陣星、翔ける

著者 : 宮本昌孝
  • 祥伝社 (2011年10月26日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633752

作品紹介

将軍足利義輝より百万石に値すると激賞された、天下無双の武人、魔羅賀平助。刃渡り四尺の大太刀と傘鎗という武器を携える彼を、人は「陣借り平助」と呼ぶ。桶狭間、川中島など天下に聞こえる戦いで第一の大手柄を挙げたという強者だが、白米が大好物で女子には弱い。愛馬・丹楓とともに諸国放浪を続け、多くの大名たちに請われても仕えず、気が向いたときにだけ劣勢の陣に味方していた。そして、近江、信濃、駿河と行く先々で待ち受ける戦国の罠。最強の男・平助、陣の行く末は。

陣星、翔けるの感想・レビュー・書評

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  • どうしても比較対象の人物が登場してしまうという作品は珍しく感じる。シリーズものはもちろんだし、同じ作者であれば似た感じもあるのだが、作者は違うが時代背景が似ているためにどうしても頭の中に「前田慶次」が浮かんでしまう。

    「陣星、翔ける」

    魔羅賀平助こと陣借り平助の第3弾となるこの作品。 丹楓という牝馬で戦場を駆るという設定からして面白いそして宮本先生の大好きな剣豪足利義輝より拝領されて名刀を振り回し戦場を駆け抜ける。ストーリーは完全に正義の味方と言った感じで、強きをくじき弱気を守るんですよね~完全に花の慶次のコミックが頭に浮かんでくる。

    平助の「義」はどうしても慶次の「傾く」というのが被ってしまうのだが、無謀な戦いであっても敢然と義を貫く平助の姿は美しい。2011年から作品が止まっているのが寂しい限りです。

  • 魔羅賀平助にまつわる5編。平助の女性への優しさが感じられる話だった。鵺が優しくしてくれるのも近いと思う。

  • 「陣借り平助」シリーズ、三作目。

    相変わらず痛快。ただ、今回の平助はよく女子に騙される(苦笑)。女子に弱い平助だが、その方が男子の人生は愉しいと言い切ってしまうところに彼のオトコっぷりを窺える。
    「剣豪将軍義輝」や「海王」とかでは騙し騙されの連続で、面白いながらも終始胸の痛い展開が続くが、このシリーズは安心して読めるところがイイ。最後は松永弾正ともう一度一戦交わしてくれるのかしら?平助には是非とも義輝の仇を討ってもらいたい。

  • 「陣借り平助」シリーズの第二作。戦国の世に現れたマラッカ生まれの混血人にして愛馬・丹楓とともに諸国放浪を続ける平助。多くの大名たちに請われても仕えず、気が向いたときにだけ劣勢の陣に味方しては百万石に値すると言われた最強かつ白米が好きで女に弱い男の物語。

    と、まあ何とも支離滅裂で荒唐無稽と言っても良い人物設定は過去の著作「剣豪将軍義輝」「海王」「風魔」ともどこかで繋がっているのはご愛嬌。第一作では戦での活躍もさることながらその生い立ちの秘密を説くことで覆い隠してきた違和感が今作を読むことで何となく判ったような気がする。

    つまりその荒唐無稽な人物設定が必ずしも活かしきれて居ないと言うか持て余し気味に感じられるのだ。混血で日本に来て数年というのに、武士の心がわかりすぎていたり、戦国の世の中に詳しすぎたりと、気になると言えば気になる。荒唐無稽な人物であればこそ戦国の歴史を書き換えるような活躍を描いても良いのではないだろうかと思うし、現に「海王」や「風魔小太郎」では出来ているのだ。それでこそ時代小説のファンタジーだろうとも勝手に思いこんでしまう。

    宮本昌孝は好きな時代小説作家なだけに次作以降に期待だ。

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