お梅は呪いたい(祥伝社文庫ふ12-2) (祥伝社文庫 ふ 12-2)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 334
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396350390

感想・レビュー・書評

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  • 表紙絵にあるお梅人形がっ!?て考えると、全ての事がどうしようもなくかわいい。
    そしてお梅の現代への順応性、素晴らしい。
     
    1話目では、「世の中の誰もが夢を追わなくなったら、都内のコンビニ、いやコンビニ以外も含めて客商売全体が、深刻な人手不足に陥るはずだ」というフレーズがあり、そんな事を妙に納得してしまうバイアスに感心。
    2話目では、ちゃゐるどぷれゐのちゃっきゐと自分を比較しているところがかわいい。真剣に冷静に分析している笑

    最後には怒涛の伏線回収、そして最終話だけ毛色が全然違う。

    とりあえずおバカな話、おバカのような梅子のお話。

  • 裏表紙に書かれていた
    「オカルトハートフルコメディー」

    「オカルト」と「ハートフルコメディー」は、
    相入れないものと思ってましたが、
    まさかのマリアージュ

    人形のお梅の奮闘&空回りぶりが
    じわじわと刺さっていく。

    また、短編だが登場人物が繋がる系は、
    個人的に大好物なので、
    大変楽しく読めました。

    是非、周りの人に薦めたい

  • バカミス (笑)
    なのに…めちゃくちゃハートフル♪ そして見事な伏線全回収、

    本当に呪いの人形「お梅」を応援したくなる…

    連作集で呪いの対象者とお梅 のパートに分かれてるから隙間時間にもちょうど良い♪
    一気に読みしてしまったが…そんなテンポの良さも◎


    でした。

  • 500年前。。戦国時代。
    大名一族を次々と呪い滅亡まで追いやった日本人形お梅。
    人々から恐れられ長らく木箱に幽閉されていたお梅が500年の時を経て現代の世に解き放たれた!
    お梅を拾うのはみんな訳アリの人ばかり。
    呪いをかけようと毎度奮闘するものの、何をやっても裏目に出てしまい逆に幸せを呼んでしまう始末。
    Eテレで現代のお勉強をしてみたり、猫に絡まれやすく度々追い回されてみたり。想像すると面白い

  • 面白かったです!
    呪いの人形のお梅が一生懸命に呪い殺そうとするたびに裏目裏目に出てみんなが幸せになる様は流石です。
    勉強熱心で頑張って現代のことを知ろうとする
    お梅がだんだん可愛く見えてきます。
    『ちゃっきゐ』や『とゐすとをりゐ』といった
    動く人形と自分を比較しちゃうあたりも
    面白かったです。
    笑いながらスラスラ読めました。
    最終章では幸せな死に方にほっこり~。←一番お梅が望んでいない死に方でしょう。
    伏線回収はお見事でした!!

  • 面白かった。
    誰も傷付かない、そして笑いも涙もある作品。
    500年前には一つの国を呪いで滅ぼすこともできていた人形が現代に蘇ると、呪うどころか幸福にしてしまうとは。
    設定も斬新だが、お梅ちゃんも含めて登場人物たちのキャラがいい。
    これまでのやり方では目的を達することができないと悟るやいなや、教育テレビで現代社会について学んだりするなど健気なところも可愛い。
    次の家では努力の甲斐あって、お梅ちゃんは無事に人間を呪い殺すことができるのだろうか。

  •  戦国時代に生まれた呪い人形のお梅。

     封印されていた彼女は500年ぶりに目覚める。

     起きた場所は日本の某所。

     いろんな人を呪い殺したくてウズウズしているお梅の呪い人形伝説が今、幕を開ける!はず…?

