妄想する頭 思考する手 想像を超えるアイデアのつくり方 (単行本)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 1235
感想 : 89
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396617486

作品紹介・あらすじ

ユーザーインターフェース研究の世界的第一人者による
アイデア発想法の決定版!

「新しいことを生み出したい」すべての人へ!
「妄想=やりたいこと」を実現するための思考と戦略

▼安宅和人氏(慶應義塾大学教授・ヤフーCSO) 推薦
未来を生み出す思考法とは何か? その答えがここにある。
この本はヤバい。歴史に残る名著だ。
『イシューからはじめよ』の未来開発版そのものだ。
こんな秘中の秘を明かして良いものなのか。
未来を作りたいと願うすべての学生、大人たちへ。
そして、ふわっとしたことしか思いつかない人はみんなこれを読むべし。
ホンモノの発想となんちゃっての違いがここにある。

▼石井裕氏(MITメディアラボ教授)推薦
「妄想」は種。それを丹念に育て実体化すると「アイデア」という木になる。
そして何百という木がその妄想から育つと、
それは「ビジョン」という森になる、新しい時代の潮流となる。
ヒューマン・コンピュータ・インタラクション研究の世界的リーダー、
そして盟友 、暦本純一氏の独創力の秘密がこの一冊に凝縮されている。

感想・レビュー・書評

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  •  アイデアのつくり方については「みんなが知らなそうな面白いものを持ってきて紹介する会議」(必ずしも「みんなが面白いと思うもの」でなくてもかまわない)にすべてが集約されているような気がした。中途半端にブレストをやると、参加者の気持ちを忖度する方向に流されやすいというのは多くの人が経験していると思う。
     流して読むと、実績ある著者に基礎研究の大切さを説いていただいたという印象しか残らないかも。自分の置かれた環境を妄想しながら読むと楽しかった。

  • 取り扱うテーマとしては時代にマッチしたものであると思うが、思考法という見方をすれば、昔から出版されている、同様のジャンルの内容と大きな差はないのかな?とも感じる。それだけ思考法というのはある種、普遍的なものでもあるのかな。

  • タイトルとおり、アイデアのつくり方の参考になりそうな一冊です。とはいえ凡人にどこまでできるか、という問題はありますが。

    著者はいまや現代の生活では不可欠となったスマホの画面を指で操作するインターフェースを開発した人物とのことで、iPhoneが発売される何年も前のことだそう。そういった実績のある人の言葉だからでしょうか、やはり説得力がありますね。

    いわゆるビジネス本にありがちな「こうすれば成功間違いなし」的な力説をしているわけではなく、考え方の作法というか、ポイントを丁寧に解説してくれています。

    「ブレスト」についても盲目的に信用するのではなく、著者なりの視点で批評がおこなわれており、その考え方の道筋は参考になります。

    ただ、この手のアイデア創発系の話しは自分ひとりの力だけではなく、周囲の人の協力も不可欠で、この場合、周囲の人にもこの本の内容をある程度は理解いただく必要がある(理解いただいたほうがより良いというべきか…)のでしょうけれども、この点、意外とハードルがあるような気がします。職種や職場のカルチャーによりだいぶ左右されそうだなと、そんなことが気になってしまいました。

  • アイデアをカタチにする本、といったら少し陳腐な言い方かもしれない。
    むしろ、個人がイノベーションを起こすための本、くらい早大にいった方が良いのかも。

    こういった本はあまり読まないのですが、
    著者のことが気になっていたので、読んでみました。
    著者は、iphoneなどのスマートフォンの画面上で、
    日本指で画面を大きくしたり小さくしたりする技術を開発した人(らしい)。
    このアイデアは、スマートフォンが出てくる前に思いついて、開発したらしく、
    それもある意味スゴイと言わざるを得ない。
    そんな著者がどうやってイノベーションを起こすかについて述べた本。

    タイトルにあるように、最初は妄想がダイジ。
    そして、その妄想をすぐにカタチにしてしまうことがダイジ、とのこと。
    「なるほど、デザイン思考に近い考え方かな…」と思っていたら、
    課題先行で物事を考えると、思考が制限されてしまう、とか、
    選択と集中だけだと、面白い発想が出てこない、とか、
    今のビジネス界隈に生きる人にとっては、耳の痛い話も。
    なるほど、確かに一理あるな、、とも思ってしまいました。

    リソースは有限なので、結局はバランスなのでしょうが、
    こういった考えに触れておくこともとても重要だと思います。

    いい本でした。
    著者の本がまた出たら、読んでみたいですね。

  • スマホを持っている人であれば一度はやったことがあるであろう、写真を二本の指をつまむように操作して拡大・縮小するスマートスキン機能を発明した、ユーザーインターフェイス研究の第一人者である暦本純一さんの著書。「妄想」を通して未来を生み出す思考法を解説した一冊で、「妄想」を文章化しアイデアとして具現化する手法が語られる。難しい本かなと思ったが、難解な用語はそれほどなく、アーサー・C・クラークやアインシュタインの格言を引用して説明されたりと、内容は非常にわかりやすかった。

  • 冒頭部分の考え方部分と、後半部分の人間拡張あたりが特に面白かった。日本社会の先進テクノロジーに対する姿勢への記述してる箇所もあり、面白かった。 このタイミングでNewsPicksで落合陽一さんが著者の暦本さんと対談してた。落合さんの博論の指導教官だったと知った。

  • 目的を明確にした真面目な思考が必ずしも大きなアイデアにつながるわけではない。一見無駄なようなところから面白いと思うアイデアを引っ張ってくることを意識したい。百発百中とはいかないことが当たり前なのだから、とりあえず手数をどんどん増やしていくしかない。何か良いものをつかめてのなら、それに対して悪魔的な執着を見せること。
    また、アイデアの「責任」を負うのは、それを思いついた個人であるべきだ。この言葉が響いた。他人にアイデアを託すのではなく、自身が実行できる立場に移動しなければ、そのアイデアを実現させることは難しい。

  • 研究をする自分がコンサル出身の人が書くようなビジネス本を読んでも、どこかしっくりこなかったことが多かった。たぶん仕事の時間スケールや、仕事相手、何を重視するかが違うから。この本はその点読みやすかった。

  • 「やりたいから手を動かす」のではなく、「手の動くことが自分のやりたい事」という言葉。

    使える!

  • 第3章が特に興味深かったです。
    ・アイデアは既知×既知(×既知)
    ・ブレストはワークしない
    ・多数決ではジャッジできない
    ・集団での議論は個々のインプットを増やすことに向いている。
    →ひとりの人間では既知の個数や幅に限界があるので集団で未知の情報をインプットし合う。
    →みんなが知らなさそうな面白いものを持ってきて紹介する会議

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