など気になる作品は多々あれど、なかなか読む機会がなく、今作が初読み。
定年後の「オヤジ」がどのように「強制的」に改造されていくのか、とても興味を持って読み始めたが、意外にも「改造」ではなく、正しくは「改心」されていく様子が描かれる。
大手企業を定年退職した庄司は、家事は妻がするもの、妻は夫の言うことを黙って聞くものなど、「ザ・昭和オヤジ」。
その庄司が毎日家にいることで、夫源病になってしまう妻、そんなオヤジに真っ向から対抗する独身キャリアウーマンの娘。最初の方のやり取りは、本当に庄司の自分勝手さに苛立ちが募るばかり。
そんな中、どのように「改造」していくのかと思っていたら、意外にも庄司を変えたのは共働きを始めた息子夫婦の孫の幼稚園の送り迎えだった。
子供たちの面倒を見ることで、息子の嫁の苦労を目の当たりにし、自ら「改造」していくと言う、意外にまともな展開に。もう少しもめるかと思っただけに、少しだけ拍子抜け。
下の孫の保育園で出会う台湾人のお父さんの話が、現在職場にいる中国人の考え方と全く同じで、日本人にはない合理的な考え方は勉強になった。
人生いくつになっても、自分の人生反省できるし、変えることが出来るんだなぁ、と考えさせられた作品だった。
これを機に他の作品も読んでみようと思う。 -
退職したオヤジ。
よく言う部屋でゴロゴロ状態。
妻は呆れ、息子と嫁にまで見放され・・・・よく聞く話だ。
そんな時、共働きの息子夫婦は思いついた。特に嫁が乗り気でいる。
“子供たちの世話が大変だから、お義父さんに手伝ってもらいましょう”
と言いだす。仕事一筋だった義父はオロオロするが‥‥そのうちに、
少しずつ・・・・
読みながら思ったのは夫のこと。
家の中のことが何もできない。
結婚する時、姑は言った。
「男子厨房に入らず」ですよと。
冗談じゃあない!私ははっきり言わせてもらった。「今どき、そんなことは古すぎます!」
今、主人はゴミ出し係。
この本の様に、家の中のいろいろなことができる様になってほしいと思う。-
2025/09/13
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2025/09/13
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「父さんはね、古いんじゃなくて間違ってるんだよ。」
いるんだろうなぁ、こんなオヤジ。
夫に、子どもたちが小さい頃週末はよく遊びに出かけたが、あれは家族サービスだったのか聞いてみた。すると、仕事は忙しく残業も多かったけど家族で遊びに行くのは自分も楽しかった、と答えが返ってきた。よかったと思う。
孫のシッターを頼まれたことで、ジジィからジイジへと変わっていく常雄さんのこれからにエールをおくりたい。 -
定年を過ぎて、やっと夫婦の時間が出来たと思い、妻と仲良くすごそうと思っている主人公。
だが、妻は夫源病を患う…。
私は0歳で母と父が離婚したので
物語のような長年連れ添った夫婦を間近で見ていないので、長年連れ添えた夫婦自体に憧れしかありませんでした。だけど、不満や怒りを持ったまま連れ添うって辛すぎますね。
私には父親という役割がどうあるべきか分からないので、家事は家にいる大人2人(妻と夫)で助け合いながらするべき、という考えしかなく、初心者である子育てには特に夫を最初から参加させねば!という考えしかなかったので、主人公の息子さんの家事・育児への考え方には驚きました。
(主人公も同じ考えだった為、息子さんもそうなったのでしょうけど、主人公の年代でその考え方になるのはまだわかります。でも30代の男性がそのような考え方だと、現代の女性、母親は潰れてしまいます。)
主人公は歳の割に頭が柔らかく色んな意見を吸収し、相手に寄り添う事が出来たのが本当に素晴らしいと思いました。
歳をとると頑固になるのに…。
何歳になっても新しいことにチャレンジする事をやめない、というのも大切だな…。
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垣谷さんは本当に現代社会の問題を題材にするのが上手くてスゴイと思う。
なぜ日本はダイバーシティにできないのかという本を読んだ後なので、なおさら「あー」と共感することばかり。
・退職後の燃え尽き症候群と熟年離婚危機
・育児も家事も女のもの、母性は本能、という思い込み
・大黒柱の夫だけでは足りない重い教育費と増えない賃金
・待機児童問題と保育園の旧体質
老後も仲の良い夫婦が1組も出てこない…。(汗)
旧体制の社会の価値観が変わらないままだと、
父親の子どもの成長に関わる権利と、母親の社会で活躍する道が失われてしまうんだなぁ。と悲しくなる。
今回は、定年退職したオヤジが主人公。
夫源病を患った妻との関係修復と、息子夫婦の子供の面倒を見るという、現実なら絶対任せてもらえないミッションを行うことに。
実際にやってみてわかる育児の大変さ。
自分はアレルギー持ち姪っ子たちと実家に帰省してたった3日で疲労困憊。
会社では勤務時間は決まっていて、マネジメント力次第で統制と管理が可能だが、子供は自然と同じ。
どうやっても予想できないことがたくさんあるし、自分の時間すらコントロールできない。
作中で息子の妻が一週間留守にし、その間家事育児を息子一人で乗り越えさせるというミッションを行うが、何か失敗すれば子供たちの命に係わるし、本当にやるとなったら母親失格と誹謗中傷をされるのを覚悟でやるしかないだろうなぁ。
「お父さんは神話の中に生きてるんだね。」
という娘のセリフが非常に印象的だった。
調べてみると政府が作り上げて撤回した母親神話ってたくさんあるんだね。
・3歳神話:3歳までは母親が育児に専念すべきで、専念しないと、子どもの成長発達が歪むという説。
→本来は母親に限った話ではなく、3歳まで周りから愛情を受けて育つことが脳の発達に重要という説だった。介護と子育てを家庭・女性が担うことで、保育所など福祉関連予算の削減を図ろうとしたと思われる。
・母性神話:母親は自分のことはさておき、子どもに尽くすことが母親の愛(母性愛)であり、女性にはそんな「母性本能」が備わっているという言説。
→おそらく上記の説を補強するために打ち出した俗説、および歴史的背景の慣習。私も我慢したんだから、あんたも我慢しなさいという無意識の刷り込みでは。父子家庭をガン無視している。。
・母乳神話:母乳でなければ赤ちゃんは健康に育たない、母乳の方が肥満になりにくい、IQが高いといった通説。
→1歳時点では感染性胃腸炎とアトピー性湿疹にかかる割合は減るが、その効果は短く、離乳食開始後は特に粉ミルクで育った人間と差はなくなった。
→6歳時点で母乳と粉ミルクで肥満率、知能に差はなかった。
→母乳の多くがビタミンD、鉄分不足なので、母乳だけで育てると、くる病のリスクが上がる。 -
共感ポイント、めっちゃありました。肩苦しくなく、気軽に読めます
著者プロフィール
垣谷美雨の作品
