黒い森

著者 : 折原一

• 祥伝社 (2007年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ハルめめさんの感想 · 2023年11月13日]

作品が表からと裏からのお話しになっている。駆け落ちを決意した二人の恋人に届いたメール。引き裂かれた恋人たちは、樹海の奥に立つ、昔、発狂した作家が一家を惨殺したという山荘を目指す。真ん中の袋とじで真相が明らかになる。叙述としても面白いしサスペンスミステリ。

[ドクくんさんの感想 · 2021年9月21日]

本の前からも後ろからも読める構成が斬新！

特に生存者編がドキドキしやした！オチがもう少しインパクト欲しかったので⭐️4です

[摂南大学図書館枚方分館さんの感想 · 2019年1月28日]

配置場所：摂枚普通図書
請求記号：913.6||O
資料ID：50700709

★鑑賞ポイント★
前からも後ろからも読めることで有名な本です。
そのため表紙・背表紙・裏表紙もくるりと反転……
ぜひ黒い森に迷い込んでみて下さい。

[ペコリエンヌさんの感想 · 2018年5月19日]

ある事件の後、逢うことを禁じられていた恋人から携帯にメールが届いた。
『ミステリーツアーの終着点で待ってる』
そこは、かつて錯乱した作家が家族を惨殺したと伝えられる、広大な樹海の奥の山荘だった…。

表からも裏からも読めるこの一冊。面白い趣向ですね。
片側は、彼から誘いを受けた彼女の章。反対側は、彼女から誘いを受けた彼の章。
途中でひっくり返して、なるべく同じタイミングになるよう、遊び心を持って読んでみました。
不穏な空気が渦巻く山荘、異世界のごとき樹海、この世界観にどっぷりと浸りたい方は「赤い森」を読んでから
「黒い森」を読まれるのをおすすめします。どちらも面白いです。

[luckyduck5さんの感想 · 2013年10月24日]

10月に読んだ本では間違いなくワースト１、おまけに2013年のワースト1の最有力候補。

そういえば出版されてすぐ地元の図書館で借りたのだけど、「何これ？」と思って途中で返却したはず。それをすっかり忘れて今回も図書館で借りたけど、「何、これ」という感想は変わらなかった。

あれだけ思わせぶりだったのに、結局七厘と練炭ですか？ミステリとしてもホラーとしても中途半端。文章もうまくないし、これよく編集者が出版の許可を出したよね、というレベル。

図書館から借りたので失ったのは時間だけだけれど、もし購入していたら間違いなく「カネ返せ」と思っただろうなぁ。

本自体の仕掛けは面白いけれど、本そのものへの仕掛けではなくて内容で勝負するべきなのでは？折原さん。

[momotarou2さんの感想 · 2013年10月21日]

一気に読みました
話は好きじゃないけど、引き込まれるものがある。
2013.10.21

[yunahojoさんの感想 · 2013年10月9日]

アイデアが斬新なのは認めるが、別にふくろとじや反対側から読ませる作りにしなくてもいいんじゃないかなあ。普通に三章でいいんじゃないかと(^=^;
ひとこと言いたいのは独りで自殺する勇気がないなら自殺なんてするな。。。。。
10万円はらって(自分の分も入れると15万)殺したかったストーカーは哀れだなあ〜。

[poochさんの感想 · 2013年6月22日]

表側の「生存者」編、裏側の「殺人者」編とあり、最後に袋とじの「解決編」で終わるという遊び心のある本。ただ内容は凄惨な事が起きる割には面白みに欠け、のめり込めなかった。ブラックユーモア的な感があるのは嫌いではないのだけど。

[musicationさんの感想 · 2013年5月7日]

心中、おだやかではないわな…

[a-featherさんの感想 · 2012年12月15日]

生存者編と殺人者編が裏と表からそれぞれ始まり、解決編が袋とじで中央にある面白い構成の本。
樹海ツアーをあつかっているだけあって、内容はひたすら暗く気持悪い。

著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞（長編部門）を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者　自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド　完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」