私は自分のパイを求めるだけであって人類を救いにきたわけじゃない (単行本)

  • 祥伝社
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本棚登録 : 362
感想 : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396617608

作品紹介・あらすじ

上野千鶴子さん イ・ミンギョンさん 推薦
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上野千鶴子氏
「男に伍して男が独占したパイを奪おうとしたキャリアウーマンの、
家父長制からの脱洗脳の闘い。
ほんとうはパイのレシピを変えなきゃいけないんだけど」

推薦 イ・ミンギョン氏(作家)
「キム・ジナの存在が心の支えになっているという人間は、
私だけではないだろう」
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◎韓国で発売直後から大反響 3カ月で5刷を記録。
◎日本でも、男性社会の生きづらさに共感の声。

■読者の方からの感想が続々届いています
「これからの生き方を考えるきっかけになる良書。全ての女性はもちろん、男性に読んでほしい」
「わたしはフェミニズムという言葉がすごく嫌いだった。ところが、著者のキム・ジナ氏の主張は、私がイメージしていたフェミニズムと は違った。男性中心の人生から女性である自分中心 の人生を送るための心構えについて20のテーマで綴られている」
「スカッとしました」

■書評でもご紹介いただいています
・武田砂鉄さん「とにかく具体的。こういう考えもあるので聞いてください、ではない。パイ(取り分)を取り戻すための言葉だ」(週刊金曜日)
・ビジネスブックマラソン(6月30日)「本書を読めば、いかに既得権益が自分たちに都合の良いシステムを作り上げるのか、そして差別される側がいかにたやすくそれに組み込まれてしまうのか、その仕組みがよくわかると思います」

感想・レビュー・書評

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  • 女の本屋 > 著者・編集者からの紹介 > キム・ジナ 著『私は自分のパイを求めるだけであって人類を救いにきたわけじゃない』  パイ(分け前)を取り戻そう  ◆ 栗原和子 | ウィメンズアクションネットワーク Women's Action Network
    https://wan.or.jp/article/show/9606

    韓国で大反響のエッセイ「私は自分のパイを~」の衝撃度 『私は自分のパイを求めるだけであって人類を救いにきたわけじゃない』 | BOOKウォッチ
    https://books.j-cast.com/topics/2021/07/19015629.html

    祥伝社/ s-book.net Library Service
    https://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396617608

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      No.3 「20世紀ワーキングガール」の反省文(小山内園子) | book | エトセトラブックス / フェミニズムにかかわる様々な本を届け...
      No.3 「20世紀ワーキングガール」の反省文(小山内園子) | book | エトセトラブックス / フェミニズムにかかわる様々な本を届ける出版社
      https://etcbooks.co.jp/news_magazine/no-3-%E3%80%8C20%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%8F%8D%E7%9C%81%E6%96%87%EF%BC%88%E5%B0%8F%E5%B1%B1%E5%86%85%E5%9C%92/
      2021/07/28
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      韓国のフェミニズム運動最前線にいるキム・ジナさんが自ら政治を志した理由 #おしゃれOLさんのスキルアップ - with online - 講...
      韓国のフェミニズム運動最前線にいるキム・ジナさんが自ら政治を志した理由 #おしゃれOLさんのスキルアップ - with online - 講談社公式 - | 恋も仕事もわたしらしく
      https://withonline.jp/work/life-skillup/uJP9E
      2022/02/25
  • 読んでよかった、「ウーマンソーシャルクラブが必要」の章は特に。たぶんこの本は特別になる。ずっともやもやしていたことがここに書かれていた。
    韓国で10代20代の女性がフェミニストになって立ち上がり活動を始めたのをキム・ジナさんは応援しているだけではなくて自分たちで女性の政党「女性議党」を立ち上げてソウル市長選挙に出たこともめちゃくちゃ嬉しく、素敵だと思う。
    ホモソ気持ち悪いとかずっと思っていたのはたぶんワタシだけじゃなかったから、言葉にしたらこういうことだって思った。40代になったら途端に見向きもされない、とかふざけんなよってまじで思ってたのに、実際そういう物差しではかることを許容してた自分が嫌だ。
    みんな、年を取ったら普通におばさんになるのは当たり前、おっさんもおなじなのになんでおばさんではあかんのか、そういうことを許していたのはそういうものの見方をするように仕向けられてたのかもと気がついた。若いからいいわけじゃないし、そういうことじゃない。男のものの見方で女を見ていたことに気がつきました。今からでもなにか、変わることが次の世代に変わる世界を届けられたらいいのにと思います。

