厭な小説

著者 : 京極夏彦
  • 祥伝社 (2009年5月14日発売)
3.56
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  • 本棚登録 :1156
  • レビュー :233
  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633165

厭な小説の感想・レビュー・書評

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  • 簡単にいうと、厭な人間が出てきて厭な出来事が起きる作品です。

    人間の厭な感情を浮き彫りにした描写に加え、奇怪な出来事が読み進めるごとに徐々に日常に入り込んでくるような感覚がとても厭でした。

    いちいち共感のできる嫌悪感なのですが、日常生活で普通に感じうる部分も多く、それを文章化しているのはさすがといったところ。
    結局、奇怪な事件は解決もせず、何なのか分からず、オチがつかない終わり方なので、その辺も計算された厭さなのでしょう。
    過激な不快さではなく、じわじわくる感じで、気が付くと深みにはまっているのがまた厭ですね。

    これらの話はどれも怖くて、汚くて、気味が悪くて、得体の知れないという、そんな話ばかりです。
    とここまで書いてみて、なんだこれって人間そのものじゃないかと思いました。

    本を読むことで一番厭なのは、全く面白くないことなのですが、この作品に関してはそれはありませんでした。
    しかし、こんなに厭な話が、こうして読み進められるクオリティなのは果たして歓迎すべきことなのか。




    厭だ。

  • 厭な気分になりたいときに

  • 「世にも奇妙な物語」のようです。
    それにしても、京極さんは生理的嫌悪を描くのがうまいなあと思います。思わず「厭だあ」と言ってしまう描写。でも登場人物すべてが厭な目にあうのですが、最終的に彼らは「発狂した」と定義されるのはどうなんだろうと思った。生理的嫌悪を受け止められなくなると「発狂」につながるのだろうか。この点が不満。
    私は出張中に読みました。作品最後の登場人物も出張中に読んでいるという設定だったのでちょっと厭でした。

  • 厭すぎる話が盛りだくさん。
    図書館で予約して借りて読んだのだけれど、
    あまりにも本が汚く驚いたものだが、
    こういう装丁にしてあったという。(笑
    全体的に良い具合に煤けていたり、
    ページの間に死んだ「蚊」が挟まっていたり・・・。
    ギャ~って思ったら印刷じゃん。

    どの厭な話にも共通して出てくる深谷氏。
    こういうのって好きだなぁ。
    傍観者であり脇役だった深谷氏にも、
    最後の話でものすごい厭な事件が起こったりして。

    個人的には「厭な彼女」が一番イヤ。
    こんな人につきまとわれたら・・・。
    頭おかしくなっちゃいますよね。

  • タイトルにぴったりの本の装丁、なんだか持つのも厭な感じがしますが、内容もタイトルとおり厭な内容です。厭な彼女はこれでホラー映画になりそうな感じもしますね。

  • 老人の話だけはとてつもなく嫌だったけど、何だかんだ言って面白かった。
    でも、実際自分の身に起きたらと思うと…

  • カフカの「変身」的な厭な後味の悪い小説。むちゃくちゃ嫌なのに続きが気になる。で、気がつくと読み切ってしまったが、やっぱり後味悪い!どういうことだよ……。

  • タイトルの通りで容赦ない。吃驚する。臭い。痛い。気持ち悪い。生理的に無理。よりどりみどり。嫌だ、厭だ。見事な程に。

  • 上司におすすめしてやりたい一冊。

    「厭な彼女」が一番好きかな。

  • 初出リスト
    厭な子供 『小説NON』  一九九九年二月号
    厭な老人 『小説NON』  一九九九年八月号
    厭な扉  『グランドホテル』一九九九年三月刊(廣済堂文庫アンソロジー)
    厭な先祖 『小説NON』  二〇〇二年十月号
    厭な彼女 『小説NON』  二〇〇八年十二月号
    厭な家  『小説NON』  二〇〇九年二月号
    厭な小説 書き下ろし

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