小説キャンディ・キャンディ FINALSTORY (下)

著者 :
  • 祥伝社
3.50
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本棚登録 : 105
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396460310

作品紹介・あらすじ

30代になったキャンディが回想する切なくも愛おしい日々。わたしが求めているのは、ほんのささやかなこと。愛する"あのひと"と生きていくこと-。

感想・レビュー・書評

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  • 大人になったキャンディの振り返りや、アンソニーやテリーとの悲しい別れ、丘の上の王子様の正体発覚など、これでもか!と少女マンガの王道である。

    現実味がない、とか、キャンディの美醜が気になる、とかそういったことは一切無視して浸るべき胸キュン小説。

  • 小さい頃に読んだ漫画の内容を思い出しながら、切なくなりながら大切に読みました。

  • サクサク読める
    昔の少女恋愛小説みたいな

  • 2022.3.25市立図書館
    上巻はプロローグ、第一章(ポニーの家からレイクウッド時代)、第二章(ロンドンのセントポール学院生活)で、全9巻のコミック版の3巻あたりまで。
    この下巻は第二章(五月祭を前にした反省室行〜退学)、第三章(アメリカに戻り、看護学校、看護師時代〜漫画/アニメの結末の少し先まで)、エピローグ(ウィリアム大叔父さまの正体がわかってからのキャンディとアルバートの文通、漫画/アニメで語られなかった過去なども)で、第三章からはキャンディによる、そしてキャンディへのさまざまな人の手紙を並べた書簡体になっており、看護師修行時代以降はかなり駆け足。マンガやアニメで楽しんだ記憶がある人はいいけれど、そうではない人にとってはなにがなにやらだろう。「大人の事情」で昔の作品が入手できなくなった今後、文字だけで継承していくというにはちょっと心もとなく、あくまでもオールドファンへの救済にとどまる感じ。

    30代になったキャンディがロンドンのどこかで回想しているというスタイルだけれどいまそばにいるのであろう「あの人」というのが、はたしておおおじさまアルバートなのか役者として再起したテリィなのか…あとがきでは著者自身が「はじめから曖昧にしようと決めていました」「長年の読者たちの夢を奪うことになるかもしれないので…謎は謎のまま、想像の世界を楽しんでもらえたら」と書いており、もともと漫画化のための不完全な、繕いようのないほつれがあり、「あの人」の物語はきちんと描ききれないと認めているが、エピローグの展開をみるかぎり「あしながおじさん」と同じ方向でおさまるのではないかなあ…。

  • 漫画ではアルバートさんと結ばれて良かったと思いつつ、この小説ではキャンディがその後幸せに過ごしている「あの人」が誰かを最後まで明かさない。

  • 下巻は書簡ばかりで、ずいぶん手を抜いてるなーというのが正直な感想でした。キャンディが一体誰と結婚したのか、テリィなのかアルバートさんなのか、意見が別れるところですが、文面と、普通に考えるキャンディの心情とは乖離しているように思えて、何とも言えない… とても消化不良でした。

  • 上巻も読んだけど、ほとんどが振り返りだったので
    漫画の先の話を少しでも書いていた下巻だけの感想を…。

    とは言えスッキリはしなくて『あの人』が結局誰だったのかは著者があとがきで、皆さんのご想像にお任せさますみたいに書いているのがイラッ(笑)
    どうやら世間では、アルバート派とテリィ派に分かれているらしく、どちらかだと明記してしまうと、選ばれなかった片方のファンをがっかりさせてしまうから、という意味不明な配慮によるものらしい。

    ファンがどうのとかじゃなくて
    原作者がfinalstoryと銘打って本を出すことにしたのなら自分としての完結をしっかり書くべきじゃないの?誰に遠慮してるのか媚びを売ってるのかわからないけど、著作権問題で心痛めた(若しくは、痛めてる)ファンにまたもやモヤモヤしたままで丸投げとは…。
    んーーーー?という感じ。

    とは言え私はテリィ派だけど(笑)
    でも!
    スザナが死んでから何がどうなって!
    キャンディとどう再会して!
    どうなったから今があって!
    だからだから今のキャンディはとっても幸せなんだ!という過程を知りたいのに!!

