妄想する頭 思考する手 想像を超えるアイデアのつくり方 (単行本)

著者 :
  • 祥伝社 (2021年2月1日発売)
3.86
  • (16)
  • (21)
  • (20)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 501
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396617486

作品紹介・あらすじ

ユーザーインターフェース研究の世界的第一人者による
アイデア発想法の決定版!

「新しいことを生み出したい」すべての人へ!
「妄想=やりたいこと」を実現するための思考と戦略

▼安宅和人氏(慶應義塾大学教授・ヤフーCSO) 推薦
未来を生み出す思考法とは何か? その答えがここにある。
この本はヤバい。歴史に残る名著だ。
『イシューからはじめよ』の未来開発版そのものだ。
こんな秘中の秘を明かして良いものなのか。
未来を作りたいと願うすべての学生、大人たちへ。
そして、ふわっとしたことしか思いつかない人はみんなこれを読むべし。
ホンモノの発想となんちゃっての違いがここにある。

▼石井裕氏(MITメディアラボ教授)推薦
「妄想」は種。それを丹念に育て実体化すると「アイデア」という木になる。
そして何百という木がその妄想から育つと、
それは「ビジョン」という森になる、新しい時代の潮流となる。
ヒューマン・コンピュータ・インタラクション研究の世界的リーダー、
そして盟友 、暦本純一氏の独創力の秘密がこの一冊に凝縮されている。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • タイトルとおり、アイデアのつくり方の参考になりそうな一冊です。とはいえ凡人にどこまでできるか、という問題はありますが。

    著者はいまや現代の生活では不可欠となったスマホの画面を指で操作するインターフェースを開発した人物とのことで、iPhoneが発売される何年も前のことだそう。そういった実績のある人の言葉だからでしょうか、やはり説得力がありますね。

    いわゆるビジネス本にありがちな「こうすれば成功間違いなし」的な力説をしているわけではなく、考え方の作法というか、ポイントを丁寧に解説してくれています。

    「ブレスト」についても盲目的に信用するのではなく、著者なりの視点で批評がおこなわれており、その考え方の道筋は参考になります。

    ただ、この手のアイデア創発系の話しは自分ひとりの力だけではなく、周囲の人の協力も不可欠で、この場合、周囲の人にもこの本の内容をある程度は理解いただく必要がある(理解いただいたほうがより良いというべきか…)のでしょうけれども、この点、意外とハードルがあるような気がします。職種や職場のカルチャーによりだいぶ左右されそうだなと、そんなことが気になってしまいました。

  • アイデアをカタチにする本、といったら少し陳腐な言い方かもしれない。
    むしろ、個人がイノベーションを起こすための本、くらい早大にいった方が良いのかも。

    こういった本はあまり読まないのですが、
    著者のことが気になっていたので、読んでみました。
    著者は、iphoneなどのスマートフォンの画面上で、
    日本指で画面を大きくしたり小さくしたりする技術を開発した人(らしい)。
    このアイデアは、スマートフォンが出てくる前に思いついて、開発したらしく、
    それもある意味スゴイと言わざるを得ない。
    そんな著者がどうやってイノベーションを起こすかについて述べた本。

    タイトルにあるように、最初は妄想がダイジ。
    そして、その妄想をすぐにカタチにしてしまうことがダイジ、とのこと。
    「なるほど、デザイン思考に近い考え方かな…」と思っていたら、
    課題先行で物事を考えると、思考が制限されてしまう、とか、
    選択と集中だけだと、面白い発想が出てこない、とか、
    今のビジネス界隈に生きる人にとっては、耳の痛い話も。
    なるほど、確かに一理あるな、、とも思ってしまいました。

    リソースは有限なので、結局はバランスなのでしょうが、
    こういった考えに触れておくこともとても重要だと思います。

    いい本でした。
    著者の本がまた出たら、読んでみたいですね。

  • スマホを持っている人であれば一度はやったことがあるであろう、写真を二本の指をつまむように操作して拡大・縮小するスマートスキン機能を発明した、ユーザーインターフェイス研究の第一人者である暦本純一さんの著書。「妄想」を通して未来を生み出す思考法を解説した一冊で、「妄想」を文章化しアイデアとして具現化する手法が語られる。難しい本かなと思ったが、難解な用語はそれほどなく、アーサー・C・クラークやアインシュタインの格言を引用して説明されたりと、内容は非常にわかりやすかった。

  • ・イノベーションのスタート地点には、必ずしも解決すべき課題があるとは限らない
    ・素人のように発想し、玄人として実行する
    ・やりたいこと=クレームは1行で書ききる「DNAは二重らせん構造をしている」「口腔内の超音波映像を解析すればしゃべっている内容がわかる」
    ・クレームを書くうえで「高機能な」「次世代の」「効率的な」「効果的な」「新しい」といった正しいけれどあいまいな表現は避ける
    ・面白い手段を思いついたなら、後からそれを解決策として使えそうな課題を探せばいい
    ・本当に音声タイプライターが必要かを試すために、裏の仕組みを人間で代替して評価を取った
    ・好きなものが3つあれば妄想の輪が広がる。他人の目を意識した面白さを追求するのではなく、自分の問題から始めるのがいいと思う
    ・眼高手低:高い理想を持ちながら現実をよくわかっている or 批評ばかりで技術は低い
    ・問題解決の糸口となるひらめきだけでなく、アイデアの種となる妄想もまた、手を動かすことで生まれる。「眼高」は「手低」の前にあるとは限らない。「手低」が「眼高」を呼ぶこともある
    ・そもそも何をしたかったのかを忘れていると、思いがけない展開のチャンスを逃す可能性がある。手段の目的化はどんな分野でもしばしば起こる。ある目的のための手段を考えているうちに、その手段を完成させること自体が目的であるかのように錯覚してしまうのだ
    ・能力の拡張
    ・変化する状況に応じて情報を与えるウェアラブルコンピュータのことをコンテクストウェアと呼ぶ
    ・妄想は、現時点での最先端から始まるわけではない。むしろ現実の世界に対して違和感を抱くところから始まる

