夜とコンクリート

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 969
レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396460471

感想・レビュー・書評

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  • ブクログの談話室で知りました。
    第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作『夏休みの町』収録の短編集。
    絵もお話もよく知らず表紙の感じとタイトルだけで買ったのですがよかったです。
    シンプルで簡潔なのに暖かみのある絵。ジャンルは日常SFかな。

    表題作の『夜とコンクリート』
    不眠症の主人公は我が家への帰り道、酔っぱらった同僚とその連れに出会う。
    ああほんのちょっと視点が変わるだけで世界はこんなにも穏やかな表情をみせるものか、と思った。
    『夏休みの町』
    夏、ソウは公園で大破した戦闘機と倒れている老人に出会う。老人はライトセイバーみたいなものを持っていて..
    .。
    小説、漫画読みには痛いかも。タイトルと絵柄が大島弓子さんを思い起こさせる。
    『青いサイダー』
    心の中に、ヤシの木のはえた小さな島‘シマさん’がいる僕。いつも話しかけてくれた‘シマさん’が話しかけてくれなくなって三ヶ月。僕が住むマンションの屋上に‘センニン’と呼ばれるおじさんを見つける。
    ‘僕’と両親、‘センニン’との関係が‘僕‘に変化をもたらしていく。センニンの「僕のすることは間違いだらけな気がする」の言葉に友人の「俺のやることなんて間違いしかない」が良い。こんな優しさをもった返しができたらなー。
    『発泡酒』
    超短編。あの日あのときの‘真実’なんて発泡酒の泡みたいにシュワシュワ消えてしまうのかな。ぬるく苦い後味。

  • 何年か前に試し読みを読んでいた。
    本屋でたまたま、平置きされていて、残り一冊で、気付けばそのままレジに持っていっていた。出会うというのはこういう感じだなと久々に思い出した。
    いい話、とか悪い話、みたいな、ひとくくりにできない物語が四つ、夜に浮かんでいた。いつか経験したことがあるようなないような。不思議な気持ちにさせる本だった。空白が愛おしい。
    好きなひとにおすすめするのなら、これがいいなと思うまんがだった。

  • 絵面、素敵です。
    すこーし不思議な、でも、すこーし現実的なおはなし。

  • 町田洋氏の作品『夜とコンクリート(2014)』を読了。 今年の9月14日に読んだ・・・前作「惑星9の休日(2013年)」を読んで大好きな作品だったので 町田洋氏の他の作品も読んでみた。 今回も大好きだ… 特に”青いサイダー”がGood!! 

  • なんとも言えない静けさが染み渡る。おもしろい。すこしふしぎな短編集。

  • 無駄な余白をコマにする。
    空白の作り方。

    交差する二つのこと。
    実はアレとアレが同じだったのか、感。

    リアリティというよりもシズル感。

  • 泥酔して終電逃して泊めてほしい同僚と建物が喋るのが聞こえるというその知り合い。静かな。不眠を払いのけてくれるようなイメージ、の表題作。謎の飛行機の残骸と、もう一つの世界から来たという老人の話。自分がいると思っている世界がくるりと一回転するような後味。そして、シマさんのイメージと語る寡黙な娘と仙人と呼ばれる男のささやかな交流。「別に信じてとはいわない」「それが私にとって本当であればいいんだ」「ありがとう わたしはおそれずに大人になる」。静かな、とても静かな後味。

  • 町田洋
    まず今まで知らなかった事を恥じた

    これはちょっと、凄い。

    ネームの切り方、構成、セリフ運び、空間の切り取り方、演出、ストーリー、オリジナリティ、センス、あらゆる面で抜きん出てる

    作品というか作家としての完成度が非常に高い
    どんなルートを辿ったらこんなもの産めるんだ、シンプルに知りたい

    市川春子と宮崎夏次系がダブルでラリアットしてくる様な、両者の優れた面だけを抜き取って錬成したような、いっそ脅威的ですらある

    多分何度も読み返すし手放さない作品リストにリスインすると思う

    既刊も読みます…

  • 大人になりたくなかったなあと切なくなりました。
    夏休みの町…

  • 丘の上の戦闘機の話がよかった。光の表現とか夏の空の広さとか。自分の学生生活もそれなりに楽しかったはずなのに、時間をもてあましながら友だちと空を眺めるみたいなことはしなかったんだろうな。いま読んで憧れてしまうっていうことは。

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