- Amazon.co.jp ・本
- / ISBN・EAN: 9784396347383
作品紹介・あらすじ
何もかもが似すぎている。世間を騒がす「肌身フェチの殺人」に……。
すべては自らが犯した罪の報いなのか?
上場企業『ザイゼン』の社長財前彰太は、妻の由布子、娘の美華と三人で幸福に暮らしていた。ところが、世間を騒がす女性拉致事件のニュースを見かけ、彰太の心に不安が兆す。その快楽殺人者の手口に覚えがあったのだ。十八年前、反対を押し切って由布子と結婚するため、そして伯父の会社を奪うため、彰太はある〝罪〞を犯した……。
人間の悪と因果を暴く衝撃のミステリー!
感想・レビュー・書評
-
18年前に財前彰太が興信所に勤務していた時、快楽殺人者に娘を誘拐されたという谷岡という老人に犯人を見つけて欲しいと依頼され、彰太は当時の恋人の由布子と結婚するために伯父の持っていた会社を乗っ取るために、伯父をその犯人に見せかけて谷岡に殺させたという過去があります。
そして18年後、彰太の娘の美華が家出をして行方不明になります。
世間では18年前の、彰太のみが知る同じ手口の快楽殺人者の犯行が横行していて妻の由布子は美華もきっとその犯人に誘拐されたのだと言い出します。
そして話はラストへ向かっていくのですが、ラストたるや人と人との因果関係が生んだ謎がひとつひとつ明らかになっていく速度がもの凄く加速されていきます。
あの人物も、この人物も怪しい人ばかり。
この物語は財前家の家族の物語であり、因果が生んだ結果の物語。
やっぱりあの人物は、過去に出てきたあの人だったとわかる人物ありの大混乱。
最後に彰太が「この世で潔白なものは、美華ともう一人、この妹だけだ」というモノローグには救われます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み疲れた。色んな〝事件〟が絡まり過ぎて、途中からスタミナが切れてしまった…
登場人物たちの善意と悪意、そして企み。現在と過去。最後の最後まで気が抜けなくて、良くも悪くも濃かった。 -
またまたすごい本でした。最後のページを読み終わって、圧倒されてため息が出ました。これだけの複雑な人間模様を良くぞ描き切りましたと心の底から思います。しかし、私にはあまり好きになれない小説でした。
-
読み終わったが、通勤電車の途切れ途切れの読書では、謎解きが今ひとつわからなかった。
-
なるほど
因果応報だ
綺麗さっぱりイカれた奴しか登場しない -
読み始めて引き込まれ、1日で読み終えてしまった!!怖いけど、おもしろいんだよな宇佐美さん。
-
話はおもしろかった。
肌身フェチの殺人者ってネーミングはイマイチだけど。