龍の行方

著者 :
  • 祥伝社
2.83
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本棚登録 : 58
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634353

感想・レビュー・書評

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  • 密室×鬼女“紅葉”、誘拐×泉小太郎伝説、保険金殺人×白駒池の悲恋。現代の難事件を信州の民間伝承が解き明かす? 捜査一課の城取圭輔警部補と大学教授・四月朔日香織が挑むミステリー。

    事件の解決に民間伝承を絡めた点はよく考えられている。ただ残念だったのは主人公の2人に魅力が決定的に欠けていたこと。
    (C)

  • 民話とミステリー。美味しい組み合わせなのに、後味も悪いし、文章が頭に入りにくい。キャラクターも魅力ない。反面教師ということで。

  • 「原罪」と同じ城取警部補(というか四月朔日(わたぬき)教授)シリーズ(の短編集)。

    作者の出身地だからか、舞台は長野県の各地。
    各編で民間伝承が紹介されるが、事件の本筋とは関係は微妙。
    城取警部補と四月朔日教授が恋仲であるわけでもなく、四月朔日教授の推理が冴えるわけでもない、なんとも中途半端な位置付けなのだが、恐らく作者が意図的にやっているのだろう。

    短編ということもあり、謎解きは少々雑。といって滋味あふれる、というわけでもない。

  •  セーフコミュニティ推進協議会の四月朔日(わたぬき)香織は大学の教授でありながら、暮らしの安全と安心を得るために委員をしている。またフィールドワークの一環として事件現場に同行して警察の捜査にも関わっていた。しかし、捜査陣達からは疎まれる存在だ。 
     大都市ではない場所でも事件は起こる。またそういった事件は、地元に伝わる伝説に不思議と似ている。
     長野県警、城取警部補は四月朔日の話などから事件を紐解いていく。
     【被害者は八面大王】【鬼女の殺意】【狒狒を許さない社会】【怨習の白駒池】【龍の行方】

    __城取と四月朔日のコンビで捜査する短編集。
     民間伝承の伝説などをの講釈を読んでいき、へ~そうなんだ、とは思うものの、それ自体と現実の事件との関わりが希薄に感じてしまった。
    また城取警部補は鋭い洞察で解決に導くが、一緒に解決していくというよりも、彼の頭の中で一旦解決した事件を読まされている感じが否めなかった。後だしじゃんけん?みたいな、う~んうまく伝わらないかぁ。
     作風にうまく入り込めなかったかもしれないのが正解かも。

  • なんか、もっとパンチが効いたがやつ欲しかった。

  • 前作では四月朔日教授は要らないと思ったが、今回は主役で登場。
    教授のことだけ考えれば、今回のような登場の仕方の方がいいよね。
    だからといってシリーズ化されても、好きになれるキャラとは思えないが…

  • 民間伝承を絡めたミステリ短編集。民話など民俗学的な要素が好きな人にはお薦め。
    お気に入りは「怨讐の白駒池」。おどろおどろしいタイトルの割にはさほどでもなかったですが。四月朔日教授同様、何が起こったのかが分からずに一番振り回されてしまった物語でした。

  • 2014/04/18
    移動中

  • 【収録作品】被害者は八面大王/鬼女の殺意/狒狒を許さない社会/怨讐の白駒池/龍の行方

  • 刑事と大学教授の組み合わせ。
    これも意外な組み合わせなんだなぁ。
    言い伝えが出てきて、それと事件を結びつける。
    シリーズ化されるような雰囲気ありか。

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著者プロフィール

1966年長野県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
2009年『プリズン・トリック』で第55回江戸川乱歩賞を受賞。著書に『トリック・シアター』、『天命の扉』、『原罪』、『龍の行方』など。

「2014年 『現調』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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