還らざる道

著者 :
  • 祥伝社
3.15
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本棚登録 : 125
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396632724

感想・レビュー・書評

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  • なぜ、被害者は二度と帰らないなどと決めたのでしょうか…。

  • 長野県と岐阜県の県境で50数年前に起こった事故。この小説で出てくる街道は昔バイクで通ったこともあり、懐かしく読んだ。郷土の描写は控えめ、サスペンスも控えめ、でも素人探偵の推察は出しゃばりくらいが、こういう題材の小説ではちょうど良い。
    冒頭で出てきた壺が最後の鍵になる辺りで読みながらの緊張感も高まるも、最後はしれっと完結。
    分岐も引っかけもないのでさらっと2~3日で読めてしまえたので本と本の間の箸休め的な位置の小説。
    ルポライターのお兄ちゃんが警察のえらいさんというのは反則w

  • 木曽を舞台にした浅見光彦シリーズです。
    あまり旅行では行かない場所を取り上げてくれていて、旅と歴史をストーリーに絡ませてくれるので内田さんのお話は好きさ!
    苦労人の一流会社会長さんの死と過去の犯罪についてのお話。
    政治家が代々稼業(家業じゃなくて稼業)な人に良い議員は少ないんじゃないか…と思いました。
    少なくとも賄賂や汚職が当たり前の時代に先祖が政治家をしていた家はそれを踏襲している可能性が高いから良くないね。

  • 【還らざる道】 内田康夫さん

    かつては林業で栄えた町・長野県の奥矢作湖から白陽インテリア会長・瀬戸一弘の遺体が見つかった。遺体の状況判断から警察は怨恨による殺人と断定。しかし捜査は一向に進まない。
    瀬戸は死の数日前に孫の雨宮正恵宛に宅急便を送っていた。その宅急便は日にち指定で送られており瀬戸の死後に正恵の元に届いた宅急便には自らの死をほのめかす言葉と共に謎の言葉も書かれていた。
    「来た道に還ることはできても、来た道は二度と還らない」
    正恵は祖父の死の原因を突き止めるべく、祖父の旧友を訪ねる。そしてそこで浅見光彦と知り合った。浅見は正恵の話を聞き、彼が本来持つ旺盛な好奇心をかきたてられて正恵と共に事件の真相を突き止めるべく行動する。捜査が進むにつれて50年前に起こった事故が俄かにクローズアップされてくる。



    わたしが読む中では二作目の浅見光彦シリーズ。この本も面白かった。
    内田さんの作品は、先に読んだ「不知火海」もそうでしたが、過去の出来事の延長上の起こる事件を題材にしている場合が多いのかな?

     

  • 津市安濃図書館。

  • 若干読んでいてストーリーが解ってしまう点があったが、すんなりと蟠りなく読めた。しかし、結末の展開が乱暴に終わっていた感があったのが残念。
    あと、林業に対する興味深さを私は感じた。

  • ちょっとねぇ・・・解決が甘い。
    親子三代にわたって犠牲になった家族、真実を明かせば保障が違ってくるなんて行って、結局あの問題はうやむや・・・飲酒運転の罪を着せられたまま・・・

  • 浅見光彦。祖父を亡くした正恵とともに探る。さまざまな過去とたくさんの人のつながりが少しずつ明らかになり、糸がほどけるように気づいていく。面白かった。林業に関わる話。戦後は林業が盛んで森林鉄道やトロッコがあった。のちに外国産材に圧倒され、手間がかかる上に利潤の上がらない、事故の多い林業は廃れた。2008/3/2

  • 2008/2

  • 浅見シリーズ。
    個人的に好きな地域、終わり方、マドンナ?等々なんですがちょっと登場人物が親子とかで出てくるのでややこしかったです。

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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