ココデナイドコカ

著者 :
  • 祥伝社
2.92
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本棚登録 : 85
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396632335

感想・レビュー・書評

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  • タイトルの印象から、『対岸の彼女』みたいな虚無感に悩まされる主婦やOLの話を想定してた。
    案外主人公はそうでもなく、周囲に利用されて出し抜かれながらも、ちゃんと自分の恋愛をする女性だった。

    恋愛小説って結婚が永遠のテーマみたいに書かれることが多いけど、女の幸せって何なんだろう??

  • しっとりとした恋愛小説の短編集。主人公たちはみんな普通の子。湿っぽくなくて、かっこつけてなくて、意外とドライなのが好き。

  • 短編集。
    色々な働く女性のお話で面白かった

  • 人物描写が見事で、まさにそこにそういう人がいる感覚に陥った。そんなに明るい話ではないが、この登場人物の心情をえぐっていく感覚は案外悪くない。リアルにいそうでした。

  • 密閉容器 結婚詐欺にあう
    むらさき 源氏物語の講座で出会う
    代用品
    事情通
    偽妻
    当て馬
    嘘恋人
    数字屋
    幸福

    とりあえず感想書くのめんどくさい
    さらーっとながしたかんじ

  • 短編集。すらすらと読めた。一歩引いたような視点から書いてあるので、
    それが情景を浮き上がらせているような。
    女のどろどろした部分がリアル。
    密閉容器・当て馬・幸福がよかったかな。それ以外も、タイトルがよかった。
    これからも読んでみたいけど、身に刺さる言葉も多いので、耐えられるときに読もうと思う。

  • 好き嫌いはさておくと、さらりとした作りの中に皮肉混じりの柔らかいとげがあり、中々刺激的。

    女性ならではの女性の心のうちを描き出しているように感じた。

    正直なところ、ニガテな女性ばかりで気持ちわるかった。

    ひとりよがりで、The女。ねたーっとからみつく負のオーラ。
    薄気味悪さがなんともイヤーな気持ちになる。

  • こんな恐ろしい女の人達がこの世界のどこかで暮らしているのかしら?読みやすいし短編だけれど、眠る前に読む本には適していないかなと思います。

  • 私は、自分のことを不幸な人だと思っている。数え上げてみるときりがない。一から十までだ――。せつなくココロに迫る9つの物語。

    ------------------------

    「密閉容器」「むらさき」「代用品」「事情通」「偽妻」「当て馬」「嘘恋人」「数字屋」「幸福」の9つの物語。どれも順風満帆な幸せを描いているものはなく、 不倫や浮気だったり、詐欺だったり。語りの手の主人公も女性だけではなく、男性でもあったり。

    どれもべたべたな恋愛ものではなかったため、自分のような恋愛小説が苦手な人間でも軽く読むことができた。

  • んんんんん(´ー`;)  合作短編集で1作の短編から惹かれた島村洋子さん(→その感想はこっち  )、とりあえず図書館に1冊あった本を読んでみました。これも短編集、

    「密閉容器」奔放な妹、過干渉な母の犠牲になったと思ってる女 着物販売の男にも騙され。

    「むらさき」妊娠してしまった愛人側と 病気で子宮をとる手術が決まったうえに愛人が妊娠したからと離婚を切り出された妻側両方mix。。。タイトルは源氏物語絡み。子が持てなかった紫の上になぞらえて。

    「代用品」ほんとはこれがよかったけど仕方なくコレで我慢してる、、という思考回路ばっかりの女と別れた男。見合いの男とは自分が代用品にされるところで。

    「事情通」情報通として仕事をする女。凡才の旧友とその息子が注目され。鬼運だけでのしあがる旧友「泳げるようになったから、もう浮き輪はいらない」この比喩はグサリと残った。

    「偽妻」モデルハウスに住み週末は見学客がくる家。ホステスの愛人。二股をかけていた男が、実は利用されてるのは自分のほうかと気付くラストは面白い。てか女はやっぱ怖い。

    「当て馬」ドッグショーで当て馬出場したウィンピーの飼い主。見初められて結婚した相手は破産、最悪の離婚後に商売は盛りかえし、友人だった女が妻として再婚。。。

    「嘘恋人」チャットレディで大金を貯めた女。質屋の女が誘われた詐欺。人の淋しさを食い物にして儲けた金は、財布にも心にも大きな穴をあける消え方を。。

    「数字屋」携帯の縁起番号を取引する女。アイドルに憧れる高校生キャバ嬢。携帯を持たせてくれて、写真をとる男。金と引き換えに若さを売る代償。

    「幸福」知人に一人娘を預けていた間に娘は事故死。その後夫婦も壊れ、実家の洋品店を手伝う女。嫌味な老婆の幸せ自慢、通夜の席で真実が。



    最初に惹かれた作品とはずいぶん毛色が違って……ひと言でいうと「被害者のオンナ」話。重い、、。オンナならとくに、いつ自分にも起こっても不思議でない不幸を見せられたり、自分のなかのやな部分を登場人物に重ねたり、まあ、軽く楽しくは読めないわ。。「むらさき」 や 「幸福」なんか、おなじ設定で浅田次郎さんあたりにかかれば大感動のお涙美談にもなりそうだけれど。救われねーーーー!!!(艸д+。;)なまま終わる。。それがまたリアルだけども。。。女流作家ならではの文章だと思う。心に残った棘は大きいんだけど、何度も手に取ると消耗してしまいそうな作品。女性の恋愛を描く作者さんのようですが、たぶん報われない系が多そうだな。。

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