- Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396632229
感想・レビュー・書評
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人を呪う力のある女の子、死ぬ前にかつての恋人を探してほしいと頼む父、中古家具のランプシェードにまつわる物語を話して聞かせる店の老婆…4つの短編集。
本多さんの書く物語には度々病院が登場する。病院はまるで人生の縮図のようだな、と思う。生まれてくる者、死にゆく者、人生の途中でつまづいて病院の世話に自らなりに来る者、障害を克服していく者、ずっと高い壁につきあたったまま苦しんでいる者…
世の中には色んな人がいて、自分の個性が重荷になる人もいれば、胸を張って生きていける人もいる。他人にどう言われようが、結局自分のことは自分で解決するしかない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本多孝好にはまったきっかけ。
何度も何度も読むたびに違った感じかたをする一冊 -
ファンタジーホラー??
「眠りのための・・」
と「シェード」が好きです
皆共感できる気がする -
どの短編もファンタジーのようなSFのようなミステリーのような恋愛もののような…
ラストの『シェード』を読み終わると、なんだか千夜一夜物語の一部を読んだような気持ちになった。
少し怖くほんのり余韻が残る短編たちは、寝苦しい夏の夜のお供にちょうど良かったかも。 -
2016.6.16-39
表作 FINE DAYS、イエスタデイズ、眠りのための暖かな場所、シェード。
癌で余命幾許もない父から請われ結婚前の恋人を探して昔の父に会うイエスタデイズ&骨董品店で聞くランプシェードの作者に纏わる昔話を聞く青年の話シェードが暖かく読後感が良い。 -
再読。「眠りのための暖かな場所」が好きでこの話だけよく読んでいる。主人公の話し方、ちょっとずつ怖くなる話の展開、宣戦布告するラストが好き。
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とにかく本多さんの言いまわしが好き!