百瀬、こっちを向いて。

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 1809
感想 : 413
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396632977

感想・レビュー・書評

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  • キュンキュンしたぜ(*・ω‐)☆

  • 短編4つとも青春恋愛ストーリーなんだけど、実はいろんな伏線があって、あっと驚かされる。ダークさがないからこれは乙一名義では出せないなとは思うけど、根っこは変わらないのかなと思った。

  • 者はホラー作家の乙一、らしい そっちの作品は読んだことないけど、人を驚かせるような、肝を冷やすような仕掛けがどの短編にもある 登場人物の女子が甘ったるくないのがいい この短編の中では、表題の「百瀬、こっちを向いて。」が一番

  • 素敵な恋愛小説だった。
    特別恋に積極的な子たちが登場する訳ではなく、時に奥手で自信がなくて……でも少しずつ恋を自覚して前に進んでいく。甘酸っぱい青春短編集で、読んでいてとてもすがすがしい気持ちになった。

  • 「百瀬、こっちを向いて。」中田永一◆尊敬する先輩からの頼み事は、二股を隠すために自分の彼女の彼氏のふりをすることー(表題作)。日陰で咲く植物に陽が当たり、瑞々しく輝き出す瞬間をとらえた4編。各話に仕込まれた一捻りが非常によく効いていて飽きさせず、ただの恋愛小説と括るのは勿体ない。

  • こんなときがもどつてきたらいいな!

  •  読書から遠ざかっていて、しばらくぶりに本棚に入れました!

     向井理くんが出演している映画の原作。残念ながら地方ではまた公開されていなくて・・その前に。
     「百瀬、こっちを向いて」のほか「なみうちぎわ」「キャベツ畑に彼の声」「小梅が通る」サクッと読める4作からなる短編集。

     色に例えるなら共通して『あお』かな。

     青春の、何かしらコンプレックスを抱えて生きているあの頃の・・どこかモヤモヤ、フワフワとして感じがよみがえってくるよう。
     年を取ると、それが恥ずかしいぐらいたわいもないことだったり、実は自分の武器になることだったり。心持ち、気分が若返りました(笑)
     

  • 4つのお話。どの話も読みやすくて、優しい登場人物ばかり。若者たちはさらりと、からりとしている。だからか、感情を引きずることなく、するすると読めた。

  • 表紙のデザインに惹かれて読みました。表紙と同じく、飾らなくて眩しくて、痛々しいほどの真っ白で影を隠したような、何かを隠す白さでした。
    暗くて切なくてつらかったけどその痛さがいい。特にラスト。元から花言葉が好きだったこともあり、はっとさせられました。神林先輩視点だとどうなっていたんだろう。みんながみんな、切ないです。
    乙一の別名義ということを抜きにしても名作だと思います。当時友達に薦めたのにいい反応が返ってこなくて悲しかったなあ。

    私も人間レベルが低いなか高校に通っていたので共感するところがあったんだと思います。
    表題作以外もおもしろかったのだけれど、あの切なさに全て持っていかれました。
    映画も観に行こうと思います。

  • 凡庸な外見と性格、コミュニケーション能力も低く、人間レベル2の相原ノボル。

    学校一の美少女である神林先輩の恋人は、ノボルが小さい頃から親しくしている宮崎先輩だったが
    彼は百瀬とも付き合っており、神林先輩の疑いの目をそらすためにカモフラージュとして、百瀬と付き合っている設定になることになってしまったノボルの募る想い。

    他短編。

    昏睡状態から5年を経て目覚めた姫子と年下の小太郎。
    国語の教師兼作家をしていることを見破った久里子の恋。
    外見を気にしている柚木に素直な気持ちを見せてくれた寛太。

    あれだね。中村航みたいな感じ。
    しかし乙一だったのか…
    これを読んでキュンキュンできないくらいに、私はオトナになってしまった)^o^(何

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著者プロフィール

1978年福岡県生まれ、2008年『百瀬、こっちを向いて。』でデビュー。他の著書に『吉祥寺の朝日奈くん』『くちびるに歌を』『私は存在が空気』。別名義での作品も多数。

「2017年 『僕は小説が書けない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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