- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396613266
感想・レビュー・書評
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話し言葉で書いてあるので、すぐ読める。
中身的には、たけしの持論そのもので、むしろ「全思考」とかの方が読み応えはある。
【あらすじ】
「育ちは悪いが行儀いい」。たけしは、東京・下町の貧乏家庭に生まれ、浅草芸人として底辺の生活を送った。売れっ子タレント&世界的映画監督に成り上がった自分を「究極の下品」と位置づける。
だが、下品であるからこそ大切にする「品性」「粋」「作法」について、ギャグを交えながら語る。 -
金を持つのは下品で,夢を持てと言うのはまやかしだ~下町育ちで貧乏暮らしから漫才で売れたら,周りから気の毒だと思われる。ムラ以外の人にも顔を知られて不浄であるはずの金を掴んだからだ。士農工商の下にある芸人の世界。なりたくてなった訳じゃなくて,映画監督も芸術を極めたいと思って始めた訳じゃない。映画披露の場でもわざわざ人を喜ばせる芸を披露する。オレがビートたけしと北野武という二つの人形を操っている。粋と呼ばれるのは他人に気遣いができて,挨拶もきちんとでき,身のまわりを綺麗に片づけていること。高倉健や渡哲也,師匠の深見千三郎は粋だった。外に向かって格好を気にするから家で大変だったろう。オレは稼いだ金をかみさんに預けて小遣い貰っていたからいいけど。粋とか格好良さとは無縁だ。でも,挨拶はきちんとできるし,弟子を持って躾はしてきたはず。夢は,叶えられないものとすること。普通に生きて,年をとったら,普通に死んでいくのがいいのだ~わかった・わかった