木暮荘物語

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633462

感想・レビュー・書評

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  • 舟を編むを蔵書しているが積読状態で、三浦しをんさん、初読み。
    木暮荘に暮らす住民とそれを取り巻く人達の話。じゅうみんが皆、それぞれに濃いけれど、素敵。
    人には3大欲、食欲、性欲、睡眠欲。
    私はお腹が空いたり、眠いときは無口になる。性欲がみたされないからといって、無口にはならない。
    そして、お腹すいたら、おなかすいたーと、高らかに叫び、眠いときは、眠いと叫ぶ。
    性欲だって同列なら対応は同じでいいけど、やはりそうじゃなく、性欲は一人では満たされないからちがうのか?
    木暮荘の住民がひとつの家を作り、助け合って暮らす姿がいい。住んでみたいなと思う。
    ひとりひとりの住民の悩みをみんなでそれなりに解決しながら、尻切れトンボにならずにすすめるのがいい。元気をもらった。


  • 大家の木暮さん、おじいちゃんになってもセックスしたくなったりするんだなぁ、わいまだ四十代やけど全くそんな欲望なくなってしまったなぁ。

    そして木暮装の住人は癖が強すぎるから住みたくはないですなぁ。遠巻きに見てる位が丁度良さそう。

  • かなり、年期の入ったボロアパート「木暮荘」
    そこに住む人たちの「性愛」についてのお話。

    かなり、初めは衝撃的だったが、人それぞれの恋愛を垣間見てるようで、少し恥ずかしい気持ちが…(゜゜)~

    みんな、個性的過ぎて驚き、ひいてしまうところもあったが
    このような生き方もありなんだなあ・・・と感じられる所もあり
    笑いあり、面白さあり、深さありの三拍子です(●^o^●)

  • 木暮荘の住人や、それに関わりのある人たちの短編集。
    性がテーマのお話で、女子大生から会社員、老人、熟年夫婦など、色々な世代・年齢の人たちが抱えている性の悩みが描かれる。
    女子大生の光子が、赤ちゃんが産めない体なのに、ひょんなことから1週間、友人の赤ちゃんを預かることになってしまい…という話、胸が痛くなった。。

  • おんぼろアパート・木暮荘の住人、それに関わる人達の話、連続短編集
    変な話、ひたすら性の話。でもあっけらかんとしすぎて、エッチっぽくないような…どうなんだろう?

    短編集ですが、密につながっているお話。
    うまいな、と思うけれど、
    私はあまり好きではないです。

  • 図書館より
     おんぼろアパート『木暮荘』の住民たちやそれに関わる人々の姿を描いた連作短編集。

     登場人物や話の設定など、各短編のほとんどがどこかずれている感じがするのですが、それがあまりぶっ飛んでるように感じられず、実はこういう人たちってどこかにいるんじゃないか、こういう事件って起こってるんじゃないか、と思わされました。たぶんフィクションと現実のちょうどいい狭間にある小説なのだと思います。

     文体や登場人物の雰囲気から作品全編にわたってほのぼのした雰囲気を漂わせているものの、全体的な話のテーマとしては男と女のなかなかに生々しい話が多いです。でもそれが不思議と下品なところまでいっていない。これも著者がギリギリのラインを分かってらっしゃるのだと思います。

     登場人物たちに人としての暖かみが感じられたのも、話の内容の割に爽やかさを感じた理由だと思います。

     

     

  • 木暮荘という古いアパートに住む人、取り巻く人々のお話。短編が7本なので読みやすかった。どの話も少し性に関する表現が入っている。現実社会に有りそうでなさそうな話の数々。

  • タイトルから想像したのは、駅に近い古ぼけた安アパートの人情物。
    それを見事にくつがえしてくれた性をメインに、生きること、命の誕生、人の優しさをちりばめた笑いあり、涙あり、こんなのあり!?って思える住人たちのストーリーが、展開されようとは予期しなかった。
    中でも「ピース」は秀逸だった。

  • ぼろアパートの住人周辺を主人公にした短編集。軽く読みやすいし、面白くないわけではないけど、もっと読みたい深みは私にはなかった。

  • 築数十年の木暮荘にはこの古い佇まいを好む人々が住んでいる。住んでいる人にスポットをあて短編集になっている。それぞれが色んな思いで暮らしている。実際、ありそうでなさそうで面白い。

著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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