  • ある韓国の実業家女性の働き始めてから現在までの歩み。
    これまで男性社会から抜け出そうとしながら、結局はその社会に溶け込もうとしてしまう。
    女性の自立を思い描いてきたのに、自分自身が女性を嫌悪していたことに気付き、愕然とする。

    そして、女性のための仕事を作り、女性のためにお金を使おうと思い立つ。

    そしてその行動が若い女性たちの支持を集め始めた。
    ソウル市長戦にも立候補。

    これだけの行動力のある人はなかなかいない。
    世の中に足りないものがあればそのための新しい仕事を作り出し、場所がなければ新しい空間を作り出す。

    男だからというだけで優位になる社会を終わりにするためには、このくらいの荒療治が必要かも。
    相手の顔色を窺っていると、すぐにこういうことになっていると迫る男社会の反撃が待っているから。

  • フェミニストという言葉を使うから「男性は敵」と思っている恐い女性みたいに思われがちだけど、ただ女性が自信を持って生きることを肯定している人なだけ。Noという人はいないのでは。
    この手の本を定期的に読むと、やっぱりがんばろう、どうなっても仕事は続けようと思わされる。

  • 家父長制や男尊女卑への対抗策は、女性同士の連帯


  • 「これ見よがしに生き残ってやる!」
     自ら退場することを望む世間を相手に、私は抗っていくことにした。
    外に飛び出した「自分ひとりの部屋」より

    何よりフェミニズムは平和主義でもなければ、モラルのための闘争でもない。男たちに奪われてきた女の分のパイを取り戻すための闘争だ。
    私は自分のパイを求めるだけであって人類を救いにきたわけじゃない より

    ある男の人が博士号をもらったり作品を完成させたり受賞したりすると、その人がすごいと思う前に彼の周囲にいる女たちが見えてくるのだ。
    無報酬労働がイヤで より

    「私はいままで誰にお金を使ってたんだろう?」
    女にお金を使おう より

    これは絶対に逆差別じゃない。人生の半分を男性崇拝の中で生きてきた人間だったら、残りの人生くらい「無条件に女性支持」をやってこそ、ある程度バランスがとれるってものじゃないか。
    オオカミ女のために より

    調査対象の一五六カ国のうち、韓国は一〇二位、日本は一二〇位。
    日本の読者の皆さんへ より


    順位はジェンダーギャップ指数より。
    自宅近くでアイスや氷を買うと自宅が近くにあることがわかってしまうのでよした方が良い、女性は。という類の話は腐るほどあるのでしょうし、あまりに無自覚な搾取の時間を重ねすぎていたように思えます。小田急線の無差別刺傷事件も然り。
    30代男性性である自分としては、自己批判しながら慎重に読み進めました。
    いかに不平等で、アンフェアで、地位が脅かされ、不自由な振る舞いを押し付けられ、それが常態化していたか。
    実際の韓国で起こった事件の名が具体的に出るところ(要所で注釈があり読みやすい)も、過去の出来事としてではなく、それがまだ現代で現在進行形として繰り返されている所業であることが指し示されているようでもあります。憤りが内包された皮肉とユーモアは、鋭く、ぼんやりした脳みそに訴えかけてきます。そしてそれが行動として示され、気づきとエールに満ちたエッセイ集でした。