  • アイデアを形にする方法を、具体的な例をあげて説明してくれる本。

    具体例は、仮想的な例示ではなく、著者の過去の経験なので、参考になる面もあるが、時代が違っていると感じるところもある。

    まだ自分でアイデア整形方法をしらない若い人向けの本です。

    「とりあえずブレストしましょう!」という人に読んでほしい。
    (著者はブレストもマインドマップもマンダラートも否定している。)

    なかで紹介されている、「みんなが知らなそうな面白いものを持ってきて紹介する」会議は面白そうなので是非やってみたい。

    短文で読みやすいので、1時間くらいで軽く読めます。

  • クリエイティブな人の思考回路が垣間見えて面白い。自分で実践するのは難しそうではあるが。

  • 妄想することを忘れてしまう、もしくは無駄だと諦めている自分がどこかにいたことを思い知りました。目的意識を持つ、課題解決を図ることが重要であることは間違いありませんが、そればかりに囚われてしまうことは、自身の足かせになっているのかもしれません。書かれている内容の中で、「手を動かす」「言語化する」ということを述べておられ、他の方のお話を聞いた際にも挙げられていたことでした。しかし、作者自身の研究を踏まえて紹介されていることで、より鮮明にその言葉の意味が伝わりました。この本との出会いは偶然でしたが、素晴らしい出会いになりました。

  • 発想ってこういうことか〜! すごい! 今ならなんでも作れそうな気がする!(気がするだけ)
    イノベーションを起こそうと一生懸命になっている組織はたくさん見てきたけど、まじめに取り組むだけでは妄想は広がらないんだなあ。どうすれば発想の「天使度」を高められるかだけでなく、広げた妄想をどう研ぎ澄ませていけばいいかも丁寧に書かれているから、アイデアを必要とするすべての人に役立ちそう。プロとしての技術を磨きつつ、同時に無邪気さも持てる人でありたい。

    【読んだ目的・理由】メルマガで勧められていたので
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.6
    【一番好きな表現】だから私は、何度も失敗を重ねながら手を動かす時間は「神様との対話」をしているのだと思っている。天使のようなひらめきは、腕を組んで考え込んでいてもやってこない。手を動かしながら、神様に向かって「こうですか? これじゃダメですか? やっぱり違います?」などと問いかけ続けると、いつか神様が「正解はこれじゃ」とひらめきを与えてくれる。そんなイメージだ。(本文から引用)

  • “妄想というのは、もう少し正当にいうと「信念」だったり「ビジョン」だったりするのかもしれないが、そう大上段に振りかざさずに「最近こういう変なことを考えているんだけど、どうですかね」みたいな議論をするのが好きだ。”

    妄想したくなる。


    以下、ピンときたところメモ。

    ——-

    他人が考えない自分らしいアイデアの源泉にするなら、好きなものが三つぐらいあるといい。

    何かを発想するときには「面白い」「楽しい」が大事だ。でも、それは手段であって目的ではない。それが目的になると、場の空気を読んで参加者の気持ちを忖度することになる。

    アイデアの「責任」を負うのは、それを思いついた個人であるべきだ。集団で考えると、責任が分散してしまうので、真剣に考えることができない。

     その言語化作業を集団で助けるような会議なら、意味があるかもしれない。たとえば誰かが自分の妄想を発表し、そのクレーム化に必要な課題について意見を出し合う。しかしみんなでクレームをまとめるのではなく、そこで出た意見を持ち帰って、発案者が自分で一行に書き下す。あくまでも個人の責任でやり切ることが大事だ。

    だ。「このアイデアは面白そうだけど、本当にうまくいくだろうか」などと、じっと熟考するのではない。ダメ元でもいいのでまず手を動かしてみる。実際、一パーセントの発汗でも先延ばしにしてやらない人は多い。そこで慎重に熟考していたら、せっかくの霊感も鮮度を失ってしまったかもしれない。

    自分の「やりたいこと」が見つからないという人は、今の自分が何に手を動かしているかを考えてみるといい

    何であれ「らしさ」を背負わされると、妄想の広がりは限定されてしまう。面白いアイデアを思いついても、「それはソニーらしくない」と否定されていると、やがて「ソニーらしさ」を表現することが目的化してしまうだろう。社風にこだわることで、「そもそも何をしたいのか」という本来の目的を見失いやすくなるわけだ。

    この「キョトン」は大事だ。自分の妄想やアイデアが、他人の価値軸とは違う価値

    成功の可能性が高いものを「選択」して、予算を「集中」的に投入するというやり方には大いに疑問を感じる。なぜならその根底には、未来が予測可能であるという奢りがあるからだ。「予測できる未来」に向けて、技術開発をコントロールできるという発想があるからだ。

  • アイデア発掘するのに必要な地頭を作るのに適した本。ビジネス書だけどアイデアがほしい作家にも助かる一冊。

全19件中 1 - 10件を表示

暦本純一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
リンダ グラット...
アンデシュ・ハン...
劉 慈欣
有効な右矢印 無効な右矢印

妄想する頭 思考する手 想像を超えるアイデアのつくり方 (単行本)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×