呉子起つ: 流転の天才将軍

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396631437

感想・レビュー・書評

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  • 主人公が美化されている印象。妻殺しのエピソードなどが特にそうだと感じる。

    兵法書だけでは分からない、リアルな戦場の光景や、政争の様子を期待していたが、印象に残る点が少なかった。

    エピローグが、どこまでいっても血みどろの謀略が連綿と続く様連続だという様をコンパクトに描いていて好き。

  • 兵法書で有名な呉起の物語。話しは史記をベースに進んで行く。兵法家、政治家として才能を発揮するが君主との個人的繋がりで地位を保っているのでその立ち場は常に不安定。その最後は悼王の死と共に訪れる。エピローグではたった2ページだが最後の勝者に冷酷な為政者を感じた。

  • 剣が使えるとすぐに人を斬ったりする、思い切りのよさ、といいますか、え?そんな簡単に人殺しりゃっていいの?とか思っちゃうんですが、
    まあ、きっとそーゆー時代なんだろーなー。
    夫のために、やら、恥をかかされたから、と自害したりとか、感情の振り幅がすごすぎる。

    才能があっても恵まれないってあるんだなーっと。
    いや、でも結構楚王とはいい感じだったのにねえ。
    最後ハリネズミとか・・・・。痛いぞ。

    結構おもしろく読んだんだが、途中入ってくる、国やら人間関係の説明が複雑過ぎてちょっと疲れた。
    あと、軍略説明も。

    でも、大軍を自分の思うように動かすって確かに
    おもしろいでしょうなあ。

  • 言わずと知れた孫呉の兵法の呉起です。なぜ思い入れがあるかと言うと、親友にしゃくちゃんは孫子というより呉子やなと言ってもらえたからです。出世の鬼なところか冷酷なところか何処を見てくれたのか聞きたいところですd(^_^o)
    鈴木くんと連絡が取れなくなってもうかなり経ちますσ^_^;

  • 血沸き肉躍るような物語で一気に読み進めることができる。稀代の天才軍師呉起の一生を、その言葉、戦いで理解することが出来る。物語としては非常に面白い、のだが…。ところどころに著者の薀蓄や感慨がでてくる。これが邪魔。一気に読み勧めれれば★5なのに…。画龍点睛を欠く惜しい作品。

  • 「孫子」とならぶ,春秋戦国時代の兵法家「呉子」の一生を綴る。

    諸国を転々とする呉子(呉起)に共感はするが,
    彼の人物描写については性格がよく描かれすぎているような気がする。

  • 孫子とならび評される呉子の話。呉子(呉起)は100戦100勝の常勝将軍という反面、出世のために自分の妻を殺していることや、最後裏切られて殺され、かつその殺されるときに王の遺体を盾にしたという義にかける面が伝わっている。だが常勝の将軍で希代の兵法家が本当に義にかける性質の持ち主だったのだろうか?義にかける人が部下を掌握し常勝将軍になりえたのか?
    この本では呉起の性質を義に熱い人として描いている。

  • タイトルがオシャレだ!!
    シャレがきいてる。

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著者プロフィール

1936年生。小説家。『五十万年の死角』で江戸川乱歩賞。『傷ついた野獣』など。2004年没。

「2021年 『カチカチ山殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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