背中合わせの恋 上 (SPARK NOVELS)

著者 : 鈴藤みわ

• 祥伝社 (2010年8月23日発売)

感想・レビュー・書評

[valancyblueさんの感想 · 2015年1月18日]

―青春は、間違える。
アオハライドじゃないけれど、読んでいてそんな言葉が浮かんだ。
怪我でバレエの道を諦めた文人。踊ることがすべてだった。ダンスが続けられるなら何でもよかった。
並みならぬダンスの才能を認められ、オーディションを勝ち抜き養成所でアイドル候補生になる。そこでアイドルを目指す一弥に出会った。
目指すモノの違うふたりに接点なんてないはずだったのに、ふたりは同じアイドルユニットでのデビューが決まる。
ダンスが得意なだけであか抜けずパッとしない文人を兄貴然として引っ張っていく一弥。
だってアイドルユニットは連帯責任だから。売れるも売れないもメンバー全員のポテンシャルにかかっている。
文人ひとりに足を引っ張られては堪らない。最初は打算だったのかもしれない。
文人はそんな一弥にすっかりなついて、一弥と文人はどこに行くにも一緒だった。本当の兄弟みたいに。
だから文人の気持ちになんてこれっぽっちも気付くわけがなかった。
隣で文人が羽化していくようにどんどんきれいになっても、文人の傍らにいる自分の立ち位置は揺るがないと思っていた。
わからなかったから。文人がどんな気持ちで自分をみつめていたのかなんて。ノンケの無神経と残酷。
二段組みの上下巻。上巻は文人の報われない超絶片想いオンリーで、切なさに挫折しそうになる。けれど下巻、文人への執着の正体にようやく気が付いてからの一弥の猛攻ぶりは、それまでの辛さを補って余りある。
一弥のいっそ大人げない感じが尚いい‼
切な愛の極限状態を乗り越えてからの癒しは極上。
とっても満たされた気持ちで読了。

[森月雫さんの感想 · 2014年12月10日]

『楽園のうた』スピンオフ。一冊丸々じれったいほどすれ違いっぱなしで、読んでて辛い…。下巻では甘さ期待してます…。

[lolonicaさんの感想 · 2014年4月13日]

楽園のうたのもう一つのお話というのかな？この二人の恋模様も切なくて好きです。

[ほじさんの感想 · 2013年9月12日]

ここまですれ違うのも珍しいと思うくらいすれ違う二人の思い…が延々と1冊。
さすがに切なくて苦しかった。
芹沢もなんだか食えない感じだし……。
ただ、一弥をのぞいたメンバーがとてもいいヤツばかりでほっとしたよ。
特にみっちゃん！

[るなさんの感想 · 2011年11月6日]

だいすき

もう言葉にはできないだいすき

[來紅さんの感想 · 2011年6月20日]

よ、よみたい……！

書店で予約せねばっ！

[SAIさんの感想 · 2011年1月28日]

芸能人×芸能人 前編

[了さんの感想 · 2010年10月29日]

下巻と同時に購入！　最初の一弥の兄貴キャラがすごく好きですｖ

[skywora53さんの感想 · 2010年8月29日]

甘～いムードはありませんが、正直にいうと、「楽園のうた」の方が好きなんだなぁ・・・・。「2」に続いてほしいな。。。
でも、苦しさな関係でたまらんです！嫉妬をたまらん！！＾ｐ＾
下編も期待しております。

著者プロフィール

代表作『楽園のうた』はケータイ投稿サイト“ ポケクリ” で累計8000 万PV ！ 2009 年11 月と翌2 月上下巻書籍化。重版も完売。2011 年版『このＢＬがヤバい！』小説部門ランクイン。同時発売のドラマCD (CAST/ 神谷浩史､緑川光etc) も評判を呼んだ。また、山崎零作画で2013 年10 月にコミカライズもされた。シリーズ第二作『背中合わせの恋』も大人気。

「2014年 『カーテンをノックして』 で使われていた紹介文から引用しています。」