TENGU

著者 :
  • 祥伝社
3.21
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  • (11)
  • (7)
本棚登録 : 196
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396632687

感想・レビュー・書評

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  • 全てのまとめ方に感心、の一冊。

    面白かった。26年前、群馬の寒村で起きた凄惨な連続殺人事件。

    犯人は天狗?一人の記者が当時の捜査資料、物証から謎に迫る物語。
    序盤から読み手の想像を膨らませ、心をくすぐられる展開。

    体毛のDNA解析から有り得ない事実が浮かび上がる過程、複雑な人間関係に面白さを感じると共に 天狗から、とある国の水面下での思惑、裏工作まで巧く壮大に繋がれまとめられていることにただ感心のため息吐息。

    ラストの白い稲妻、ほんのり漂う愛が 黒一色の物語にひと匙、せつない色を添えていたのも良かった。

  • なかなか胸糞悪くなる話やったなぁ。
    最後は科学的な話とかなってきてちょっとややこしかった。

  • こーゆーの好き

  • 骨太で、社会的な描き方で途中までは期待しながら読んだ。ある部分から、えっ?えっ?となった。
    大真面目な展開だったから椅子から転げ落ちそうだった。最後の一行、何?

  • なんだかいまいち感。途中からなんとなく想像ついてくるし、伏線回収感もあまりないし。

  • 再読。
    若いころ読んだときは,オッサン小説丸出しで気に入らなかったが,他の柴田哲孝作品を読んだあとに読むと,濃縮された柴田哲孝汁の濃さを感じる。
    山小屋に住んで,リーバイスのジーンズを履いて,薪を割って,ダッチオーブンでハムを焼く主人公。
    小料理屋の若女将は都合のいい女。
    アメリカ大好きアピール,車の走行距離アピール。
    有賀さんはやっぱり「ビンゴ!」と叫ぶ。
    そして驚きの天狗の正体。
    なお,天狗の人権については大いに語られるが,ヒロインの人権については一切考慮されない模様。

  • 最後の謎解きが意外とアッサリした感じ。もう少し政府からの妨害工作とかあるかと思ったが。

  • たまたま手にとってみたらこの間読んだ森達也の下山事件に出てきた人の本だった。この人のガーバーだったりチェロキーだったりの小物や車に対する拘りは若干鼻につくけど嫌いじゃない。ストーリーもなかなか面白くて一気に読んだんだけど、ネアンデルタール人だってのは面白みに欠ける。けど、C型肝炎とか黒い痣とか伏線が放り出されたままでは?黒い痣に関しては単なる痣でいいにしろ、肝炎は。。。

  • 荒唐無稽の真相なので好みが分かれると思いますが、本書のおどろおどろしい雰囲気と、結論に至るまでのプロセスがしっかりしていたので、優れたミステリだと思います。過去のシーンから現代の真実に少しずつ近づいていく様子が鮮明に見えてくる展開は、正にミステリの醍醐味でした。真実が判明した時はちょっとした感動もので、良い余韻に浸れましたし、面白かったです。
    近平が26年前の調べる気になったきっかけがイマイチ伝わらなかったことや、9.11の件は蛇足に過ぎなかったこと、終わり方が唐突なこと等、雑に感じた点がいくつか見受けられたのが残念でした。

  • とある寒村で起きた凄惨な殺人事件。26年が経ち、当時はなかったDNA解析で犯人のDNAは人間のものではないと判明する…真相はいかに…という話。
    面白かった!ベトナム戦争、アメリカ軍部なども絡み、なんともスケールの大きい展開だったが、上手くまとまっていたと思う。

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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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