木と生きる、木を生かす―木地師千年の知恵と技

著者 :
  • 祥伝社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396612191

感想・レビュー・書評

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  • 木とともに生きる、『木地師』という職人が書いた本。
    素材として、木にどう向きあうか。
    切ってからも、じっくり時間をかけ手間を惜しまず、加工をしていく大切さがかかれてます。
    人の育成にも通じる考え方と、職人の作品にかけるこだわりを感じることのできる良本。もう一度読み返したい本です。

  • 石川県を中心に活動されている人間国宝木地師 河北良造氏の、全編を通じた素朴な語りに、それこそ木工所に漂う実直な木の香りまで感じられそうな一冊。

    轆轤は綱を引いて回すから「轆轤を挽く」といい、漆で接着面を描き、金銀箔を撒くから「蒔絵」と呼ぶなど、木地のみならず、材木の選定から器の最後の一磨きまで手がける師の、ひとつひとつの工程に込められた腹落ちを追体験できるのは、器に楽しみを見出せる方に至福のひと時をもたらすこと請け合いです。下期トップ3に間違いなくランキングする充実の内容でした。

    絵をかく人は「画家」。それが「画伯」になり「画聖」になるのは、本人が決めることではない、客観的な、仕事に対する評価がそれを決めていくと断じ、人間国宝の認定後も、一歩先へ一歩先へとにじり続ける師の、気を吐く姿には大いに習うべき姿勢を見た思いがします。

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