- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396634117
感想・レビュー・書評
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高校野球部のチームメイト、かつてのエースの宇土がプロ入りした先の有名監督の殺害容疑で逮捕された。犯行は否認しているが不利な条件の中新米弁護士の中垣が他の仲間達の力も借り法廷に挑む。現在の事件の過程とかつての野球少年達の熱い日常が頻繁に入れ替わって語られるので慣れるまでちょっと混乱。しかし法廷での堂々とした対決やある理由から甲子園を目指して一丸となる所までいくと先がどんどん気になって読み進めてしまった。事件の真相の鍵が唐突に出てきて拍子抜けたけどそれが気になっていたエピソードに繋がり友情の尊さに胸が熱くなった。事件はむしろオマケだなこれ。
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2016.01.28
また一つ新しい作家に逢えた。清々しさが残る法廷ドラマ。青春と仲間と信じることと。最後にわかるピッチャー宇土の怒り。彼を救う新米弁護士のリリーフ中垣。弁護士は裁くのではなく救うのだと。この作家「佐藤青南」を読んでみよう。今回は題名に惹かれて借りてきたのだが•••。 -
法廷モノの部分で一体どうやって無罪を勝ち取るのかとワクワクしながら読んでいたら、こう来るのかという感じでしたね。
個人的にミステリーとして、まだまだ目新しさを感じさせてくれる作者には非常に好感が持てました。 -
殺人容疑で逮捕された元野球部のエースと、控え投手だった新米弁護士。高校時代の回想と外周から一歩ずつ踏み締めていく事件。難しくはないけれどさらさらと表層をさらうような読み方になってしまった。やわやわとした触れ方で事件はあまり印象に残らない。後半の裁判シーンはテンポが良くて凝縮されていて引き込まれた。
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面白かったー。この人、やっぱすごいや。
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#読了。
新米弁護士中垣が担当する殺人事件の被告人は、高校野球部のチームメートのエース宇土。訳あって高校時代に絶交してしまった者たちが、宇土の無実を信じ走り回るが・・・
青春ミステリーとして熱いものはあったが、スカウトの目が節穴ではないというような描写がありながら、それは・・・という気がしなくもない。冒頭のタバコの件がそこに落ち着くとは思わなかった。