    キィーーー!となったまま宙ぶらりんです(汗)

  • 図書館で、この本を見つけた時、思わず懐かしく思い借りてきました。

    漫画では最後の終わりがどうしても納得できず終わってしまった物語のその後が書かれているということで・・・

    漫画の最後は、アルバートさんが丘の上の王子様というのが分かったところで終了してしまいました。
    けれど、私にはキャンディとアルバートさんがいずれ結
    婚するというイメージは全く持てませんでした。

    だって、あんなに二人で暮らすほど仲良くなったけど、
    何にもなかったし~、さらには、どれだけテリィが好きかをさんざん聞かされ続けたアルバートさんが、普通に
    じゃあ僕と・・・ってなるかな?~って思ってた。

    アンソニーは死んじゃったけど、テリィは生きている。
    この違いは大きいよね。キャンディがどれだけ愛情深いか分かるから、そう簡単にアルバートさんへいくなんて
    考えられなかった。そんなことを漫画を読んだとき思っていたから、この小説はものすごくどきどきしながら読みました。

    で結局、どっちなの!?アルバートさんとテリィのどちらなのか、作者はあいまいなまま、終わってしまい。
    もやもやしています。

    でもね、よーく考えると、キャンディは今幸せです。
    って言ってるの、セントポール学院で過ごした後の話に
    手紙形式で、いろいろなことを話しているけど・・・・
    一番、手紙を書きたくて、けれど書いていないそして、
    たくさん手紙をもらったって文章もあった、テリィについての手紙がほとんどなかった・・・・。

    それって、一番身近な人からの手紙を思い返す必要はないってことにならないかしら・・・?
    キャンディのいう「あのひと」はテリィだと、私は思いながら読みました。

    っていうかそうであってほしい。
    今までの流れから、キャンディが愛したのはテリィだって思うので。その想いが叶ったから、今幸せだと、言えるんじゃないかな~。

    アルバートさんと結婚するのも、悪くはないと思うけど
    アルバートさんに対するキャンディの想いは、テリィとは違うもの。アルバートさんがたとえキャンディを女性として見れたとしても、キャンディの心の中に誰がいるのかはすぐわかるし。ステアやアーチーのように、見守るしかできないと思うなぁ。

    30年の時を経て、大人になったキャンディの物語を読むことができてよかった!!

    もちろん、私は当時からテリィが好きでした。
    キャンディに対するあまのじゃくな愛情表現がたまらなくって。

  • わたしはーとても大事なひとを目の前で亡くしてしまいました。
    さっきまで
    笑っていたのに…気がついたときはもう…。
    ひとはこんなに簡単にいなくなってしまうー、そうわかっていても、まだどうしても納得がいかないのです。

  • 子供時代古本屋でそろえたオレンジのKCを読んだ身としては、
    読んでみたかったこのお話。

    評判からAさんかTさんかとかあちこちで聞くのでどうなのか
    と読んでみたが…

    これは、ずるいですね。
    人生どうなるかわからない、でもつながっているのが
    縁の糸(竹内まりやさんの歌のようだ)。
    そういわれちゃどんな可能性も見えてきますよね。

    とりあえずどっちとか言うのは野暮だと思いましたが、
    大人の女性が、大人になった少女にとっての幸せをどう感じるか、
    そんな感じで読みました。「庇護」のもとの幸せで
    ないのは間違いないですが。

    何せ、AさんかTさん、で読むのは何か違う気がしました。

    とはいえ突っ込んでおきますと
    ・「あのひと」の描写のすぐ後に「アルバートさん」という
    存在についての描写
    ・最後にアンソニーに贈る手紙で名前として普通に出てこないのはテリィ

    です(*´▽`*)

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著者プロフィール

東京都生まれ。児童文学作品を中心に幅広く活躍。作品に『赤い実はじけた』(PHP研究所)「ふーことユーレイ」シリーズ『風夢緋伝』(共にポプラ社)『レネット 金色の林檎』(金の星社)『小説キャンディ・キャンディFINAL STORY』(祥伝社)『ラ・プッツン・エル 6階の引きこもり姫』(講談社)など。

「2018年 『窓をあけて、私の詩をきいて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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