- Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396633226
作品紹介・あらすじ
「開発保留地区」-それは十年前、3095人の人間が消え去った場所。街は今でも彼らがいるかのように日々を営んでいる。あの感動から3年-"失われた時"が息づく街を舞台に描く待望の長編。
感想・レビュー・書評
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非現実の世界であるが、とてもリアル。
10年前に突然消えてしまった3,095人。
そして大切な人を失い、残された人々。
それぞれの思いを引きずりながら過ごしてきた。
章ごとに主人公が変わるが、みんな新しい出会いがある。
最後には、それまでの登場人物たちがキレイにつながっていくのが気持ち良い。
静かで暖かい恋愛小説でもあるが、結末はちょっとSFっぽい。
「失われた町」を読んでいないので、今度読んでみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
しあわせな気分になれるそれぞれの恋だがそれは『失われた町』と同じ世界ではあるもののここでは消失した3095人の住民がいるものとして街が運営されており実際どこかに存在している気配を感じる哀しい十年間を抱くゆえでもあり、その気配も薄れてきた今、恢復の絆でもある。
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「開発保留地区」は10年前に三千人以上の人が一瞬でいなくなってしまった場所。
しかし、その人々が存在するように図書館では本の貸し出し記録があり、ラジオ局には葉書が届く。
ファンタジックな内容。 -
この人の本は全般的に暗ーい印象。どんよりとずーっと曇り空のような、いつまでも心が晴れないそんな本ばかりです。
鬱屈とした人だったらますます暗く落ち込むんじゃないかと思うわ。どうしてこんなに暗いのかはわからないけど、もう今にも霧の中に迷いこみそうなくらいに暗い。
前途多難、因果応報、暗雲、そんな言葉がぴったりの小説家。笑笑
内容は少しほっこり恋愛とか入ってるはずなんだけど、全体通して見て、やっぱ暗い。なんかわからんが何千人も一気に消えた街が主役なんだけど、とにかく印象が暗い。
描き方なのかな?すごい不幸とかそういうのもない、淡々とその街でそれぞれの生活を描いてるだけなのに、常に濃い霧の中のような小説です。
不思議。内容は割とハッピーエンド?っぽいんだけどな。 -
147:三崎ワールドの集大成。過去作品に登場したキーワードが散りばめられていて、ずっと読んできた身としてはとても嬉しいです。失われること、つながること、新たな一歩を踏み出すこと、場所との関わり、思うことのエネルギー。三崎作品に共通するテーマが丁寧に描かれています。じんわり温かい読後感。
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2016 11/25
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全ての章でカップル成立してる。
事件の原因がというか設定が意外とSF。 -
10年前に3095人が突如消えた街
その街では未だに消えたはずの人が図書館で本を借りたり、ラジオ局に手紙が届いたり、一部の人にしか聞こえない鐘の音が聞こえる
前半の話は純粋に人の想いにひたれる
解決編というか、種明かしの話はどうなんだろうね?
一応は謎は謎のままの余地はのこしてあるけど・・・
でも、種明かしの話なのにクオリティが高く、これもひとつのお話しとして楽しめる
エピローグもこの後の展開を想像したくなるような終わり方でよい -
だいぶ前にこの人の作品を読んだ。ファンタジー要素があり、おもしろいんだけど、結論がよくわからない。
ちょっと惜しい気がする。 -
何かもやもや