- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396632663
作品紹介・あらすじ
男女が出会うと、いろいろな感情が生まれる。気になる、好き、愛しい、せつない…。友だちが恋の対象になるのは、どんなときだろう?転校生への憧れ、再会した同級生への複雑な感情、文通相手のまだ見ぬ異性へのときめき-。微妙な機微を、6人の実力派男性作家が描く恋愛アンソロジー。
感想・レビュー・書評
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頬ずりしたくなるような、綺麗な装幀の本です!
6人の男性作家によるアンソロジーなのですが
ひとりひとりにテーマカラーが定められていて、
白い表紙の上を横切る、その6色のリボンに白抜きで浮かぶ『LOVE or LIKe』の文字。
表紙を覆う半透明のカバーにも同じデザインが施されているのだけれど、
作家の名前だけは黒い小さな英字で、それぞれのリボンの上に乗っかるように
カバーの表表紙のほうにだけくっきりと印刷されている。
反対に裏表紙のほうは、カバーではなく
裏表紙本体の6色リボンの上に直接白抜きで英字が綴られていて、
カバーを通して儚げに文字が浮かび上がるのが美しくて。
その上、一篇ごとの中表紙として、表紙でその作家に割り振られた
テーマカラーの紙がちゃんと折り込まれているという凝りよう。
せっかくアンソロジーを編むのなら、みんなこれくらい
作り手の愛情を感じる装幀にしてくれたらいいのに、と思うような仕上がりです♪
そしてそして、美しい装幀と、中田永一・本多孝好・山本幸久という
豪華執筆陣につられて手にしたこの本でしたが
いちばんの収穫は、意外にも、中村航さんの『ハミングライフ』でした!
お昼休みに公園で見かけた、猫に餌を与えるための黄色いお皿。
それをきっかけに、木のウロをポストにして、
わずか数行の走り書きのやり取りで心を通わせるふたり。
「あなたは誰ですか?木の精かなんかですか?」で始まる
その奥ゆかしくもほのぼのとした会話の、なんと素敵なこと。
もう、私は木のウロとなって、ずっとあなたたちの密かな恋を見守るわ!
と叫びたくなってしまいます。
時折はさまれる、中村航さん自ら描いたイラストも可愛らしくて♪
なんとなく、「全力で恋してる若い読者さんたち御用達の作家さん」と思い込んで
避けてきたことを深く後悔し、早速デビュー作を図書館で予約したのでした。
装幀の美しさを堪能し、中村航さんの『ハミングライフ』の
やわらかな明るさに触れるためだけにでも、ぜひ手に取ってほしい1冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1人も知らない作家だけど、面白かった
難しい話もあったけど
ハミングライフが1番好きかな -
人気作家の恋愛小説を集めた短編集。
面白くないわけではないけれど、なかには「?」と思うようなお話もあって、これは好みの問題なのかな?と思う。私は「なみうちぎわ」と「Dear」が好きかな。 -
Book Design/鈴木成一デザイン室
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中田永一の「なみうちぎわ」大好きです。こたろう素敵~素敵~゚+.゚(´▽`人)゚+.゚高校生なのに妙に大人で。大人にならざるを得なかったんだなー。悲しい出来事、悲しい真実があっても、それを引きずらせず、素敵な恋だなぁと思ってしまうのは、中田永一さんの腕なんだろうなぁ。
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久しぶりに本を読もうと思い、手に取った本。
6人の作家さんのオムニバスで読みやすかった。初めて読んだ作家さんもいたし、新鮮な感じですんなり読み進めた。
特に気に入ったのは、『なみうちぎわ』と『ハミングライフ』。
全体的にドロドロした内容もなく、爽やかなものが多かったので、久しぶりに読書を楽しめて良かった。 -
この「好き」はどっちなんだろう
タイトルに惹かれて衝動買いしちゃいましたが…あんまりこのタイトルに合った感じはなかったよぅな。。
6人の作家さんによる短編集☆
恋愛…じゃないよぅな作品もありつつ、個人的には中村航さんの『ハミングライフ』がいちばん好きだなぁと思いました♪
ほのぼのほんわか…こぅいぅ雰囲気好きです(^-^*)
顔も名前も何もわからない相手との手紙のやりとり、、ちょっと怖くて、でもドキドキして…なんかそぅいぅ感情って心地良かったりしますし♪
でも外見を知らないからこそ内面だけで恋に落ちれるんだと思いましたし、素敵なお話でした☆彡 -
一番イイと思ったのは、中村航さんの『ハミングライフ』です!
すごいステキな話!
主人公も、小川君も、視点がイイd(^_^o)
それと、山本幸久さんの『ネコ・ノ・デコ』は、同じ作者の『失恋延長戦』を読むと面白いと思います。 -
いいとこどりのように、六人の作品が一度に読める本。
最も印象深いのは、中田永一さんの作品。深い話だけど爽やかに見える。別の合唱の話にも似た雰囲気があったような…