笑う山崎

著者 :
  • 祥伝社
3.52
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本棚登録 : 63
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396630607

作品紹介・あらすじ

冷酷無比の極道山崎が子持ちのフィリピン女性マリーを妻にした時、恐るべき運命がその幕を開けた…。今もっとも期待される異才が放つ愛と暴力の衝撃作。

感想・レビュー・書評

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  • 暴力シーンはエゲツないけど、羞恥心のくだりが好き。

  • よく図書館の「本日の返却」の棚に並んでいて、いつも人気の本なので借りて読む。スピード感、各登場人物の心理描写もしっかりしていて面白かった。主人公の複雑な感情を特に違和感を感じさせず読ませる作者の力量はさすがと思う。

  • やくざの山崎のクールな残酷性を描いている、極悪非道というものをなんとか描こうとしている努力は解るが、読んでいてまったく馴染めない。

  • アンタッチャブルを連想し、楽しそうな題名の本だと思ったらヤクザの本だった。(作者で気づけわたし)
    暴力描写は読んでてとっても痛いです(目を焼くとか鼻を砕くとか)。一番残酷な想像をしてしまうだけに、映像で見るより痛いと思います。任侠を誇る極道の世界をよく知れます。

  • 山崎はすげー格好よくて、すげー哀しい。
    そして、すげーかわいい。

    続編モトム!

  • ヤクザ内でも恐れられる存在の「山崎」
    彼が妻にしたのは子持ちのフィリピーナ

    すさまじいまでの愛と暴力の形
    あるいみ純粋なのかもしれないけれど
    やっぱり怖い(汗

  • やりました!これぞ萬月節の真骨頂! エロ&バイオレンス&理不尽&ちょっとした人間味と抜群のバランスで味付けされていま
    主人公山崎は、京都に本拠を置く組織の、トップクラスの極道である。現在は、関東の組織を傘下におさめ、そのお目付け役として関東を中心に顔をきかす。夜の風俗店で、山崎についたホステス・マリーを、初めてあったその晩に殴り、鼻の骨を折り入院させ、入院先の病院のベッドで交わり、そして結婚してしまう。マリーは子連れで、娘パトリシアと山崎との三人での生活が始まる。

    山崎の行動原理は愛である。世俗的な博愛ではない。家族愛と、組織に対する愛である。いわゆる自分が所属するものに対して、愛を示す。それを侵すものに対しては、山崎の方法がとられる。関東で敵対する組のボスに対して、新幹線でマリーに絡んできた酔っ払いのスケベ親父に対して、山崎を殺ろうとした犯人に対して、娘パトリシアの不安全を構築した者に対して、山崎なりの行動原理に基づいた、山崎の方法がとられる。これが凄まじい。身震いするまもなく、チビルまもなく、そのパワーで一気に読ませる。

    本書には、ハード・ボイルド的な空気が漂う。説明的な部分も少なく、男山崎のスタイルで、話がどんどん展開していく。そんな山崎も、娘パトリシアに苦悩する。まだ、幼い少女の心を理解したく、また自分も理解して欲しい。そんな苦悩を、サウナの中で重臣に語ろうとするのだが、言いあぐねてエライ長いサウナになってしまう。その際の、描写、セリフが圧巻である。

    長編ハード・サスペンスと銘打ってあったりする本書だが、ちょっと違う。もとは、「笑う山崎」という短編であったものを、掲載誌の読者の反響に答え、「山崎の憂鬱」「走る山崎」などを書き足していき出版されたのが本書である。短編連作集なのだが時系列的に並べられ、結果として長編スタイルになったのである。著者も扉で書いているが、連作には無駄が無く、作者に緊張と労力を強いるが、長編にはない集中と力が存在するのである。全部で八つの短編が収められた形式になっているが、その短編ひとつひとつが完成され、最後に長編として完成されている。

    久々の愛と暴力を読んだ評者であるが、爽やかな、痛快な、極悪非道な、カリスマな山崎の前に、「続きが読みたい」と素直に感じている。

  • 山崎に惚れる。<br>
    こーいぅ男に弱い私。絶対。<br>
    近くにいて欲しくないけど。</br>

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著者プロフィール

1955年東京生まれ。89年、『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。その後、特異な感性で話題作を次々と発表。98年、『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、『ゲルマニウムの夜』で第119回芥川賞、2017年、『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。著書に『笑う山崎』『ブルース』『ワルツ』『弾正星』『ロック・オブ・モーゼス』等多数。

「2018年 『ニードルス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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