- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396634193
感想・レビュー・書評
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人情物。肩ひじはらずにさくっと読める。
けど、じんわり後から効いてくる。
いろんな夫婦の形があって、それぞれの夫婦がお互いを思いやる事ができていれば、多少喧嘩してもうまくおさまるんだろうね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
又兵衛とおいせの夫婦がいい感じ。
周囲の人々のトラブルへの対応も温かくて
人情味がある。
彼らが最後に出した答えにも嬉しくなる。 -
ほのぼのとした夫婦はこうでなくちゃという夫婦愛が伝わってとても読みやすいお話ばかりでした。
又兵衛が「おいせお前の人別を入れるぞ・・・・・・」このくだりは最高ね -
ちょっとお節介かもしれないくらいの又兵衛とおいせ夫婦がとても良い。江戸時代の懸命に生きる庶民の暮らしがよくわかる人情話。いつの時代も互いを思いやる気持ちが夫婦も親子も大事だと思う。町医者の岡田策夫婦が特に好き。こういう歳の取り方をしたいものだ。
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先日 「能」の本を読んだところだった。
そう、昔は、結婚式の時に、高砂を謡ったものであった。
表紙をいているだけで、読んでみたくなるような、少し年を召した夫婦の結婚式、お披露目式なのだろうか?と。
なくて七癖 あって四十八癖
宇江佐真理氏の描く下町、人情話。
幸せの感じ方は十人十色。
今と同様に、遺産問題、バツイチには、名だけの夫婦の方がいいのかどうか?
6話 とも、日本橋堀留町の会所の管理人となった又兵衛とおいせ。
口は悪いが、仲の良い夫婦。
これから、このシリーズが、、、、と、思っていたのに。
下町人情時代小説で、どこでもありそうな話が、出て来るところが、この人ならではの小説である。
最後の終わり方にしても、毎度、明日は、いいことがありそうな気分にさせる終わり方をするところが憎いし上手い。 -
宇江佐真理さんの著書を好きな理由。
希望のある終わり方をする物語だから。
映像が読んでる間、想像できるから。 -
こういう落ち付いた夫婦が祝言をあげるのは、なかなか大変でしょうね。
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他の作品より飛びぬけて面白いという事はなかったけど安心して読めました。
最初からラストが透けて見えるのが薄味に感じる原因のひとつかも。 -
L
新しいシリーズですか。
会所を預かる夫婦が関わる話。
夫婦で町の厄介ごとを始末するあの木戸番夫婦と同列かと思いきやこちらは男と女の関わりネタばかり。
木戸番は独り身女をしみじみした様子が書かれていたので、どちらかというとこちらのほうが軽め。
どうも宇江佐作品といえば江戸っ子ちゃきちゃき、女もめっぽう強めなイメージなので、それに比べれば物足りない。
年季の入った事実婚夫婦は動きも多くないし。
もっとめらんめぇ言葉が読みたかった。 -
隠居して堀留町の会所の管理人になった又兵衛とおいせ。夫婦の元には町内のいざこざが持ち込まれる。「なくて七癖あって四十八癖」の続編だが関連性は無い(と思う)北原さんの木戸番小屋を彷彿させるが、宇江佐作品らしく生々しい人間模様が特色。又兵衛とおいせが再婚同士ということで離縁がテーマ。事があると簡単に離縁と口走るが良く考えてと色々と経験したきた老夫婦が手を貸す人情話は暖かく心に染みます。それらの騒動を通して自分たちも変わっていく様も良い。脇キャラも良くて続編が楽しみ。ただ、表紙はネタバレですね。