- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396634179
感想・レビュー・書評
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シリーズとは知らず。
震災の記録だった。 -
探偵神山の最新シリーズ。東日本大震災の被災地からの様子を刻々と丹念に追いながら進む物語。大金横領と殺人の嫌疑のかかる男性を負う神山の足取りも辛い。震災のことを描きながら、書かれているのは原発に対する思いだったように感じた。
柴田さんの真実にはいつも恐怖が寄り添う・・・ -
2015.05.18
東日本大震災の状況を見事に書きながら、その中を失踪する議員秘書を追いかける私立探偵。震災の描写と人々の悲しみ、苦しみ切なさを訴えながら解決に向けて動く探偵。
震災の記録としても良くわかる本だ。 -
3月-10。3.0点。
神山シリーズ。ある弁護士が、代議士秘書へ転身し、
同僚の秘書を殺害の上、6千万円持って逃亡。
逃亡先で東日本大震災に。
大きな裏があり、秘書を追う女性も現れ。
まあまあ。次作も期待かな。でも暗いな。相変わらず。 -
神山シリーズ。
東日本大震災直後の東北で,6000万円を横領して逃走している議員秘書を探す話。
震災・原発事故のドキュメンタリィ風で,公道レースも淫らな聖女ヒロインもないが,被災地のリアリティある書き方と,救いのある終わり方はよかった。 -
探偵・神山健介シリーズの第五作。相変わらず面白い。物語は東日本大震災の発生した2011年3月11日のいわき市で始まる。同僚の議員秘書を殺害し、6000万円を奪い、逃走した坂井保邦を追って、神山健介は愛犬のカイと共に沿岸の被災地を北上する…
このシリーズはシリーズを重ねるたびにスタイルを変える探偵小説で、今回は大きな社会問題を題材にしている。東日本大震災、原発事故の描写がドキュメンタリー作品のようにリアルであり、現実と虚構の境目が分からなくなるほどだった。
これだけ東日本大震災と原発事故の現実を描いておきながら、最後にどんな答えがあるのか興味深かったが、十分に納得のいく答えが用意されていた。
また、東北地方に住む者には馴染みのある地名や店名が登場し、ストーリーの面白さと相まって、最後まで面白く読む事が出来た。 -
同僚を殺害し、6000万もの大金を持って逃げる男。
逃亡中に大震災に遭遇し、男は被災地を北上する。
震災や被災地の様子がリアルに伝わってくる。
だが、男が殺人を犯した動機がはっきりしない。
事件も震災もと書いた結果、詰らなくなってしまったような気がする。