- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396614966
感想・レビュー・書評
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根回しが不足していると強く指摘されたので購入。正当な理由があれば、根回しなんて不要と考えていたが、考えを改めた。どう言った根回しが効果的かを、いろいろな状況を紹介しながら説明している。寝忘れを忘れそうになったら読み直したい。
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根回しという言葉はネガティブに捕らわれがちですが、仕事を効率的に進める重要な要素です。大事なのは結果でしかない。「根回しをすることを悪」とする人は結果ではなく経過を大切にする大悪人!
・根回しは結果を出すための調整手段
・敵を潰すのではなく敵を味方につけることが根回しの本質
┗そう考えることでお互いのメリットを見つけられるようになる
・嘘をつかず、真剣に、相手の立場にたつことが根回しの基本
・キーパーソン2割を把握して根回し。あとは味方の数が多ければ成立する -
インバスケット・コンサルタントの著者による、根回しの本。根回しというと一般にネガティブなイメージが強いが、本書では成果を上げるための調整プロセスとして取り上げている。
【根回しの基本5原則】
1.相手との信頼関係を作る
2.誠実に行なう
3.目的を明確に持つ
4.敵を潰すのではなく味方にする
5.手法を使い分ける
本書の理論でいくと、事前の報・連・相などはほとんどが「根回し」と呼べてしまうように感じる。実際にどう呼ぶかはともかく、実に様々な種類の根回しがあるものだと感心した。(chapter.3のストーリーは途中で落ちが読めてしまう、安っぽい物語だったが……。) -
「インバスケット」の鳥原氏の本。読み続けさせる工夫として、根回しコンサルタントとその顧客(のちにコンサルタントを引き継ぐ)のストーリーを軸に展開される。インバスケットそのものはあまり関係なく、根回しに特化した内容。ただその根回しもとりたてて新しいものではなく、当たり前のことがほとんどであった。ただ、あらためて重要なことであると認識させられた。
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★5
Kindle -
根回しとは策略のようで印象良くなかったが
その定義づけを新たに理解することで印象が変わった。
特に「思いやり行動である」の定義は新鮮だった。
[more]
- 根回し
- もともと園芸用語。移し替える前に長い根を切断し新しい根を生やす。
- 自分の考え方を相手に理解して貰う行動
- 相手を辱めたり苦しめない「思いやり行動」
- 依頼をするときは
- 嘘が無い事
- まじめ、真剣である
- 相手の立場に立つことができる
- 説得
- 何を目的としているのかを明確にしておくこと
- そうでないと相手に説得されてしまう。
- 「お、俺のことわかっているな」と思わせて初めて同じ土俵。
- 相手が話しを聞く人に代理で依頼。
- FABE法: 下記の順番に説明する
- Feature 特徴
- Advantage 優位性
- Benefit 顧客にとっての利益
- Evidence 裏付け
- 同情を乞うことで相手と同じ立場になることも。
- 結論に至るまでのストーリーを伝える。
- 直前にもう一度念押し確認する。
- まず絶対出来ると自分を信じる。
- 報告
- トラブルの時はまず一報。
- 突然悪い要件を切り出さず前打ち的表現。「報告しにくいのですが、、、」
- 根回しは衝撃の緩和剤
- キーパーソン
- 新しい職場では、「困ったことがあれば誰に聞けばいいですか?」
で複数の方が教えてくれる方がキーパーソン
- 上司を使う
- 上司から動くように根回し。
- うまくいったときの手柄は上司のものになるように。
- 部下を使う
- 一番恐ろしいのは部下が上司の意図を妄想し始めること。
- 考えは共有しておく。
- 会議の前に根回し。会議は意見を聞く場では無く、確認する場。
- 調整:利害関係者が誰かを捉える。協力取り付けや説得する行動。
- トラブルの前に行うのは根回し。後に行うのは調整。 -
根回しといってしまうと身もふたもないが、要は細かな配慮、心遣い、先回りってこと。