分水嶺

著者 : 笹本稜平
  • 祥伝社 (2014年10月11日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634513

分水嶺の感想・レビュー・書評

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  • 著者得意の山岳ミステリー小説。主人公は亡くなった父の跡を継いで山岳写真家を目指す30代独身男性、風間。風間は冬山登山中、絶滅したはずのエゾオオカミを単独で探す世捨て人、田沢と出会う。

    その田沢は過去、風間の父親と交流があり、その後、殺人を犯して服役、出所したばかりだった。さらに、その殺人を冤罪と信じる訳ありな老刑事も登場。

    過去の殺人事件が冤罪であったのか。そんな謎解きを軸に、人間の身勝手な行いによって絶滅したエゾオオカミの歴史を辿り、人間と自然との調和を作者は訴える。

    正直言って、作者の社会性メッセージが強すぎて、ミステリーとしての面白さは薄い。主人公が登山ばかりに夢中なのはいいけど、その行動が事件解決に直接結びつかない。主人公が長電話をするたびに事件の真相が明らかになるという他力本願捜査。最後の締めは予期せぬ感動動物ドラマ。

  • 普通にオオカミが出てきたのが良かった。大きなサスペンスがないのに読ませるのは文章がうまいということなのかな。

  • 人間が一番偉いわけじゃなく、自然の大きな中の一つに過ぎないんだな。とても考えさせられる作品でよかった。

  • 舞台は厳冬の大雪山。亡き父の遺志を継ぎ広告から山岳カメラマンに転身した風間は,絶滅したとされる狼探しをライフワークとする田沢に出会う。何の打算もなく豊穣な大自然への魂の分水嶺を踏み越える彼らの姿は感動的だ。著者お得意の本格山岳小説は読み応え十分!

  • 2017.2 説教くさい小説。でも自分には考えさせられる言葉もいっぱい。笹本さんの山の小説は大好きだな。

  • 「還るべき場所」が良かったので、この作品も読んでみました。山という自然への畏敬の念が、太いテーマとしてある中で、いわば擬人化された存在が狼なのでしょうね。
    サスペンス風の味付けや、捜査情報をペラペラ伝える刑事やら、余計な付け足しが気になりましたが、全体的には山岳小説として面白かった。

  • 山をベースにした小説は、読んでいるボク自身もまるで山を登っているかのように感じられるかが、面白いかどうか判断できる基準ですが、その点では少し入り辛い感じがありました。
    ストーリー重視という感がありました。

  • 複数のテーマを上手くまとめているけど、どれか一つにフォーカスすれば面白くなったのにと思いましたね。

  • 物語的にはたいしたことはなかったが、山の雰囲気はそれなりに感じられた。人間って本当に情けなくてろくでもない生き物。警察の人は読まない方がいいかも。読んだらきっと頭にくる。写真家っていいなぁ。

  • 狼が好きなので表紙に釣られて、笹本さん初読み。
    あまり期待していなかったけど、意外に引き込まれて面白く読めた。

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