奇謀―真田幸村の遺言

著者 :
  • 祥伝社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396632717

感想・レビュー・書評

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  • あの暴れん坊将軍の中に出てくる「じい」と呼ばれる存在の側用人が真田大助の孫!ようは真田幸村のひ孫に当たり、大阪の夏の陣のあとに秀頼と共に薩摩に落ち、その後九度山に帰り紀州家に根を張る。

    なんともまぁ奇想天外な話なのですが、そこから真田の有志の話がスタート!紀州公のお手つきを得た下女に秀頼の孫の種を合わせて生まれてくるのが吉宗だから凄い!

    その後は史実にもあるが、紀州の相続争いへと発展していく。結果は当然のように知っているのだが、仕掛けているのが真田だから面白い!

  • 大坂夏の陣、父・幸村の命により逃れた大助は、打倒徳川と豊臣復活を成し遂げるべくその身をある地に隠す。そして大助の曾孫、幸真が豊臣の血統を手に策略を繰り広げていく。

    豊臣の血統・新之助をまず藩主にするための幸真の策謀、兄弟間で命を狙われる熾烈な争い。話は勢いがある感じでわくわくしました。剣戟ものを多く書いている筆者らしく、斬り合いの場面などは迫力があります。私はその辺り流し読みでしたが…。
    物語は、幸真ら真田の配下とともに、新之助が紀州藩藩主の座に着くまで。目標が打倒徳川なのにここで終わり?という、ちょっと不完全燃焼な感じがしたので、いろんな動きの末に将軍になるところまで書いてあればもっとよかったです。あと、最初から豊臣の血筋が誰とはっきり出てきてしまってるのが拍子抜けでした。実はこの子がのちの…と書いてくれたほうが盛り上がったかと思うのですが。
    ここまでして真田が豊臣に尽くす理由が書かれていませんし、思っていたのとは違いましたが、それでも一冊完結の活劇物としてなら意外に面白かったです。

  • 八代将軍吉宗に関する仮説での展開
    吉宗が実は豊臣秀頼の血を引く人物で、よく歴史に出てくる加納が真田幸村の末裔との話
    裏で暗躍し、徳川家を乗っ取るというストーリ
    実際、秀頼すらよく分からないのだから、どうでもよい話
    しかし、今回は吉宗が紀州藩主に就くまで、毒殺説には多少なりとも信憑性があるのでは

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著者プロフィール

1946年、埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。1990年「剣の道殺人事件」で第36回江戸川乱歩賞を受賞。ミステリーから剣豪・人情時代小説へと執筆の幅を広げ活躍中。

「2018年 『鬼の隠れ簔 新まろほし銀次捕物帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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