     拾われ先の各章の登場人物視点と呪いたいお梅さん視点で語られながら進んでいくのですが、このお梅さん、呪い人形の名に恥じないくらいにめちゃくちゃ残虐です。

     ドS過ぎなんですが、だが、そこが良いし、何故か可愛く思えるのが不思議。

     お梅さんも呪い以外では自分のスペックを理解しているのがよく、起こせる超常現象も限られており、洋画で人形が包丁とか刃物を持って人を襲うとかそういうのではなく、どちらかというと呪い殺しの美学みたいなものまで持っている面白い女の子、いや面白い人形です。

     そんなお梅さんパートを読むのがとても楽しく、読んでいて思わずクスっとしてしまうくらいに面白かったです。

     また、そんなお梅さんが呪い殺しにかかるのは、こんな人いるよなぁという人たち。

     しかも、いろいろと張り巡らされている伏線(伏線かはわからないですが、敢えて伏線と言います)がしっかりと回収されていくのが面白く、道中笑いあり、涙ありで楽しかったなと思っています。

     さて、そんな本作品を読んで思ったのは、

     「今の人達って本当に弱いのか?」

     ということです。

     休職者も多いし、鬱病にかかる人も多いし、働けず引きこもりの人も多い、失恋したら立ち直れないし、コミュ障とかも話題になるし、歳をとれば認知症になる人だっている。

     一方で、私が思い描く戦国時代の人たちは、生きることに必死というイメージだし、戦場で刀や弓、鉄砲を持って殺し合いをして生き抜いていた。

     そんな人たちを想像している私にとっては戦国時代の人たちのほうが今の人よりもメンタル面は強いだろうと思っていました。

     しかし、本作を読んでみるとどうも勘違いしていたかもしれないなと思います。

     まずは肉体面は食べるものが明らかに豊富な上、医療も充実している。そうやすやすと健康面で不安なことというのは病気以外はあり得ないなと思います。

     次に精神面でも、戦国時代の人々と比べて、現在の私達はSNSや仕事などで多くの人とコミュニケーションを取らなければならないし、仕事でもたくさんの人々と接しなければならないので、そこにストレスはたまりやすい原因ごあるように思います。

     また、抱く不安や怒りも頂点に達したところで、人を殺そうとまでは思いません。

     そう思うと、今の私達って昔の人々と置かれている環境が違えど、実は思った以上に弱くはないなと思いました。

     そして、戦国時代から500年の時を経たお梅にとっては同じ日本でも異世界に迷い込んだものだと言っても過言ではない状況だと思うので、宇宙人と戦っているようなものだろうなと思いました。

     宇宙人vs呪い人形のお梅

     彼女の奮闘を是非見届けてほしいと思います。

  • なんなんだ!
    私は何を読まされたんだ!
    こんなに入口と出口が違う小説あります?
    こんなにタイトルと装丁に惑わされる小説あります?

    藤崎翔って天才かな?
    人を呪い殺したいお梅が健気に見えてくるって凄いわ。

    逆転美人に続き二冊目でしたが他も読んでみようかな。
    この本、良すぎた!シリーズになるかな?
    シリーズにしてください!!!!!

  • お梅ちゃんの力だけでなく、その人の日頃の行いというか性格で幸せになれたのがよかったな

    あと、ゑぴろをぐ サイコー!

  • 戦国時代に呪いの人形として東国の一角を震撼させた日本人形のお梅。長年の封印から現代に解き放たれたお梅は瘴気を吐き出し、人の負の感情を増幅させるという特技を用いてかつてのように人々を呪い殺し、この世を恐怖のどん底に陥れようと奮闘する。ところが行く先々でその企みと特殊能力がお梅の狙いとは正反対に作用して関わる人々がどんどん幸せになってしまう。あるエピソードではモブキャラだった人物が別のエピソードでは中心人物になったりと連作形式で様々な伏線が回収されていく様は爽快で、現代社会および自分自身の失敗に戸惑い困惑するお梅のおかしみとあわせて、楽しく一気に読める良作です

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著者プロフィール

藤崎 翔(ふじさき・しょう)
1985年、茨城県生まれ。茨城県立竜ヶ崎第一高等学校卒業。高校卒業後、お笑いコンビ「セーフティ番頭」を結成。ネタ作りを担当。2010年にコンビを解消し、小説を執筆。、2014年、初めて書いた長編ミステリー「神様のもう一つの顔」(のちに「神様の裏の顔」に改題)で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、小説家デビューする。著書に『私情対談』(のちに『殺意の対談』に改題)『こんにちは刑事ちゃん』『おしい刑事』『恋するおしい刑事』『お隣さんが殺し屋さん』がある。


「2018年 『時間を止めてみたんだが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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