親鸞と道元

  • 祥伝社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396613808

感想・レビュー・書評

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  • 親鸞と道元の違いや、それまで仏教は国の宗教であり、民衆のものではなかったことがよくわかつた。

  • 【仏教がわかる】
     五木寛之は、新聞で小説『親鸞』を連載中、立松和平は小説『道元禅師』を2007年に出版しています。立松が62歳で急逝したため最後の対談集になります。

  • 親鸞と道元…お互い比叡山の教えに疑問を持ち、比叡山を下り、浄土真宗、
    禅宗を始める。
    道元は、修行により、自分の中で、煩悩を打ち消そうとし、徹底的に戒律を守る。
    親鸞は、徹底的に苦行により、煩悩を消そうとしたが、消せず、その存在を認め、自己否定を貫いた生涯を生きる。
    自力と他力…

  • 他力、縁、宿業、身心脱落など、難しい用語をわかりやすく、対談形式で解説してくれる。もう一度読み直したい本。

  • 『親鸞』の著者五木寛之さんと『道元禅師』著者立松和平さんとの対談集

    親鸞さんの言葉も道元さんの言葉も難しくてわからないけれど、五木寛之さんと立松和平さんのわかった人同士の言葉もまた難しくてわからない。

    釈迦の言葉が仏教として中国に伝わり、中国で収まりのいいように形を変え、やがて日本に入りまた少し形を変える。
    「拈華微笑」が、中国の偽経『大梵天王問仏決疑経』に書かれている(本誌P83)。ということは「拈華微笑」は架空の話?自分の中の何かが崩れていくような気がする。

    生まれた時代、人種、身分、性別、両親、自分の努力ではどうすることもできないもの=宿業。 その宿業を背負っての今の行動・選択が次の結果を導き出す。縁をよくしていけば、果は自ずとよくなる。ただしこの世は諸行無常 いいことは続かないし、また反対に悪いことも続かない。こうよむとなんだか努力は無駄って感じがしないでもない?どうも読み方を間違えているような・・・

    立松和平さん あの独特の声質とイントネーション。テレビで訃報を聞いた時にはかなり動揺しました。
    その立松さんの本名が横松さんとはこの本のあとがきで初めて知りました。そういえば「眼横鼻直」(がんのうびちょく 目は横に鼻は縦についている 当たり前のこと) もこの本で初めて知った言葉の一つです。
    立が横だったとはおかしなことです。

  • 昨夜 三洋堂で久々に衝動買いしてしまった本 図書館にはまだ無い

  • ・面授。語られる言葉こそが実は真実。p41
    ・善悪は時なり、時は善悪にあらず。p166
     →これからの「正義」の話をしよう
    ・浄土というのは...生きているいまの時代には、自分自身を相対化する、そういう存在ではないかと思うんです。p261

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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