- Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396614737
感想・レビュー・書評
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#3079ー136ー373
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小説を通じて、ちょっと先にある未来を自分の老後の参考に
してみたかったのですが、あの人たち恵まれてるから・・・。
登場人物たちは有名大学に進学してるし、アメリカ旅行できる
くらいの余裕はあるし。その後もそれぞれ立派な職業に就いていて、
それなりの浮き沈みを味わった人もいるけれど、最後はそこそこの
生活してたり、比較的裕福だったので・・・。
あぁ、退職金がそれだけあれば、とか、
いいよねぇ年金がそんなにあったら老後の生活、困らないよねー
と少しひがみがちに・・・。
何十年も定期的に会うほどの気の合う仲間で、異業種交流と言えば
聞こえは良いけど、みんな近況報告にさりげなく自慢話を
ねじ込んできて、何だかちょっとカンジ悪〜い。
(やっぱりひがんでるからそう思うのかな?) -
2013年の発行なので予想とはかなりずれている。
そのずれを楽しんでみるのも一興だとも思ったが、団塊連中の話なんかどうでもよくなって放り出した。 -
特定の主人公はなく、団塊の世代のそれぞれの人たちの人生を、その時起こるであろう堺屋氏による社会情勢の変化の予想など踏まえながら、それぞれの視点でとらえていく。
あえて主人公といえば「加米の会」そのものであり、この会を中心に時系列によるそれぞれの人生模様が展開されていく。
なかなか面白い試みではあるが、2030年まで小説では描かれており、しかもSFではなく現実感を伴った話なので、後世で一つ間違えば笑い話になりかねない小説。
ただし、身近な話が多い分、それなりに現実感は伴っていて、違和感なく読めた。
ただ、最後は家族関係などに行きつくところがあり、誰が一番幸せだったのか、どういう人生が一番幸せなのか、など考えさせられるところの多い話でもあった。 -
団塊の世代の今後の過ごし方についての物語。
ありそうな人生の過ごし方が載っている。登場人物はみんな大学の時にアメリカに旅行に行けるエリート層。
そのため、それ以外の人たちの過ごし方もあると思う。
その世代が感じることを知ることができて良かった。
子どもや孫に会える環境にあるかというのは幸せ度を計る一つの大きな指標となっている。 -
相続税というのは世界二百余ケ国で19ケ国でしかない
食べるのに困らないが、子供達を引きつけるほどの資産やノウハウがない
21世紀に入ってあらゆる業界は再編成された 銀行商社鉄鋼電機 そして今2020年台に再編の嵐にあるのが医療と介護
電気守 太陽光発電のかんり -
小説としては面白くは無いが、堺屋太一の、時代への切れ味はまだ健在だ。団塊世代の一人として時代の秋に共感した。
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【Entertainment】団塊の秋/堺屋 太一/20140418(34/208)
◆きっかけ
・日経書評
◆感想
・これが堺屋 太一による未来小説というものか。未来と言っても、かなり足元から外挿したBAUシナリオの世界でしかないので、つまらなさもあるが、これが角度の高いリアルな未来なのかもしれない。その中でその頃の自分のこと、その後の老後のこと、等考えさせられた。いずれも明るくはなさそうな。
・同窓会に行けるというのは、健康、経済、肩書き、等々がオールグリーンであることが必要なのかもしれない。
・登場人物がいずれもある水準以上に、金、仕事、家族等々的に成功した人たちばかりなので、ちょっと違和感が。当該世代でももっと地べたを這っていた人もいるわけで。せっかく旅先で出会った人が節目節目で再会していくのだから、もっと多様な人がいてもいいかなとも思う。
・格段面白いわけでもなかたが、最後は読み切らないと、という思いで読み切ったような。
◆引用
・環境が変化した時、動物が生き残る方法は牙を研ぐことでも体を大きくすることでもない。雑食になることだ
・時は流れない、積み重なっていくのだ