純愛モラトリアム

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 232
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633592

作品紹介・あらすじ

恋人の娘を誘拐する男、ストーカーに恋する女、いつも禁断の恋を妄想する教師…。ちょっと度が過ぎているけれど、本人たちは大真面目。純な気持ちが微笑ましい、まだまだ大人になれない男と女の恋物語。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっとへたれな「モラトリアム」な恋愛が描かれた連作短編集だ。
    各短編ごとの主人公は違うけれど、薄くそれぞれの人間関係がつながっている、という趣向になっている。
    恋愛、の一途さや、ばかばかしさや、だけどいとおしい何かが詰まっているように感じた。
    「やさしい太陽」のラストの言葉、ちょっとほろっときてしまった。
    どうしようもなく愚かでも、人を好きになるって切ないよなぁ。

  • リレーのようにひとつの物語では脇役だけど、次に話では主人公ーといったふうに物語が語り継がれる。
    よく言われる誰もが自分の人生において主人公・・・まさにそのまま。
    誰もがちょっとヘタレで、困ったところがある。
    けれども、そんなところも含めて愛しいと思わせてしまうのが、人間そのものということではないだろうか。
    ま、最もヘタレぶりが素晴らしすぎて、箸にも棒にもかからない人というのもたまにはいるだろうが。

  • これを純愛と呼ぶのか?みたいなものもあり。作中の登場人物がリンクしていく連作短編集。

  • 甘々すぎず、いい短編集だった。
    暖かな気持ちになった。

  • ほっこりしたりジーンとしたりする話があり、涙が出ちゃう話もあり。だけど、えーそれやばいって、うわっキモっ、いやーこの主人公に全然共感できないわー、という話もあり。前半はいい感じだったのになぁ。 優しすぎるダメ男と、頑張って別れたけど、結局次もダメ男と付き合っちゃったりするんだよなー、とか思ってしまって辛い気持ちになったw

  • 純愛。
    激しく強烈ではない、さらさらとした純愛。

  • 2013.02.25読了

  • コメディだったり、切なかったり、どこか変わった人たちの純愛

  • 読みやすい短編。悪い人は出て事ないので、読んでてほんわかな気持ちになる。

  • 不思議な展開の物語ばかりが並ぶ。前述の物語と少しだけかぶるところがあって、最後までつながっていくという構造。
    椰月美智子作品は実は初めて読んだ。ショートストーリーではなく長編を読んでみたい。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2002年、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』でデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞、17年『明日の食卓』で第3回神奈川県本大賞、20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞。『明日の食卓』は21年映画化。その他の著書に『消えてなくなっても』『純喫茶パオーン』『ぼくたちの答え』『さしすせその女たち』などがある。

「2021年 『つながりの蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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