    自分の行動や発言が何に加担しているのか、何を支持していることになるのか、どの可能性を打ち消しているのか、その場合この先どうなってしまうのか。すべてに自覚的である必要があると同時に、ことさらに男が前に出てあれこれ決めるのも違う気もします。
    今の枠組みややり方がズレていたら否定し、壊して、道を譲る。けれども、企業や社会レベルの話は徒党を組んでも難しい。そこで活躍するのが政治のはずがこの国の体たらく。
    男なんで関係ありませんという時代はもうやめ、自己否定含めて有害な男性性に対してちゃんと向き合うこと。より良い社会になるように票を投じること。うかつなことを言ったりやったりしたヤツら自身が忘れても、せめて自分は覚えておきたい。タダで済ます必要はない。それだけのことをしているのだから。

  • 女性の生きる道を描いてくれている。
    性差別に関してまだまだ深刻であるところも多いので、この本を読んで強く女性が生きていけるようになればいいなと思う。

  • “社会学者の上野千鶴子は「ギブアップした女と鈍感な男の組み合わせ」が日本の夫婦生活を継続させていると言っていた。母、姉を含めた私の周囲のほぼ全既婚女性からも同じような言葉を聞かされた。冗談にならない冗談として。「あきらめたほうが気楽だよ」と。”

    “関係を、尊厳を、自分を少しずつあきらめなければ維持できないのが韓国の結婚なら、あえてその制度を存続させる必要はあるだろうか?誰のために?結婚の受益者が女でないことぐらいハッキリしていた。これはどんな人と結婚したかの問題ではない。”(p.48)


    “男が自分のことだけに夢中になっていられるよう献立を決め、買い出しに行き、料理を作り、洗いものをし、掃いたり拭いたり洗濯したり。一日中近くでしずかに働いていたその女は誰だろう?家事労働のほかに秘書としての仕事をしていた女も多いだろう。いままで歴史に記録された数多くの業績と成功も、だからこそ可能だったんじゃないか?「見えざる手」の助けがあったから。”(p.55)

  • 韓国の女性問題についての著者の経験や考えについてでした。
    けれども日本でもいくつも当てはまることがあり、他人事ではないと思います。
    女性差別をしているつもりがなくても、気が付かないうちに、意識しないうちに刷り込まれた男性優位の仕組みや考え方が多数あり、少し恐ろしくもありました。
    パイという表現は言い得て妙だなと思います。
    会社員を経験してフリーランスも経験しているからこその視点だと思い感心しました。
    これから日本でもこういった人が立ち上がり変えていくことを心待ちにしています。

  • 上野千鶴子さんの「男に伍して男が独占したパイを奪おうとしたキャリアウーマンの、家父長制からの脱洗脳の闘い。ほんとうはパイのレシピを変えなきゃいけないんだけど」の帯の言葉に惹かれて。

    闘いつづけるキム・ジナさんの闘争記録&闘う女性応援本。広告を仕事にしている人だけあって、本のタイトルをはじめ、言葉のチョイスが絶妙。訳注も丁寧で、韓国ならではの言葉や文化もすっとはいってくる。ポジティブで威勢のいい言葉に元気づけられる。
    お金の話と人脈の話が具体的て心に響いた。

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著者プロフィール

キム・ジナ
コピーライター。イノーション・ワールドワイドのクリエイティブディレクターを経て2013年大韓民国広告大賞を受賞した。2016年江南駅殺人事件を起点にフェミニズムに目覚め、2017年春からフェミニズム空間「ウルフソーシャルクラブ」を運営している。2019年10月「女性新聞」の調査による「20代フェミニスト女性が目指すロールモデル」の一人に選ばれ、2021年4月、女性の党からソウル市長補欠選挙に出馬し4位の票数を得た。現在は日常に戻り、人生6毛作を構想中。
口コミだけで出版3カ月以内に5刷となった最初の本『私は自分のパイを求めるだけであって人類を救いにきたわけじゃない』(2019)以来2冊目のエッセイであるこの本には、女性たちの「精神的勝利」でなく「現実的勝利」のための勇気と洞察力をくれる17の必殺技が載っている。

「2022年 『薔薇はいいから議席をくれよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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