- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396613587
感想・レビュー・書評
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ドナルド・キーン氏が原文を読めないからと「源氏物語」未読の日本人が多いと嘆かれ、現代語訳で構わないから読みましょうと励まされたので、“林望訳”で読み通すことを新年の計にしました。「難波津に咲くやこの花〜」と大阪人なら大好きな古歌が「若紫」にありました。王仁の作ですって!でも、「この花」が梅のことと知ってショックでした。桜であって欲しかったなぁ。
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思った以上に読みやすかったです。かといって内容に省略があったり、文体が崩れていたりということもなく、上品な雰囲気で非常によかった。見開きやすいという装丁の工夫も良。しかし価値観が違うのだとわかってはいても源氏は気に食わんな(笑)。君をいかで思はむ人に忘らせて問はぬはつらきものと知らせむ(あなたに、なんとかして好きな人に忘れられるという経験をさせたい。そうしたら、来てくださらないのがどれほど辛いかお分かりになるから)いやはや、まったく。
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ちゃんと読むのは初めての「源氏物語」。林望さんの謹訳シリーズが読みやすいと聞いたので挑戦。
学生時代に国語の授業で習ったような…気もするけれど、国語が大の嫌い&苦手だった自分には記憶に残っておらず(笑)
こうして読書好きにかわった今となっては楽しく読み進めることができました。林望さん、様々。
時代的な考えや見方、男女観が反映されているので、あくまで古典として楽しめばいいかなと。いまの時代には即してない部分もあるので。
まだまだ始まったばかりなので続きが楽しみである。 -
桐壺ー若紫まで。
やっぱり改めて読むと源氏の好き勝手ぶりにびびる。
ただ、ストーリー自体は、ハーレクイン?並にどろどろなはずなのにそのようなねっとり感は感じないし、
やってることはめちゃくちゃではあるんだけど、その中で垣間見える人の心情は納得できるし、描写は素晴らしいなと思う。
紫式部も素晴らしいし、林望の現代語訳も素晴らしい。 -
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2018.09.03 朝活読書サロンで紹介を受ける。
http://naokis.doorblog.jp/archives/reading_salon_116.html -
2017/11/9読了。
噂には聞いていたものの、光源氏のチャラい事チャラい事…
美しい見た目に誰もが心惹かれるもののここまでエゴイスティックに強欲な男は嫌だなぁ。 -
読みやすく格調高い現代語訳だった。
収録されている若紫までの内容だと自由奔放な貴公子が女遊びにせいを出しているだけという印象を受けたが、話はとても面白いと思う。
初巻の桐壺は、続く巻とかなり印象が違うことから、後から作られたという説は、読んだ印象からも理解できる。とりあえず1巻だけでも手にとってよかった。
装丁の仕方は、どのページでも綺麗に開けるようになっていて品があった。 -
自然でわかりやすい訳。コデックス装という造本法で、きれいに開いて読みやすい。平安朝から中世にかけて日本の貴族の写本に用いられた「綴葉装」という古式ゆかしい装丁法を彷彿とさせる糸綴じの製本とか。この一巻収録の桐壺から若紫までの源氏は本当に嫌な最低の男としか思えない。