- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396633592
作品紹介・あらすじ
恋人の娘を誘拐する男、ストーカーに恋する女、いつも禁断の恋を妄想する教師…。ちょっと度が過ぎているけれど、本人たちは大真面目。純な気持ちが微笑ましい、まだまだ大人になれない男と女の恋物語。
感想・レビュー・書評
-
ちょっとへたれな「モラトリアム」な恋愛が描かれた連作短編集だ。
各短編ごとの主人公は違うけれど、薄くそれぞれの人間関係がつながっている、という趣向になっている。
恋愛、の一途さや、ばかばかしさや、だけどいとおしい何かが詰まっているように感じた。
「やさしい太陽」のラストの言葉、ちょっとほろっときてしまった。
どうしようもなく愚かでも、人を好きになるって切ないよなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リレーのようにひとつの物語では脇役だけど、次に話では主人公ーといったふうに物語が語り継がれる。
よく言われる誰もが自分の人生において主人公・・・まさにそのまま。
誰もがちょっとヘタレで、困ったところがある。
けれども、そんなところも含めて愛しいと思わせてしまうのが、人間そのものということではないだろうか。
ま、最もヘタレぶりが素晴らしすぎて、箸にも棒にもかからない人というのもたまにはいるだろうが。 -
これを純愛と呼ぶのか?みたいなものもあり。作中の登場人物がリンクしていく連作短編集。
-
甘々すぎず、いい短編集だった。
暖かな気持ちになった。 -
純愛。
激しく強烈ではない、さらさらとした純愛。 -
2013.02.25読了
-
コメディだったり、切なかったり、どこか変わった人たちの純愛
-
読みやすい短編。悪い人は出て事ないので、読んでてほんわかな気持ちになる。
-
不思議な展開の物語ばかりが並ぶ。前述の物語と少しだけかぶるところがあって、最後までつながっていくという構造。
椰月美智子作品は実は初めて読んだ。ショートストーリーではなく長編を読んでみたい。