木暮荘物語

著者 :
  • 祥伝社
3.58
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本棚登録 : 3851
レビュー : 663
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633462

作品紹介・あらすじ

小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年。空き室あります!安譜請ですが、人肌のぬくもりと、心地よいつながりがあるアパートです。うまい、深い、面白い。三拍子揃った会心作。

感想・レビュー・書評

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  • 木暮荘の住人や、それに関わりのある人たちの短編集。
    性がテーマのお話で、女子大生から会社員、老人、熟年夫婦など、色々な世代・年齢の人たちが抱えている性の悩みが描かれる。
    女子大生の光子が、赤ちゃんが産めない体なのに、ひょんなことから1週間、友人の赤ちゃんを預かることになってしまい…という話、胸が痛くなった。。

  •  熱いコーヒーを飲み、ラジオから流れる甲子園《こうしえん》の試合の様子に耳を傾けた。西のほうでは雨は降っていないらしい。佐伯さんは、愛媛《えひめ》代表は故郷の宇和島《うわじま》の高校だと言って、試合経過に一喜一憂した。 (P37)
     並木が現れてちょうど一週間目の日曜日に、三人で神宮《じんぐう》球場へナイターを見に行った。金もないのにどうやって手に入れたのか、土曜の晩に並木が人数ぶんのチケットをローテーブルに並べ、繭と晃生を誘ったのだ。
     ヤクルト対中日戦だった。三塁側の外野席はそこそこの入りで、頻繁《ひんぱん》にまわってくるタンクを背負った売り子を呼び止めては、三人で思うぞんぶんビールを飲んだ。
     晃生は中日がヒットを放つたびに立ちあがった。選手の名も妙によく知っていた。 (P37)

  • 日本人って、性のことになるとちょっと身構えてしまい、食や仕事や遊びなどと同じ視線で語れない国民性があるような気がします。
    だけど、この物語は、人々が普通に食事をとるように、仕事をするように、遊ぶように、性のことも交えた日常生活を切り取っている。ヘンにエロでなく、そうかといって特別扱いするのでもない。そのバランスが気持ちいいです。

  • さすがに短編も上手いもんだなあ!
    木暮荘と言うくたびれかけたアパートに暮らす人々のそれぞれの人生が面白くて悲しいくだりに時にほろりとなる。これまで読んだ三浦しをん物とは毛色が一味違うので好き嫌いが別れるだろうけど、上手い具合に7編が繋がり合っていて読後感がとても良かった。一昔前の作品だけれどオススメです♪

  • 表紙と題名につられて読んでみたが、いい意味で裏切られた。読んで良かった。

  • Y

  • 小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年のアパート『木暮荘』の住人とそれに関わる人たちの連作短編集。

    「性」が共通するテーマだけど、
    爽やかだし、
    笑えるし、
    ほんわかとするし、
    面白かった。

  • 傑作。爆笑。特に、「心身」は腹抱えて笑わせてもらった。でも「ピース」では光子の気持ちを考えたら泣けて泣けてしょうがなかった。

  • ぼろアパート・木暮荘の住人またはその周囲の人物のちょっとおかしいけど、生々しいお話。

    ・シンプリーヘブン
    ・心身
    ・柱の実り
    ・黒い飲み物
    ・穴
    ・ピース
    ・嘘の味

    放浪癖のある元カレが訪ねてきて、三角関係に陥る花屋の店員や、友人に触発され性欲を抑えられない老人大家など。。。

    人が生活するうえで必要な欲求が生々しく描かれているものの、ちょっとずれていて、かつ、人々のつながりを感じてしまう作品。

  • 絶対あり得ない、はずだけど、神崎とミツちゃんの関係が良かった。
    軽くさらっと書かれているけど、登場人物みんな生きてた。

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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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