百瀬、こっちを向いて。

著者 :
  • 祥伝社
3.96
  • (249)
  • (375)
  • (231)
  • (22)
  • (3)
本棚登録 : 1652
レビュー : 396
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396632977

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 百瀬、こっちを向いて。 ☆☆☆☆

    なみうちぎわ       ☆☆☆☆★

    キャベツ畑に彼の声  ☆☆☆☆

    小梅が通る        ☆☆☆☆☆

  • 「百瀬、こっちを向いて」「なみうちぎわ」「キャベツ畑に彼の声」「小梅が通る」の、4つの短編集。

    それまで自分にとって普通の存在だった人が特別な存在になっていく、恋のプロローグの物語。
    それぞれ、いろんな「嘘」が素材になって、恋が芽生えていきます。

    「嘘」の種類によりますが・・・、
    嘘を許せるか許せないか・・って、受け取り手の思慮深さにもよるだろうなぁ・・・と思いました。
    登場人物には思慮深い人が多かった。
    読んでいて清々しい気持ちになります。

    恋の始まりとしては、「そんなのあり?」・・・という普通ではないエピソードばかりですが、「ありでしょ!」と最後には首を縦に振ってしまうような物語で楽しめました。

  • クラスの中心にいる、派手なグループではなく、教室の中で、ひっそりと過ごしている。
    そんな人たちの恋愛小説。

    言い出したくても、なかなか言い出せない性格。
    もどかしくて、甘酸っぱい。
    純粋で、きらきらした青春。

    どの話も素敵だった。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-17eb.html

  • 恋愛モノ短編集。少し熱心過ぎないか?と思いながら読んでいくと、必ず種明かしがあるから面白い…種の出所は相手を想う無垢な心から。背景の新鮮さ、ほわ~ん+ピリッとした感じが…ラムネを飲み終えた後の瓶底でビー玉が弾む音が聞こえる様。お薦め。

  • 少女漫画みたいな学生たちの甘酸っぱい恋物語。
    「なみうちぎわ」「小梅が通る」いいなぁ。

  • 4つの短編集。
    どれもが設定はひどく奇抜で
    べたべたの恋愛小説の展開でもなく
    ただただ爽やかで、切ない。
    読後感はどの短編も爽やかで、微笑ましいもので
    学生時代のことをふと思い返して
    恥ずかしくも笑ってしまうような、懐かしさを感じさせてくれる。

    Twitterでフォロワーさんが、恋がしたくなる、と評価していて
    興味を覚えて読んでみたが、とても良かった。

  • 恋愛短編アンソロジーで読んだ「百瀬、こっちを向いて。」と「なみうちぎわ」が好みだったので。

    どのお話も、
    恋の結果はいまいち曖昧のままで終わるのに、
    たぶんきっと未来は明るいだろうなと思わせてくれるので、
    ホクホク幸せな読後感に浸れます。

    出てくる少年少女が地味で目立たない自分の存在感に、
    必要以上に卑屈でなく絶望もしていないので、

    その控えめさがなんかかわいかったのと、

    会話のテンポと切り返しが良くて楽しかったです。

    しかし、ネットでは中田永一=乙一って言われてますが、
    ほんとのところどうなんでしょう…

  • 素敵なキレイな、オチのある恋愛小説中編集です。他の本で「百瀬」と「なみうちぎわ」は読んでいました。ほとんど無名の作家さんなのにこのラインナップの中で凄いなぁ、いやむしろ中田さんっていいじゃないですか!と感じてたら正体を聞いてびっくり。ここはもう皆が知ってるってことでネタバレチェック付けなくてもいいでしょうか。

  • そんなに存在を消さなくても、自分を責めなくても、いつか特別と言われる日が必ず訪れるはずだと思えた。

  • 『百瀬、こっちを向いて。』
    タイトルが秀逸。ラストが秀逸。
    そこでこの言葉なのか、と思う。
    「」をつけないでかかれたその一言がすごく染みた。
    カップルじゃない同士の現在の会話と、過去の回想が交互に現れ
    先がどうなるんだろうと否応なく引き込まれる。
    神林先輩とほおずきの使い方、いいな。
    それに読み終えたあと、最初の部分読むと神林先輩は何もかも知ってた感じ。わお。
    作者は乙一という噂はあるが、田辺が愛知の大学ってあるからそうかもしれなくもない。どっちでもいいけど。

    『なみうちぎわ』
    この前、「LOVE or LIKE」で書いたから略。

    『キャベツ畑に彼の声』
    …だまされた!出だしとラストで。
    若干ミステリの枠組みでもいいんじゃないのか、と思う。大袈裟だけど。
    読んでて初夏の爽やかな青の空がずっと浮かんでた。
    さわやかだなーいいなー。
    作中、主人公が「なみうちぎわ」を読んだんだなと思わせる描写(たき火&1モル燃焼熱393キロジュール)がある。
    これは宣伝や作者の遊びではなくて、調べたことをもう一回著書の中で披露したかっただけなのではと思わなくもない。

    「小梅が通る」
    ナルトにカイジが出てくるなんて…作者若いな。てかジャンプ好きだよな。
    うまれてきてごめんなさい、って作中に出てくるし、やっぱ作者は乙一かもなァ。。。
    ポンポンとした会話のテンポ、女の子の切り返しが読んでて気持ちのいい作品。
    若干、そうゆうとこが「なみうちぎわ」にも似てるかな。

    【総括】
    全部読みやすく、鼻につかず、アタリだった。
    でも『百瀬~』が一番。
    まだ、どんな恋愛小説の作風が定まってないなかで思考錯誤しながら書いたような、ひた向きな感じがいい。
    人間レベル2(※この表現が…やっぱ、ぽいかも)で薄暗い電球の明るさしかないって卑下してる主人公が、自分を守るために恋愛にものすごく脅えてる主人公が、百瀬に惹かれてってちょっとだけ踏み出して悩んだりがんばったりする姿に、じんときた。

全396件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1978年福岡県生まれ、2008年『百瀬、こっちを向いて。』でデビュー。他の著書に『吉祥寺の朝日奈くん』『くちびるに歌を』『私は存在が空気』。別名義での作品も多数。

「2017年 『僕は小説が書けない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

百瀬、こっちを向いて。のその他の作品

中田永一の作品

ツイートする