愛されたい! なら日本史に聞こう――先人に学ぶ「賢者の選択」

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396615017

感想・レビュー・書評

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  • 日本史からビジネスの知恵を学ぶ・・というコンセプトの本やTV番組はこれまでにいろいろありましたが、この本は「周りの人に愛されて、幸せになる秘訣」を日本史から学ぶというもの。

    日本史って、こういう切り口から楽しむ(学ぶというより・・・やっぱ楽しむだな、これは)ことができるんだ!とあらためて思いました。

    また、結婚したい女子は最終章必読です。結婚相手を探すなら条件は具体的に3つまで。
    あと、旦那に不満たっぷりの奥様も。してもらうことばかり求めていたらダメなんだよねぇと、自分自身にも言い聞かせつつw

  • 前著「人生に迷ったら」を読んでいた時、妻が「何読んでるの?面白そうだね」と言うので貸したところ、「歴史って面白いのね。文章が柔らかくて読みやすいし。」と言っていた。今回、妻は「白駒さんの新しいのがあったから、借りてきたよ」と言って私に貸してくれた。
    前著は結構有名なエピソードばかりだったので、ほとんど知っていたが、本書はかなりマニアックなエピソードばかりである。
    最終章にあるように、特に男女関係や夫婦関係で悩んだ時に参考になるのかも知れない。
    最近は仕事上の悩みも尽きない状況だが、ふっと心が軽くなったような気がした。

  • 数年前にこの本の著者の書かれた本「人生に悩んだら、日本史にきこう」という本を読んで、歴史上の多くの人のエピソードを興味深く読みました。

    いわゆる歴史学者の解説とは異なり、生活に役立てるにあたり先人たちの考え方をどう活用すべきかという観点に立って書かれていて私には新鮮だったのを記憶しています。

    この本はその第二弾と位置づけられるもので、今回も有名な人から少しマイナーな人まで取り上げられています。特にこの本で初めて名前を知った人のエピソードは興味深かったです。

    彼女の綿密な調査の賜物を数時間で享受させてもらう贅沢を感じながらこの本を、先週の上海出張の往復の飛行機の中で読ませてもらいました。ハイボールも良かったけれど、この本の内容も素晴らしかったです。

    特に、モテル男の条件(3つのV)、長所短所があるのではなく、あるのは特徴・個性であり、表現方法により長所にも短所にもなる、才能(個性)を自分のために使えば短所になり、人のために使えば長所として映るというポイント(p48,53、95)は印象に残りました。

    以下は気になったポイントです。

    ・いつの時代でも、異性・同性問わず信頼され、愛される人の条件は、相手の自己重要感を満たすことのできる人、以下の3つの法則のどれかが当てはまる、1)明るい人、2)憧れの要素、尊敬できる要素を持っている人、3)自己重要感(自分は重要な、価値のある大切な存在でありたいという要求)を満たしてくれる人(p13)

    ・秀吉が天下を収められたのは、相手の自己重要感を満たすことで、みんなに応援される存在になったから(p23)

    ・本来は長所でも短所でもない、個性・特徴である。個性がほどよく表現されれば、それは相手の目には長所して好ましく映るけれど、その個性が行き過ぎると短所・欠点として映る(p48)

    ・ビジョンを語るだけではなく、そのためにこんなことを始めた、今こんな勉強をしている、というふうに「いま」とリンクしていることが説得力を高める(p51)

    ・モテル男性の条件は「3つのV」、ビジョン(Vision)、バイタリティー(Vitality)、ボイス(Voice)、モテル女性の条件は「3つのS」、スマイル(Smile)、サポート(Support)、サービス(Service)(p53)

    ・男性の精神年齢は6歳でストップする、大人には理性があるので子供のような極端な言動になって現われないだけ(p53)

    ・男性の本質は、女性に見ていてほしい、そして喜んでいて欲しいというところ。女性の喜ぶ姿が男性のエネルギー源である(p54)

    ・地位や名誉はなくても、溢れる才能を持つ空海は、留学前から中国語をマスターしていた。入唐から1年、彼の作る漢詩は見事であると絶賛された(p77)

    ・出会い運をアップさせるには、日ごろから、どんな人に対しても感じよくしておくことが大切(p81)

    ・役割には上下貴賎はない、もしもあるとすれば、そこに携わっている人の心がそれをつくる。これが日本人の本来の考え方(p92)

    ・才能(個性)を自分のために使えば短所になり、人のために使えば長所として映る(p95)

    ・不確かな未来に対して、どこまで信頼して積極的になれるか、そこに強運を呼び込む秘訣がある(p99)

    ・誰かに憧れる力というのは、その人に真の勇気を与えてくれる(p182)

    ・上に立つ人は、才能なんてなくていい。才能ある人から慕われる人間力と、その人の才能を信じて活躍の場を与えることの出来る度量の広さがあればよい(p187)

    ・結婚したいという自分の気持ちを素直に認めたら、次にどんな結婚生活を送りたいかを、明確にすべき(p213)

    ・結婚に限らず、決断できない人って、優先順位があやふや(p216)

    ・女房自慢として「上」と評価されるのは、料理がうまい・気立てがいい・優しい・気が利く、である。つまり持って生まれた容姿の良さではなく、後天的に身につけたもの(p224)

    ・人間の脳は、毎日見ているもの・聞いている言葉によって、脳が支配される(p225)

    ・生かされている今に感謝して、一瞬一瞬を精一杯に生きようとすると、悩みだけではなく癌細胞もすべて消えていた。いまここに全力投球すれば、多くの悩みから解放される。悩みとは、他人と自分とを比較することで悩みが生まれる、明確な自分軸を持つことが大切(p246)

    2014年11月2日作成

  • なぜ歴史上の人物はこんなに「愛された」のだろうか。
    それを読みやすい文章で綴っています。
    出てくる人物も、ドラマや小説などで登場する方々が多いので、もっと親近感が持てそうな気がします。


    【全文】http://ameblo.jp/skycafe-ac/entry-11944407272.html

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著者プロフィール

1964年、埼玉県生まれ、福岡県在住。慶應義塾大学経済学部卒業後、大手航空会社の国際線客室乗務員として勤務。2012年、株式会社ことほぎを設立、講演活動を本格的に開始する。講演では「こんな歴史の先生に出会いたかった」「日本人に生まれてよかった」と涙する参加者が続出。著書に『人生に悩んだら「日本史」に聞こう』(共著)『愛されたい!なら日本史に聞こう』(共に小社刊)など多数。本書刊行と同じ2021年7月に初の絵本「ちよにやちよに」も上梓、活躍の場をますます広げている。

「2021年 『しなやかにたくましく生きた なでしこたちの日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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