騙し絵

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 31
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634230

感想・レビュー・書評

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  • 長屋に越してきたちょっと「あれ」な父としっかり者の息子。
    彼らの風体だけで長屋の住人たちの評価は二つに分かれ、
    何がどうという理由も無く嫌ったり嫌がらせをしたり。
    江戸の昔も今も変わらない人の心というところでしょうか。

  • お頭がちょっとアレな弁蔵と、賢くしっかり者の息子 正吉。長屋の厄介者扱いされる彼ら父子に、ふとしたきっかけから心を寄せるようになる信太郎。
    変わり者に対する偏見、大人たちがする容赦のない嫌がらせ、それをまねて育つ子どもたち。なくなることのないいじめの構図がそこにある。
    親切に見える人が本当に親切とは限らないと、表層と本性のギャップを見抜く正吉の鋭さにドキッとさせられる。悪意を疑うことを知らない弁蔵の言葉には、何度も心を揺さぶられた。
    あっさりした最後はちょっと物足りなかったが、これが犬飼さんのパターンなのかな。


    【校正】
    「親父、出かけてるよ。久しぶりに、あいつと会うんだ」(P307)
    →「親父、出かけてくるよ。

  • 貧乏長屋の人間模様。今も昔も同じ。見たこと或る風景。

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著者プロフィール

1964年大阪府生まれ。大阪教育大学卒。公務員を経て執筆活動に入る。2000年、『筋違い半介』で第68回小説現代新人賞を受賞、2011年『蛻』で第144回直木賞候補となる。作品は他に、『囲碁小町嫁入り七番勝負』『吉岡清三郎貸腕帳』『与太話浮気横槍』『やさぐれ』などがある。

「2016年 『蝶結び かわら版売り事件帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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