冒険の遺伝子は天頂(いただき)へ

著者 : 三浦雄一郎 三浦豪太

• 祥伝社 (2013年4月30日発売)

感想・レビュー・書評

[firepanda777さんの感想 · 2013年6月7日]

人は目標を失った時、心の老いが始まる。８０歳でエベレスト登頂を成功させた三浦雄一郎は、この本の中でこう述べている。
また「必要なのは＋α、その＋αとは生きがいだ」とも言っている。

燃え尽き症候群に陥り、生活習慣病に侵されていた雄一郎氏。

そんな彼が再び立ち直ったのは、再びエベレストに登頂する、という目標をもったからだ。

本書では父を側面から支えた息子の三浦豪太氏の、医学的観点から老いと健康の話も興味深く読めた。

体を若返らせなくては不可能なエベレスト登頂。
一体どのような方法で体を若返らせたのか、その脅威の秘密が本書で述べられている。
ある意味究極のアンチエイジングともいえるこの挑戦、高齢者ならずとも役立つ知識が満載の一書である。

著者プロフィール

プロスキーヤー・冒険家

「2019年 『三浦雄一郎　挑戦は人間だけに許されたもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」