売国者たちの末路

  • 祥伝社
3.45
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本棚登録 : 225
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396613341

感想・レビュー・書評

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  • 大まかに言って、この本が言いたいことは以下の3点。

    A.日本はアメリカの属国である。アメリカが、日本の政治家・官僚・マスコミをコントロールして、自国の都合のいいように日本から収奪を行っている。
    B.小泉・竹中の構造改革路線のお陰で、日本はおかしくなった。特に、竹中平蔵はアメリカの手先となって私利私欲を貪る大悪人である。
    C.植草一秀は、小泉・竹中に逆らったために冤罪を被せられた悲劇のヒーローである。植草を貶めた日本の司法・警察・マスコミは許せない。

    自分のような素人には、この人たちの言っていることが真実なのかそれとも単なる妄想なのか判断することは勿論できません。
    が、直観的には、上のA.B.C.それぞれ単独でみればある意味事実なのかな、というか、そういう面もあるのかな、という気はします。

    A.については、戦後日本が文化・経済・安全保障など様々な面でアメリカの「支配下」にあることは解りきった話だし、その状況でアメリカのインテリジェンスが自国の国益のために日本にいろいろと工作を仕掛けてたとしても不思議はない。
    この本の中でも、相変わらず「年次改革要望書」の話が出てくるけど、あれって秘密議定書でも何でもなくってホームページで公開されてるものみたいだし、自分ごときでも2005年の郵政選挙の頃からその存在を知っていたくらいなもので、そんな鬼の首を獲ったように騒ぐものなのかな、という気がします。

    B.についても、小泉・竹中路線を支持する人たちだって、別に竹中氏を聖人君子のように信奉してるわけでもなく、そりゃあれだけの地位に上っていく間には汚いことだってやってるだろうな、くらいの想像はつく。

    C.については、これはもう当事者にしか真実は分からないわけだけど、一般論として国家による冤罪が生み出される危険性というのは否定できないものだし、その危険性に対する警戒心はすべての国民が常に持っておくべきものとは思う。

    …と、個別にみていけば、それなりに納得のいく話が書いてないわけでもないんだけど、この本の場合、すべてを1つの因果関係で括って語ろうとしているところが、どうにも胡散臭さを感じてしまう所以なんです。
    A.がすべての背景にあり、アメリカの手先になった竹中はいい思いをし(B.)、それに逆らった植草は辱めを受けた(C.)、と。
    確かに、そういう構図で語れば解りやすいのは確かなんだけど、世の中そんなに単純なものなんですかね?
    「アメリカ」って一言でいうけど、アメリカってそんなに一枚岩なんですかね?
    どうもその辺が俄かには信じ難い。

    しかも、この本の語り口って「私はそう思っている」とかって言い方ばかりで、客観的な根拠が示される訳でもないし、「このように説明すれば、すべて辻褄が合う」って論法なので、逆に言うとすべて説明がつくように都合よく事実を並べてるだけなんじゃないの?って疑念が出てくる。
    明白な論拠を示さずに、「私のような事情通には全部わかっているのだよ」って威張ってるので、反論のしようがないし、何だかズルいなって気がします。
    Amazonの書評とか見ると、頭から信じて絶賛している人も結構いるけど、よくそんな気になれるな、と。

    つまるところ、単なる路線対立なのかな、と。
    この人たちは、日本人のくせにアメリカの利益のために働くのは売国だと糾弾しているわけですが、一方で、これだけボーダーレス化した世の中、アメリカが潤えば日本もその恩恵に与かれるという考え方だってあるわけで、竹中氏なんかは後者の路線なんでしょう。
    で、その路線対立があって、ちょっと前までは竹中氏側が優勢だったけど、ここにきて形勢がちょっと変わってきている。
    どっちの路線が正しいのかは、結局、後世になってみないとわからんのかな、と。

  • 植草教授の事件について、認識を新たにする。

  • 会社の後輩に借りた本。世の中の仕組みはホントに複雑です。
    books145

  • 典型的な陰謀論。いろいろ書いてあるけど「・・だと言われている」といった伝聞ばかりの記述が永遠に続き、根拠らしきものが殆ど見当たらない。「外貨準備は政府が日銀から資金を借りて購入した米国債」等、基本的な事実関係に間違いが散見されるので、たとえ怖いものみたさであっても、目を通さない方が無難。

  • ・人類史は120年周期で動いている
    ・財務省の支出削減対象の御三家は、社会保障関係費、公共事業費、地方に対する支出
    ・政、官、業、外(資)、電(波)が巨大利権を死守している
    ・橋本龍太郎はアメリカの虎の尾である米国債を売りたいと言って失脚した
    ・現在、政治家を失脚させるのには痴漢冤罪が調度良い。警察による暴力
    ・官僚は各省庁の利権拡大のために動く
    ・日本は三権が分立していない。総理大臣が強すぎる
    ・アメリカの金融システムが再び崩壊し、中国が米国債を売り、アメリカの衰退が明確になる

  • 一読する価値あり。
    小沢一郎や橋龍に興味を持った。
    満足度8

  • 冤罪事件の植草氏を対談相手に迎え、小泉政権の横暴な政治判断、経済政策の大きな誤りと、アメリカべったりの政策を批判した書。

    郵政民営化もアメリカのハゲタカファンドにとられるためのものだと書いてある。

  • 今までの価値観がグラグラと音を立てて崩れいく感じがした。

    共著の植草一秀氏に対しては、マスコミ報道から痴漢教授というイメージしかなかったが、この本を読めばイメージは変わる。
    にわかには信じがたいというのが本音だが、書かれている内容が事実とすればこれほど恐ろしいことはないと思う。

  • “2009/12/2 

    ネットで読んでいる情報の整理っ​ていう感じ。
    良い意味で!

     『売国者たちの末路』は全国民必読の書である。|
      Aobadai Life
     < http://ameblo.jp/aobadai0301/entry-10287415382.html >

  • この本の中で副島氏は
    2010年からアメリカは激しいインフレに突入するだろうと予測しているが
    2010年12月5日現在、アメリカは激しいインフレになっているだろうか?

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著者プロフィール

1953年、福岡市生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授などを歴任。副島国家戦略研究所(SNSI)を主宰し、日本人初の「民間人国家戦略家」として、講演・執筆活動を続けている。日米の政界・シンクタンクに独自の情報源を持ち、金融経済からアメリカ政治思想、法制度論、英語学、歴史など幅広いジャンルで、鋭い洞察と緻密な分析に基づいた論評を展開している。主な著書に、『全体主義の中国がアメリカを打ち倒す』(ビジネス社)、『本当は恐ろしいアメリカの思想と歴史』(秀和システム)、『経済学という人類を不幸にした学問』(日本文芸社)、『米中激突恐慌』(祥伝社)、『人類の月面着陸は無かったろう論』『ドル覇権の崩壊』『絶望の金融市場』(徳間書店)など多数がある。

「2020年 『もうすぐ世界恐慌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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