帝国陸軍 見果てぬ「防共回廊」

著者 :
  • 祥伝社
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396613594

感想・レビュー・書評

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  • 一千万になんなんとする膨大な人口を擁する回民の、ムスリムとしての強烈なアイデンティティが、もしも国際的なイスラーム復興運動と共振し始めたら、中国という国家はその根底から揺るがざるを得ないだろう。173〜174

  • テレビを最近見なくなったので、ネットのニュースをよーく見てます。

    世界ウイグル会議が今日から、この日本の東京で開催されているそうな。

    何かの拍子に、東トルキスタンという国のことを知り、買ったこの本。


    いやあ、一気に読んでしまいました。

    まるで、フィクション小説を読んでいるかのような、ストーリー。

    方や、自分の知識の無さ。

    歴史に『イフ』は無いのでしょうが、ほんとにこれらの戦いが成就していたら・・・。

    どれだけこのアジアは平和だったのでしょうか。

    また、壮大な考え、行動する力を持っていた先人達の偉大さに驚きます。

    高校生ぐらいに是非一読してもらいたい本です。


    世界ウイグル会議を日本で開催することに、某隣国は反発しているそうな。

    かの国が反対すること≒世界平和。

    おそろしく、笑えるアイロニーですね。


    謎。

    沖縄の米軍出て行けとか、北朝鮮のミサイル発射時に自衛隊のPAC3配置に反対していたみなさん。

    こういう問題には声を上げないのですかね?

    ほんと、不思議です。

  • 自由と繁栄の弧は古くて新しい概念です。その大元にはこの防共回廊構想があった。林銑十郎、大川周明らはその主唱者だった。

  • 戦前日本の壮大なユーラシア戦略。満州ーモンゴルーウィグルと連なる親日国家群を樹立することでソ連の南下による共産主義の流入を防ぎ、中国共産党との連携を阻止する…

    イスラム国家樹立によるアジアへの共産主義の流入防止を大正期にいち早く企図した陸軍の知られざるイスラーム通の大御所=林銑十郎をその浪漫派的思潮の源流として、陸軍きってのモンゴル通と言われた松室孝良が蒙古国の独立計画を立案。この計画案により松室は左遷され計画は封印されるが、関東軍参謀部・板垣征四郎少将によって計画は遂行されることとなる。


    現在では逸史となり、まったく語られることがない「防共回廊構想」を追うことで見えてくるのは、戦前の日本が大陸で行っていた数々の諜報工作であり、大アジア主義がたんなる侵略戦争を正当化する美辞麗句ではなく(目的が日本の国益のためであったとしても)真に民族自決による独立国家の樹立を目的としていたことであり、現在よりもはるかにムスリムに対して理解と愛情があったことだ。

    自分自身の無知と無関心を省みても、戦前日本は真にアジアの一員であり、現在の日本はどこかで道を違えてしまったような気がします。

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著者プロフィール

評論家・ノンフィクション作家。1961年東京都生まれ。2001年、早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了、著述活動に入る。刊行後10年で23刷のロングセラーとなった『拒否できない日本』(文春新書)、第2回国際理解促進優良図書優秀賞を受賞した『帝国陸軍 見果てぬ「防共回廊」』(祥伝社)をはじめ、著書多数。

「2014年 『日本は「戦後」を脱却できるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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